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杉小立(4)


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昨年の12月に杉小立(3)を投稿してその後、もっと冬のさなかに(4)を描こうと計画していた。(1)からずっと春夏秋冬と季節の折々を盛り込んできたようなことになる。杉木立そのものの姿は変わりはないが背景の山や木々の色どりを変えてそれが画面にどのように変化を加えるのかもみたかった。

(1)から(3)まではキャンバスもPやMの横長の形を使っていたが今回はFサイズでゆったりとしたものを選んでみた。油彩の場合ほとんどがFサイズで描くのだが、モチーフや対象物によってP,Mも使うことになる。今回の(4)は画面の向かって左の空間をあまりとらずに杉の木立のつながりだけを収めながら、上部のい背景の面積を多くとってその色彩を強めていこうと狙っていた。それでFを選び大きさは15号である。

制作の時間は今までのキャンバスの中では一番小さい割には非常に長くかかった。途中少し手を焼いたようなことにもなったが描かれたものには密度が加わったように思われる。やはり制作の回数をこなすことによってその内容も重みが加わってくるのかもしれない。何事も勉強である。


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杉小立(1)

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杉小立(2)

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杉小立(3)

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杉小立(4)



# by papasanmazan | 2024-02-04 14:38 | 風景画 | Comments(2)

浴女像(2)


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今度は浴女像を水彩で描いてみた。この像はなぜか気にいってしまって、何とか自分の制作のモチーフにという思いが強い。今までも何度か持っている彫刻を室内の静物に組み込んだり、南仏マザンの庭の中に置いて周りの花などとの構成にしたり、いろいろと制作してきたのだが今回のこの浴女像は特に惹きつけられるのである。

春を待って庭が整ってきてからゆっくり油彩に取り掛かろうと思うのだが、やはり目の前にあると描きたくなってくる。水彩紙を用意して一枚描き始めてみた。像をとらえる角度も今度は少し右側からにしてみた。色もほしいので大きな薄い緑色のカーテン地の布を後ろに垂らしてみている。すこしでも動きの助けになればそれで結構である。

二次元の絵画とは違って三次元の彫刻は視点がいくらでも変えられて、それだけでも楽しいものである。フローレンスで観たミケランジェロのダヴィデ像はこれまでに見た彫刻の中でも最高の立体の一つである。反対に日本の肖像画の源頼朝の像などは全くの二次元、平面として完璧だと思う。




# by papasanmazan | 2024-01-30 08:32 | 水彩画 | Comments(2)

浴女像




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浴女像の彫刻が手に入った。実は手持ちのいくつかの彫刻を庭に置いてみようと思っていて、現在マリア像やキリストの像、家内の創った小さな彫刻の習作などを配置しているのだが、他にもいくつか探していた。

この浴女の像も上手く見つかったのだが、残念なことに材質が石膏なので戸外に置くのが難しいようで、今はアトリエで眺めながらこの像をどうモチーフとして扱おうかと考えているところである。

小さいながらも我が家の庭をチュイルリー公園の思い出を夢見て飾ってみたいというのがささやかな楽しみである。そんないきさつの像だがどうやらこれは制作に大きくかかわってくるかもしれない。まずは鉛筆でデッサンしてみた。

# by papasanmazan | 2024-01-27 01:19 | 小さな絵 | Comments(0)

ミカンと花


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サムホールの小さなキャンバスに三つのミカンと紫と白の花を組み合わせた静物を描いてみた。天気の具合の悪いときにはほとんどアトリエでの制作になり、静物画を描いたりデッサン、水彩などでその日の時間を過ごす。あまり天気が悪い日が続くのもかなわないが、体を休めるのにアトリエにこもっているのもいいなと思うことがある。年齢のせいだろう。

もともと静物や人物を描くのが好きで,静物のモチーフになるようなものも絶えず探している。このサムホールの作品の背景に使っている布もフランスにいた時にみつけたもので、フォトゥイユ(布張りの椅子)の布見本を集めたうちの一枚である。どれも奇麗な色彩の布でそれだけを見ていても楽しくなる。

小さな絵でもやはり物の配置で描く気持も変わってくるもので、描き出す以前にかなりの時間を取られることが多い.これくらいでいいだろうとタカをくくると後で痛い目に合う。この絵でもその背景の布を何度も見比べた後で描き始めたものである。




# by papasanmazan | 2024-01-25 01:14 | 小さな絵 | Comments(0)

冬の富士(青木平から)


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自宅から出てすぐのところに大きな富士を見渡せる場所がある。歩いてもほんの二、三分のところで、油彩の重い道具を運んでいくのにももってこいの場所である。冬の晴れた日にF15号のキャンバスを据えて描き始めた。

青木平のシャレた家が重なって前景を占めている。昨年ここに越して来た時にはこの家並みがどうにも絵の中に入れたものかどうか,まったく模索続きだったが、それもようやく解決できそうで、この制作に取りかかったのである。

制作している間にもかつて南仏でよく描いた天空の村と呼ばれるゴルドの風景を思い出す。岩山全体に家屋がはりついている村で、岩も家も一体化しているのである。この青木平の風景にしても富士の山と折り重なった家屋とを別々に考える必要はないのではないか、そう思い決めたときにはじめて制作意欲がわいてきたのである。すべては一枚の画面にある、一つの同一平面に同時空間を築き上げること、これが私の絵画上の命題である。




# by papasanmazan | 2024-01-19 01:45 | 風景画 | Comments(0)