サクランボの花の頃のマザン

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アーモンドの花に替わってサクランボの花が満開である。ちょっと外に出てみればあちこちの風景が白い花で彩られている。なんとなく眠いときに車で出かけるとハッと幻想的な雰囲気に包まれそうである。果樹園だけではなく町や村の家々の庭でも白い花がみかけられる。

マザンの村をとりまいている田園風景でもサクランボの花が今年はとりわけ白さが目について、教会や村の建物を遠望した構図によく映えたアクセントとしてこの白い花を取り入れてみた。いつもはパステルでこういった風景を描くが、今年は油彩にしてみた。サムホールの小さな画面である。

建物全体の色調と白い花の対比を考えている。花の群れが占める面積の中に垣間見える建物などの色が奥行きを表わすのにちょうどいい部分になって、それと教会などの色調が合わさって全体感が作られていく。

今年は例年よりも少し早い春の到来である。


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# by papasanmazan | 2017-03-31 16:07 | 小さな絵 | Comments(2)

ボーセ風景

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ボーセの風景ももうおなじみで、岩の中から現れてきたような村であるが、岩と家並みやその他の組み合わせをいろいろな角度から探してみるのだが、さて絵にしようとするとなかなか気に入った場所が見つからない。どの位置からでも描けそうでいて、ちょっとした障害物があったり,個々のものの角度がうまくおさまらなかったりして、案外場所探しも大変なものである。

F4号の風景画が出来上がった。この場所ももう何度も描いている構図であるが結局はここに戻ってきてしまっている。しかしどっしりとした村と岩山全体を扱うのにはいい場所である。

最近はどの村の行政も地区の美化、再生に力を入れて、以前に比べるとスッキリと美しくなってきている。ここボーセもそうである。かつての城跡も自然公園のように改良されて一般に公開されているが、便利で住みよくなってはいるのだろうが何か昔の荒々しさが懐かしい気持ちがする。


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# by papasanmazan | 2017-03-27 18:58 | 風景画 | Comments(2)

裸木と糸杉

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先日のM6の裸木と笠松を描いた場所のつづきで、今度は糸杉との組み合わせを描いてみた。F4号である。このあたり一帯は冬の裸木の美しさがとりわけ目につくところで、赤っぽく感じる木々や白樺の林なども散在している。

この裸木と糸杉の作品も人家が奥に見えていて色彩的になっている。裸木を形づくっているところに脇役的に糸杉が縦の要素を与えてくれるのだが、お互いの形の助け合いを考えてみた。そのあたりを制作しているときには間に見える空の部分をよく意識して見ておく必要がある。

形づくられているということは実空間と虚空間の総合であって、それが同時に自分でも感じ、画面にも現れているという具合にならなければいけない。一枚の画面の上に同時空間を表現するということである。


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# by papasanmazan | 2017-03-22 12:31 | 風景画 | Comments(2)

早春の白い道

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小高いところにイーゼルを据えていつもの白い道を見ていると、まだ早春で、夏とは違ってその白さがあまりめだたない。雑木林や若い緑のなかでシックリとした色におさまっている。それでも道はジグザグに遠くへ続いているのがよくわかる。

F3号の風景画である。戸外で描いていてもかなり暖かくなってきて、花もアーモンドが終わってサクランボの花が咲き出してきた。これからが本格的な春である。色彩も豊富になってくる。

そんな季節の中で描き上げたこの小さな風景画であるが、以前よりは密度が上がってきていると思う。決して強く描き込んでいるわけではないが全体性が出てきたようで自分としては満足できている。こういった密度というのは大切なものだがなかなか口では説明がしにくいものである。


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# by papasanmazan | 2017-03-21 12:37 | 風景画 | Comments(2)

岩と家

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自然の中の荒々しい岩、そこに人間が自分たちのために作った家、人と自然が共存しているのが眼前に広がっている。どちらもものをいわない世界である。無表情で、ただそこにポツンと残っている家とも小屋とも、また廃居ともいえるような石造りの建物と、その背景になっている崖の岩を組み合わせた風景である。

F8号の縦型のキャンバスに描いてみた。以前にも一枚、たしかF10号だったと思うが描いたことがある。そのときも同じ感覚だったがなにか飾りが多く、本質的な表現にはいたってなかった。それほどの力がなっかたのをよく覚えている。

正直なもので、こういう表現にしたいといくらいい考えが浮かんでも実力の不足は画面におのずと現れてくる。それをカバーしようとすればするほど絵が飾り立てたものになってくる。そういった現実に直面して描いている本人が一番情けない気持ちになる。

そうはいったもののやはりなんとか表現してみたいと思う気持ちは残って再度制作してみたF8号の作品である。着飾った美しさではなく、もっと本源的なものをあらわしてみたいと思っている。


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# by papasanmazan | 2017-03-17 12:23 | 風景画 | Comments(0)

裸木と笠松

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冬の裸木も魅力的だ。若いときから好きだったが南仏に来てからもなんとか作品にしてみたいと思っていた。木の幹や細かい枝ぶりを赤っぽくあらわしてみたかったのだが何か軽すぎる感じのものばかりになっていた。

今まではほとんど裸木ばかりで構成して制作してきたのだが、ちょうど笠松と裸木が重なり合った風景に出くわした。これはいける、裸木の色を生かすのに笠松の深い緑を対比させてくるのはいい方法だと喜んだ。

細長いキャンバス、M 6号を選んで制作してみた。ちょうど裸木の間から人家も見えていて変化のつけやすい作品になってきた。笠松は丸い、ずんぐりしたような形が面白く、色の対比だけではなく形の裸木との取り合わせも目新しいものである。


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# by papasanmazan | 2017-03-15 15:58 | 風景画 | Comments(2)

赤い岩と樹林

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いつもの赤い森の奥に岩と木々が群れを成している面白い場所を見つけた。少し描きにくい角度ではあるが工夫してイーゼルを据え、自分の立つ場所も確保できるのを確認してからF12号のキャンバスを用意した。このような樹林を描いてみたかったので、赤い岩との組み合わせが出来るのがうれしかった。

気持ちとしても前向きであるし、制作もどんどん進んでいった。ほとんど躊躇するような過程もなく完成した作品である。隙間のないように立っている木々をどういうふうにあらわすかが最初に考えたところだが、赤い岩との対比で樹林全体をほとんど色面として扱って、個々の木の説明はできるだけ少なくするようにと考えた。あまり木の幹や枝の部分、部分に煩わされないことである。

いかにも樹木といった感はなくなるかもしれないが問題は赤い岩と樹木の総合なので、全体感が出るようにしなければならない。いってみれば絵を描くような気持ちになってはいけないのである。最近はとみにそこのところがよく理解できるようになってきた。若いころから目指していたことであった、絵というものにならないところを描く、それが徐々に出来るようになってきた感じがするのである




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# by papasanmazan | 2017-03-12 12:36 | 風景画 | Comments(0)

皿と二つのリンゴ

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小さな画面も大きな画面もおのおのがその中に持つ世界は、世界という意味において等価である。小さなスミレの花も大きなひまわりの花も美しさという意味では等価である。

F0号の小さなキャンバスにできるだけの大きさを盛り込みたいとの思いで白い皿の上にリンゴを二つ置いて描いてみた。テーブルには深い緑と黄色を組み合わせた模様の布を敷いている。

このような小さな制作品ではあるがどうにかして自分で納得のいく存在感が出したいと思っている。静物画だけにかぎらず風景画でも根の生えたような表現がしてみたいのである。あるいは美しくなくなるかもしれない危険をおかしてでもそういった存在感に挑戦したい。


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# by papasanmazan | 2017-03-11 00:04 | 小さな絵 | Comments(0)

白樺の林とヴァントゥー山

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いつも制作の場所に向かう車の中から眺めている景色にもなにかの拍子に急に自分に近しいものを感じ、今まで忘れていたものを思い出したような気分になることがある。いったんそういう経験を経た風景はそれからは何かの必要にかられたもののように自分の中に存在してくるものである。

昨年の暮れあたりから白樺の林や木に出会うと心惹かれるものを感じ、これはどこかで見たような景色だぞ、と心が一瞬空白状態になることがある。そのどこかを思い出そうと過去を探るのだが、探せば探すほど記憶が遠のいていくような経験である。

そんな感覚をひきおこしてくれた白樺の林とヴァントゥー山の構成でF4号の油彩を描いてみた。白樺の林は光の影響を受けやすく色調がなかなか整わないので苦労する。こういうときは周りの色調に注目すると案外安定したものが得やすくなる。決して現象面にふりまわされていてはいけないのである。

制作の難しさはその目の前に存在する現象面と物の本質とをどういうふうに取り入れていくのか、二つの対立するものにどう対処していくのか、それを自分なりにつかまえていくところにある。



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# by papasanmazan | 2017-03-06 22:20 | 風景画 | Comments(0)

人形と花籠

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春の嵐とでもいうのか時おり雷を伴った強風、大雨でとても外には出られない。それで久しぶりに室内でパステル画を描いてみた。モチーフにしたのは人形と小さな造花の花籠を組み合わせてみた。

人形は随分以前、まだ三十代の時にパステルで描いただけである。そのときのモチーフの人形は義母の持っていたもので、かなりいいものだったのを覚えている。描いていても気合が入って面白かった。それ以来の人形のモチーフになるのだが、今度のは私たちがまだ南仏に来る前に住んでいたエポンヌでの恩人、ランス氏の奥さんが私の娘にプレゼントしてくださったものである。

ランスさんご夫妻はもうどちらも亡くなっているが、私たち家族を本当にやさしくお世話してくださり、偶然ランス氏にめぐり合わなければ多分フランスにこれほど長くは住めなかったのではないかと思う。私にとってランス氏は実の父親以上の存在といっても過言ではない。

そんな思い出の人形をモチーフにして描いていると、やはりいろいろと記憶がよみがえり、制作の充実感も増した作品になった。

あまり説明の部分が少なくなってきたパステル画になりつつあると思う。




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# by papasanmazan | 2017-03-05 16:54 | パステル | Comments(2)

ヴナスクのプラタナス

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ヴナスクの村の入り口に大きなプラタナスの並木がある。白樺に囲まれた修道院を描いている時に、もう何年か前にこのプラタナスが描けたらなと思っていたのを思い出した。このプラタナスを取り入れて、遠望する風景とを巧く構成出来ればいい絵になるとは思ってはみたものの少し制作に踏み切るには自信がなかった。プラタナスの群れと廻りの空間とを巧くつなげられるかどうかが疑問であった。

そのまま何年か過ぎたのだが今年もう一度実物を見直してみてなんとかいけそうだと思いF15号のキャンバスに制作してみた。小高いところに上がったところにイーゼルを据え、できるだけ遠望の範囲を広くしてみた。普通で言うとやはりむつかしい構図だとは思う、とにかく安定感が少ないのである。遠くの水平線とプラタナスの上限があわさりすぎているからである。

それを始めから承知での制作である,何年か前にためらったのもその構図上の問題に気づいていたからである。しかし少しは制作も進歩しているのであろう,思っていたよりも力まずに進めていけた。ものそのものにこだわりがなくなって、自由な気持ちで描き続けれるのだが、そうかといって恣意的になりすぎるのも困ったものである。その辺りの兼ね合いがスムースになって最近の制作は楽になって来た。



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# by papasanmazan | 2017-02-28 19:11 | 風景画 | Comments(2)

レ・ボー遠望

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先のレ・ボーと白樺を描いたサムホールと同時に、これはサムホールの制作場所よりももっと後退した見晴らしのいい場所でももう一枚描いてみた。レ・ボーの全景が見渡せてしかも少し前にやはりあの白樺の木が見えている。パノラミックな形が欲しくキャンバスは12号の12の細長い特殊なものを選んだ。こういう特別な大きさは奇をてらったような絵面(えづら)にならないように気をつけねばならない。

作品としてはとにかく眼を左右に動かして広さを狙うのが一番である。もちろん白樺の木とその奥になるレ・ボーの岩山や天然の要塞との距離感、空間、またオリーブや松の緑との調和、添景として小さくみえている石造りの小屋など絵画要素はふんだんにある。こういった実景を自分の眼で確かめながら描き進めるのであるが,決してそのままを写すわけではない。自分の画面に対する考え方を前提にして必要なもの。不必要なものを選定していくわけである。


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# by papasanmazan | 2017-02-26 16:08 | 風景画 | Comments(0)

レ・ボーの白樺の木

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この冬、P12号のオリーブ畑からのレ・ボーの要塞を描いている時にイーゼルを立てているのが大きな白樺の木の横だった。プロヴァンスに特有のミストラルに見舞われると戸外で絵を描いていても吹き飛ばされそうなことがある。経験を積んでくるとおのずとミストラル対策も分かって来て、まず姿勢を低くすること、そのためにいつも立って描いていたのが椅子に座って描くようにもなった。制作の途中で後ろに退がって画面全体を大きく確かめるのが癖になっている私はいつも立って描くのが習慣だった。そのほうが体も自由で楽な感じしていたのだがそれを座って描くようにした当初は随分不自由な感じがしたものである。最近は場所によって座ったり立ったり、まさか寝転ぶこともないのだが、かなり制作の方法も変わって来た。


それからミストラルの強く吹く時には何か大きな風よけになるようなものの横で描くことである。例えばこの大きな白樺の木の横などでは風もかなり避けられるし、イーゼルをその木に縛りつけるとかなり安定して来て描き易くなる。あれやこれやとそれなりの対策が必要である。


そういったわけでこの白樺の木を見つけたのであるが今度はこの木を絵に取り入れてみようと思いついた。それでだんだんと後ずさりしながらレ・ボーの要塞と白樺とを組み合わせておさめられる場所を探し出したのである。これはかなり離れた場所になる。前のP12号は立って描いたのだが今度は小さなサムホール(22、7×15、8㎝)のキャンバスで、イーゼルをブドウの木に縛って、座って描いたものである。この白樺の木も大きいし要塞も強く、荒々しく、大きな岩山の塊であるから構図としてはおさまり難いものなのだが、かえって小さなキャンバスにしたほうが面白そうだった。


昨年までレ・ボーを制作していた場所から今年はかなり離れた場所に移動して描いている。雄大な景色が展開して、またオリーブも全体的な色彩として感じられるのでなかなか気に入った場所になっている。



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# by papasanmazan | 2017-02-25 01:13 | 小さな絵 | Comments(2)

坂道の松

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いつも制作の場所にしているモルモワロン、村の建物もいいし少し上がったところから見えるヴァントゥー山は雄大である。切り出された後の白い岩の形も面白く、絵の題材には事欠かない場所である。今までにも数多く作品にしてきたが、一本の大きな松の木にも以前から着目していた。人だけが通れるような急な坂道の上に立っていて、姿は美しいのだがなかなかイーゼルを立てる位置が決まらなかった。ようやくそのイーゼルの三本の足の長さも調節し、かなりの角度のところからF15号のキャンバスに制作した油彩である。


時々散歩がてらの運動のように描いている脇を通っていく人があって、なかには写真を撮らせてくれと言われたりもする。この頃はそういうことも全然気にならなくなって随分愛想よくなったものである。めずらしく五、六人のグループが上がって来た中に一人日本人の女性もいた。こんな場所で日本人に会うとはこっちもびっくり、むこうもびっくりだった。


松の木が美しいだけではなく、枝と枝の合間から見える遠景の色彩が大変変化に富んで面白い。その合間、合間の色を抜かせながら木の幹の強さと対比させてゆく制作の過程が一つのヒントである。いわば実空間と虚空間との描き分けのようなものである。その総合した全体でタブローとして、つまり一枚の平面として空間を表していく。そういった制作である。



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# by papasanmazan | 2017-02-20 12:55 | 風景画 | Comments(2)

糸杉と農家

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規格サイズとしては一番小さいF0号(180×140㎜)のキャンバスに家の近くの畑の中にある糸杉と農家を描いてみた。このようなごくありふれた風景を探し求めている。何でもない平凡な風景だがイザ探してみると案外少ないものだ。小さな画面にどこといって特徴もない風景を描きながら、そこに強い存在感と奥の深さを表わしてみたいというのがこの二、三年来思っているところである。


飾りのない実直なものといったらいいのだろうか、とにかく表面的な美しさを排したい。そうかといってやはり芸術としての存在であるから決して現実の風景を写すわけではない。このあたりがなかなか難しい制作の実際のところである。


昭和の初期、文楽の太夫で名人といわれた三世竹本津太夫の話である。ある時津太夫の家で、綱太夫、若太夫の二人に稽古をつけたそうである。二人が語っているのを実に細かいところまでなおしてくれる、稽古が終わって帰りに二人が、舞台で語る時の津太夫は実に大まかなのに稽古を付けてもらうと全然違った細かさで、二人は不思議がった、ということである。三世の実子、四世津太夫のいうには、親父は結局何もかも分かっていて、それでもって舞台では大まかな浄瑠璃を語った、ということである。もう一つ付け加えると、三世は、浄瑠璃を語るのに、つくったらアカン、とよくいったそうである。


絵の制作も、つくったらアカン、ということをよく覚えておかなければいけない、と若い時に思ったことがある、今でも忘れずにいる。




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# by papasanmazan | 2017-02-18 22:12 | 小さな絵 | Comments(0)

カルポーの彫刻

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家のサロンやアトリエに、とても本物は手にすることが出来ないので、絵画や彫刻の複製を置いて眺めている。ドガの踊り子やロダンの手(カテドラル)、ルーブル美術館で買ったパルテノンのトルソなどもある。絵の方では主に日本の掛け軸仕立てのものが多く,雪舟、鉄斎,大観など時々掛けかえている。これらの模造品ではあるがかなり精巧な複製技術品は単に眺めて楽しんでいるためだけではなく非常にいい勉強にもなって大いに役立っている。下手な本物よりずっとこっちの方がいいといつも独り合点している次第である。


そんな複製の収集品の中にカルポーの彫刻も二つあって、ふくれっつらと呼ばれる少年像と,黒人の女奴隷の像とである。以前の静物画にふくれっつらは何度か使ったことはあるが,今回はF3号のキャンバスに女奴隷の像をおさめてみた。他にガラスの浮きと湯のみ,ナイフも使っているが全体としてはモノトーンに近い構成である。


いわゆる石膏像のような色のないものを描くのは難しいが,絵画に対する考えを明確にしていくにはいい勉強になる。モチーフとしては無彩色なのだがそこを自分の画面に仕立ててゆく時に色を与えていきたい、というのがこの制作の主眼である。そしてその彫刻をもりたてていく脇役の浮きの色とナイフの柄の赤との調和を考えて出来上がった作品がこの静物画である。3号のキャンバスはさしたる大きさではないが,この中になにか存在するものが感じられるように努力してみたのである。



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# by papasanmazan | 2017-02-15 19:43 | 静物画 | Comments(0)

【赤土の森の中】 Forêt Ocre F25 Huile

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ゆっつくりと時間をかけて仕上がったF25号の油彩である。毎秋、日本で個展をした後、フランスに戻ってさて制作再開という段になると、この年齢になっても少しばかり緊張する。何から描き出そうかなといつも帰りの飛行機の中で思案するのだが、知らず知らずこの赤い森の制作現場に戻ってしまうのである。ここはほとんど人も来ないし、一ヶ月間以上に渡る日本の気ぜわしい環境から解き放されるのにはもってこいの場所である。


昨年の横浜での個展でF20号の縦型にやはりこの赤い岩を描いたものを出品していたが、この新しいF25号も同じ場所で、少し距離をとって描いたものである。前の作品が出来上がった時にはこの新しいものの構想は出来上がっていて、必ず描くつもりでいたのだが、ここは栗の木が多くて、少し離れた場所にイーゼルを立てるとどうしても栗の葉っぱの緑が邪魔をしていけなかった。それで葉っぱの落ちた冬がちょうど狙い目の時期になったのである。出来上がったものを昨年のF20号と比べてみると同じ場所とは思えないようなかなり違った仕上がりになっている。



かなり締まった画面になってきたと思う。絵画作品はその四辺がはっきりと外界から区切られていなければならない、作品の外周辺が四角いと感じさせられないようではだめである、この四辺によって空間が決定されるのだからこの四つの直線の働きはきわめて重要である。この外隔線が強い時に画面がしまって感じられるのである。決して描かれた作品の内容が強い、弱いということでもなく、色の塗りが厚塗りやうす塗りということに関わるのでもない。また原色をフルに生かしたものだけが決して強いわけでもない。





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# by papasanmazan | 2017-02-12 17:26 | 風景画 | Comments(4)

果物籠

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左上から右下に向かって一気に赤い色の流れを作りたくて、複雑な模様の多色の布とリンゴとを主にした画面を考えてみた。いろいろアイデアは出てきたが複雑な表現もいいかと思って久しぶりにリンゴを果物籠に盛ってみた。布は赤や緑、青、黒など使い放題だが、取手のついた果物籠のその取手の間の空間が巧く埋まらない。苦肉の策としてからになったシロップの瓶を一本おいてみた。


これはF6号の静物画である。この位の大きさだからそれほど大掛かりな動きはつかめないだろうが出来るだけのことはしてみたつもりである。とにかく赤い色の流れとして画面が活きて欲しかった。しかし制作の途中の弱気なところはまだまだ残っていて、ついつい果物籠に眼がいってしまうのである。


なんとか寒色をつかいこなすようにして最初の考えを強調しながら制作を終えた。





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# by papasanmazan | 2017-02-03 19:33 | 静物画 | Comments(0)

白樺にかこまれた修道院

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ヴナスクに上がっていく道の入り口に白樺でかこまれた修道院がある。葉っぱの繁った時期にはほとんど姿が見えないが、冬の葉の落ちた時には白樺や木々の幹の間から建物が少しづつ現れてくる。こういった光景は以前から描いてみたくて、何度も挑戦してみたりはしたがなかなか納得のいくものにならなかった。色のつなぎが難しい。


今回はF8号の油彩である。なんとかこの作品はかなり自分でも気に入ったものになって、さて何故ここまでたどり着くことが出来たのか、どういう制作過程だったのか、など色々言葉で整理してみようとするのだが、なかなかその言葉ににはたどり着かないままである。普段は割に頭で自己批評をしたりするほうなのだが、この絵に関してはどうにも妙な具合で、ひょっとすると作品の方が勝手に出来上がってしまって、こちらの頭がそれについていってないのかもしれない。その分もどかしさは残るが、いずれ言葉のよる答えが出てくるかもしれない。この辺りのことは大変に重要で、言葉による認識がないと本当に分かったとは言えないのである。また本当の安心も得られない。


しかしながらこの作品は完成したことだけは確かである。




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# by papasanmazan | 2017-01-30 18:47 | 風景画 | Comments(2)

シロップの瓶とグラス


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昨年の夏、フランス人のお客さんからシロップを三本いただいた。私がアルコールをこの頃は全く飲まないのをご存知なので贈り物がシロップになったみたいである。三本とも形は同じで、中身がそれぞれ栗、イチジク、サクランボのシロップ、とても甘い。まずイチジクからいただいたのだが、それを飲み終わって栗の半ばまできた時にシマッタと気づいたのである。


色はきれいし大きさもちょうど静物画のモチーフになる、何よりも形がいい、飲むことばかりに気を取られてしまって、後悔先に立たずである。しかしまだ赤い色のサクランボの瓶がまるまる残っている。赤に赤をとりあわせてリンゴを三つ加え、形と高さを整えるのにグラスも入れてみた。背景には蚤の市で買った小さなじゅうたんを置いてみた。


F4号位がちょうどいい大きさのキャンバスである、あまり良策ではないが背の高い瓶を一番手前にしてリンゴは奥に押しやった形である。一つ一つの形より赤の色の連続感がほしかったのであえて無理な構図をとってみた。こういう時にグラスや皿の白色が色の抜きとして役立つのだが、描いていくうちに意外とシロップの瓶のラベルが難しく、これがこの絵の決め手になることに気づかされた。さりげなく、あまり説明もしないようにしてラベルの色を引き立たせることが出来るかがこの絵のポイントになる。


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# by papasanmazan | 2017-01-24 00:26 | 静物画 | Comments(2)

白樺とヴァントゥー山

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風景画のモチーフになる一番手近な場所は家から歩いて2、3分のところで、この辺りからはもうすでに何十点かは作品にしてきている筈である。あきもせずに、といわれるかもしれないが、本当に美しい光景ではあるし、また画家にとって自分のモチーフといえそうなものはそれほど多くはないと思われる。心のそこからこのモチーフを描いてみたいというようなものに出会えるだけでも幸せというべきである。

そのいつもの場所なのだがここに一本大きな白樺の木があって、実はこの木にもずっと着目はしていたし何点かは描いてみたりもしていたのである。特に冬の時期には背景になるヴァントゥー山と白樺の幹の接線になる青い色が明るい光の中で何ともいえない澄んだ美しさを表わしてくれる。

今回はF3号のかなり小さなキャンバスに描いてみた。描き始めたころは比較的暖かい初冬だったが、最近は寒波にさらされた中での制作であった。この白樺の木には愛着があって、このようにスッキリと完成するlことが出来て自分としては満足である。この一枚だけをとってみれば一つの油彩画とだけしかいえないのだろうが、ここまでくるのに何年もの積み重ねが必要であった。


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# by papasanmazan | 2017-01-15 22:13 | 風景画 | Comments(0)

オリーブ畑からのレ・ボーの要塞

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昨年の冬の制作で、いつもは観光客でザワザワするレ・ボーも,冬の間は静かな澄んだ空気のなかで仕事がはかどることに気づいた。さっそくこの冬も何点かの風景画をここで試してみているところである。まずP12号の、オリーブ畑をとおして見た要塞の作品が出来上がった。昨年もこの場所で水彩を描いており、その時から油彩をもくろんでいた。


だれひとりにも遭わない環境である。大変に気持ちが落ち着いて、集中して描けるとはこういうことなんだとあらためて有り難さが身にしむ次第である。作品としてもそれほど手こずらずに、ほぼ思うとおりに進んだものである。以前なら必ずひっかかったであろう細部も大まかな気持ちでもってサッとながせるようになってきた。これが簡単なようでいてなかなかできなかったことである。


ふたたび雪舟の山水長巻を毎晩開けては眺めている。なんといっても最高度のものだと思う。以前、ルーブル美術館でモナ・リザを長時間観たあとでリューベンスのマリー・メディティスの生涯の連作を観た時に、随分古くささを感じたことがある。それまでは大変気に入っていたこの作もそれ以来遠ざかってしまっている。おそらく現在,雪舟の本物の山水長巻を観る機会があれば、きっと現代の絵画作品の中に、古くささを感ずるような何人かの画家の名前が挙がってくるような気がしてならないのである。

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# by papasanmazan | 2017-01-12 20:22 | 風景画 | Comments(2)

ヴナスクの教会

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もちろんヨーロッパの教会なのだから石造りに決まってはいるが、なんとなくヴナスクの教会は柔和な建築物で石の肌目もこまかく、女性的な印象を受ける。とくに陽に当たった姿はオレンジがかった色彩を現して美しいものである。

ヴナスクの村のなかで建物や坂道がおりなす空間や、角度をうんとった教会のアップした構図はいかにも絵になるところであるが、私はいつもこの坂道の下から見上げたところばかりを描いている。今回もF3号のキャンバスにむかってみた。


このひと月ほどの制作で自分でも不思議なほどものにとらわれない感覚で絵が描けているのを痛感する。ずいぶん集中してものに対してはいるのだが、なにか一つ突き抜けたような気持ちで、我ここにあらず、といったのでは決してないのだが、描いている自分も対象物の中に入り込んで、まるで消え失せたような感じになっている。そして筆を休めた時に急に、ハッとして、いまの自分は何をしていたのかしらと自問自答するような状態である。


昨年の夏の暑い夕方に一度、短い時間ではあったが記憶がなくなった経験がある。今のその間のことを思い出そうとしてもどうにも思い出せない、あせればあせるほど記憶が混乱して嫌な汗まででてくる始末である。それに似たような感じではあるが、現在の制作時の感覚には記憶が薄れたり、無我夢中といったようなものとは全く違っていて、意識が非常に透明で、それでいて確固なものがある。どうしても動かせないような自分という、しっかりと大地に立った感じである。


結果してこういう絵が出来上がってきている。細部の説明がますます少なくなってきたように思う。


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# by papasanmazan | 2017-01-04 13:22 | 風景画 | Comments(0)

ヴァントゥー山とマザンの教会

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毎年秋には日本に一時帰国して一週間の個展を開いている。今年も横浜で11月の第一週目がその期間だったのだが、いつもの年よりも期間が早く、また日本での滞在も一ヶ月にして切り上げたのでフランスに戻ったころはまだ秋の季節であった。久しぶりにブドウ畑や山々の紅葉を楽しむことが出来た。それに気温も例年よりも暖かく、なにか日本の生活ペースの速さから解放されたようであった。

廻りの景色もいつもフランスに戻ってきた時よりもづっと緑が多く眼が休まるのである。ひと月ぶりのヴァントゥー山が家の前にそびえている、これはと思い立って約束していた油絵の制作を、場所は小さな水彩で試していたので迷うことなくF8号のキャンバスに始め出した。マザンの教会や村の様子も澄み切った秋の空気の中で手にとったように確かな感触がする。

非常に気持ちの引き締まった、それでいて快い制作の連続であまり滞るところがなかった。むかっている対象の山、村、畑や空を大切に見てはいるのだが、それほどそれら個々の物象にこだわるようなことがなくなってきたような気がする。その分いままでよりはずっと自由な気持ちを保ちながらの仕事になってきたようで、有り難いかぎりである。



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# by papasanmazan | 2016-12-30 04:38 | 風景画 | Comments(2)

ヴナスクへの坂道

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横浜での個展を終えて、南フランスに戻ったのが11月の半ば、もう一ヶ月以上にもなるのだがようやく油彩画が一点完成した。制作を怠っていたわけではないがいつもの癖で10点位の作品を並行して描いているのでこういう結果になってしまう。P25号に描いたヴナスクの村の坂道である。今までにも何点か少しづつ角度を変え、キャンバスの大きさもその都度違え、制作する季節も異なって描いてきた風景ではあるがやはり何度描いても重みのあるいい風景だと思う。

晩秋から冬になろうかという実景ではあるが季節感を出そうというのは主眼ではなく、画面の動き、流れを強調しようとして実景の色彩を取り入れていく、という考えで制作している。したがってロマンチックな雰囲気や、『癒し』を求めたようなものは何もない、ただ油絵の画面が一つ出来上がっているだけのものである。

絵というよりは物といったほうが分かりやすいかもしれない。若い頃によく読んだリルケのロダン論の影響が未だに消えないでいるのはよく自覚しているところである。しかし近代以降の絵画を理解する上でタブローという考え、または見方はどうしても避けてとおることは出来ず、このあたりの葛藤を自分なりにおしすすめてきたのが現在のこの作品につながってきていると思う。



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# by papasanmazan | 2016-12-24 19:11 | 風景画 | Comments(2)

秋の果物

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                                     A. 秋の果物  (水彩)



横浜での個展を無事に終え、大阪で作品の整理などの片付けで大変だったが、ようやくマザンに戻ってきた。展覧会には遠方からお越し頂いた方々もあり、ご高覧有り難うございました。

年齢のせいもあって時差がなかなかとれないで困っている。フランスから日本に一時帰国した時は展覧会の用意など、急いでしなければならないことが多く、時差などとあまり言ってられないのだが、フランスに戻ってきた時には一度に疲れもでてなかなか回復しなくなってきている。体がいつまでもフラフラして、時々思い出したかのように眠気に襲われたりもする。

そうとばかりも言ってられずに手近な果物を少し水彩で描いてみた。いつもの梨と秋の味覚の柿、それに紅葉して庭に散っているサクランボの葉っぱを拾い集めてモチーフにしてみた。

一枚目(A)はかなり描き込んで、どちらかというとグアッシュに近いものになった。こういうものをもっと描いていきたいと思っているのだが、いつもの淡彩的な表現もしてみたく、おなじ柿と梨、葉っぱの取り合わせで軽いものも描いてみた(B)。

ちなみに柿はフランスでも同じ発音のKAKIである。

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B. 秋の果物 (水彩)





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# by papasanmazan | 2016-11-23 17:46 | 水彩画 | Comments(2)

=個展が始まりました=

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昨日から個展が始まりました。
朝起きると雨音、今週は雨が降らいないと週間予報ではいっていたのに・・・
幸い午後からは雨が上がり、傘がいらなくなりました。

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雨にもかかわらず遠方、宮城県仙台・岩手県、茨城県、三重県からも見に来て頂き大変ありがたく思いました。
展覧会の為に休みを取って泊りがけで来て頂いたそうで、南フランスから来た疲れも吹っ飛びました。

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53点の絵がかかりました。搬入には4人の友人とFEIミュージアムのスタッフの方々が手伝ってくださり、スムースに飾り付けが進みました。 皆様のお力で想像以上の個展会場が出来上がり大満足です。
後は出来るだけ多くの方に作品を見にきていただければと願っています。
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2016年

プロヴァンスの光と風
11月1日(火)~11月6日(日)まで
横浜 
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 

南フランス・プロヴァンスの風景を中心に油彩・水彩・パステル約50点を展示します。
広く、落ち着いた空間の会場ですので時間をかけてゆっくりご観賞いただけます。
お気軽にお立ち寄りください。    ✻期間中、作家が来場いたします。✻




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FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
住所:〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
電話:045-411-5031 / Fax:045-411-5032
時間:11:00-19:00 最終日は17:00まで ✻入場無料✻

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# by papasanmazan | 2016-11-02 06:17 | 展覧会 | Comments(0)

=個展のご案内=

11月1日からの個展が近づいてきました。
今、その準備で大変忙しくしております。既に大作は会場に着きました。
後は小品の額装と細々した準備、横浜滞在中の荷物などまだまだゆっくできません。


日本で個人の絵を50点以上並べることのできる広いスペースはなかなかお目にかかれません。
せっかくのスぺ-スなので、大作、小品をふくめ、油絵を中心にパステル、水彩画も展示します。
南仏の光と風を味わっていただけたら幸いです。
是非、皆さんもこの素敵な美術館にお越しください。




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ロック・アルリック 

565mm×490mm 油彩





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                    サントロペの笠松と海   P 10 号 油絵




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              ひまわりの静物  510mm×720mm  パステル

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            ヴァントゥー山とマザン   F30号 油彩   



2016年

プロヴァンスの光と風
11月1日(火)~11月6日(日)まで
横浜 
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 

南フランス・プロヴァンスの風景を中心に油彩・水彩・パステル約50点を展示します。
広く、落ち着いた空間の会場ですので時間をかけてゆっくりご観賞いただけます。
お気軽にお立ち寄りください。    ✻期間中、作家が来場いたします。✻




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FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
住所:〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
電話:045-411-5031 / Fax:045-411-5032
時間:11:00-19:00 最終日は17:00まで ✻入場無料✻

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# by papasanmazan | 2016-10-24 05:09 | 展覧会 | Comments(0)

リンゴと梨

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P6号のキャンバスを用意して、いつも台所にあるリンゴと梨とをいくつか持ちだしてアトリエのテーブルに置いてみた。やはりきれいな色である。そこに眼を休めるのに白色のモチーフを探し、小さなミルク差しと皿とを配置する。

この油彩を描くお目当ては実は背景になる複雑な模様の布である。づっと探し求めていたこんな摸様をようやく骨董市でみつけてうれしかった。それを早く描きたくてリンゴや梨を持ちだしたのである。

いくら好きだからと言ってこの模様が主題になるのではなく、あくまで脇役ではある、うるさくなってはいけない、しかし効かせたいたいことは効かせたい、そんな気持ちに終始して制作を続けたものである。今のところ大変気に入ってる作品である。個展のために日本に一時帰国しなければならない時期で忙しく、あまり落ち着かない時なのだが制作は淡々と進んで面白かった。



11月1日(火)~6日(日)まで横浜で個展をします⇒ ==個展のご案内==


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# by papasanmazan | 2016-10-07 16:23 | 静物画 | Comments(0)

笠松の林

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とにかくサン・トロペでは笠松に魅かれた。フランス語から直訳するとパラソル型の松ということになるが、その独特の形はなるほどパラソルと言えそうである。日本語の笠松もうまい表現である。

ただ形だけではなく今回はその色彩に眼をみはったのである。明るい部分のさえた色と影の暗いところとのコントラストが何とも美しい。それが群れをなして重なり合って来るのが制作意欲を誘ったのである。

今回は小さな水彩画を描いてみた。色の重なりが興味の中心である。もし次回この場に行くようなことがあれば、かなり大きい画面の油彩も考えてみたい。


11月1日(火)~6日(日)まで横浜で個展をします⇒ ==個展のご案内==


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# by papasanmazan | 2016-10-05 15:30 | 風景画 | Comments(0)