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寝覚めの床

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家内と二人で一泊だけの小旅行、長野県の木曽郡の方へ出かけてきた。車で約三時間くらいの距離で、以前から名前を聞いていた寝覚めの床を一度訪ねてみたかったのである。木曽川とその河原の白い岩の堆積を見おろす景観で、浦島伝説の地でもあるのだそうだ。

南フランスでは赤い岩の堆積を何度も描いていたが、赤であれ、その他の色彩であれとにかく岩を描くのが好きである。この寝覚めの床も存在を知った時からすぐに制作の思いをはせたのである。長野県なら山梨の隣の県で、距離もさほどではなさそうだと思っていた。

それに木曽郡と聞いてはすぐに島崎藤村を思い浮かべる。藤村は機会があればしょっちゅう読み直すほど好きな大作家である。32巻の新書版の全集も持っていて、特に「家」や「エトランゼー」がいいと思う。もちろん「夜明け前」も読んでいるので是非この木曽郡は訪ねてみたかった。

一泊だけなので、場所探しがほとんどその目的だけになり、水彩画を一枚描いてみた。スケッチブックに少し鉛筆淡彩で描いてみるというようなことはせずに、水張りした水彩紙にかなりの時間をかけて描くようにしている。器用にサッと描き流すことが出来ない性分である。

# by papasanmazan | 2022-06-27 01:23 | 水彩画 | Comments(2)

紅白ツツジ




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今年になってようやくこの辺りのツツジの花の美しさに気づいた。昨年までは富士山の姿を追うのに手一杯で、おまけに赤松や溶岩樹型の森にまで気持ちが奪われていた。この辺りに落ち着いてから二年目になってツツジにまで目が届くようになった次第である。

季節の順序からいってはじめにミツバツツジがきて、それはパステルにしてみた。次にツツジの赤やピンク、白やおまけにオレンジや黄色の花に見とれだして、なんとかパステルは描き終わったのだが、これは油彩でも試した方がいいと気づいた時にはやや時期を逸っしていた。

三点ほどの油彩を進行させていたが、どうにも少し大きいサイズのキャンバスは完成させることが出来ずに断念、来年に期することとしてどうにかF3号の一番小さなキャンバスだけを仕上げることが出来た。この小さなものだけでも自分としては収穫のある制作である。あまり花だけを主題にした油彩はこれまで考えられなかったし、花という主題を乗り越えた一枚の画面としての新しい制作が期待できるからである。

# by papasanmazan | 2022-06-23 09:36 | 静物画 | Comments(2)

カンパニュラ。 紫蘭。


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パステルを使っての花の作品のオンパレードである。まずはカンパニュラと紫蘭で、どちらも同じところで描いたものである。知人のところで描かせてもらっているが、やはり地植えの花はきれいで、大いに描きたくなるものである。

実はカンパニュラも紫蘭も描くのは初めてで、カンパニュラなどは名前も知らなかったのだが、形からいってツリガネ草かなと思っていたら、名前はカンパニュラだというのだそうである。リストのピアノ曲のカンパネラを思い出していたのだが、けっきょくは鐘のイマージュなのだと気が付いた。色彩としてはもっと他にもピンクや赤もあったのだが、紫を主に白とあわせて選んでみた。

紫蘭は花の形が小さく、なかなか膨らみを出すのが難しい花だった。しかし繊細な色彩に惹かれるものがある。もっと花の数を多くした構成も考えてよいかもしれない。




# by papasanmazan | 2022-06-20 16:56 | パステル | Comments(2)

赤松




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30年以上のフランスでの生活に終止符を打って日本に戻ることを決めた時にまず考えたのは制作の主題を富士山に見据えることだった。なんといっても若いころに描いた富士の山の容姿が忘れられず、またフランスで体験したヴァントゥー山やサン・ヴィクトワール山からの延長としての山岳制作の面白さを日本でも味わいたかったのである。

それを踏まえて現在の地に住み始めたのだが、思っていた以上に自然の恵みの多い場所だった。とにかく森に囲まれていて、そこに発見したのは赤松と溶岩樹型の多様さだった。どちらも自分の制作の体質に合っているのがすぐにわかった。

富士や溶岩樹型の制作の方が今のところ先行しているが、何とか赤松も自分のものにしてみたいと色々試みているところで、今回はF20号に赤松の直立している林を描いてみた。その姿も美しいが、樹間としての全体感も今後の課題になっていくのではないかと思っている。

# by papasanmazan | 2022-06-15 02:15 | 風景画 | Comments(2)

ベゴニア





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今年は久しぶりに花のパステル画をたくさん描いてみようと思っている。というのも思わぬ場所できれいな花に出会ったからである。今までその咲いている場所でなかなかパステルを広げて実際の花を描いてゆく機会にめぐまれなかった。たいていは切り花にしたものをアトリエで描いたり、スケッチに頼ったりすることもあったのである。

ところが家の近くに現場で色々な花を写せる場所が見つかったので、心までウキウキとしてパステルを扱えそうである。しかし第一番には我が家の玄関に飾ってあるベゴニアから始めてみた。赤と白の花の対比が生き生きした緑の葉とよくマッチしている。

このベゴニアはフランスのマザンの家では毎年のように家の周りに沢山植えていたが、南仏の強烈な太陽のもと、春の終わりごろに植えたものが、ほとんど冬頃まで咲き続けていた。どこの家にでもよくある花で、それっほど取り立てて言うようなはなではないのかもしれないが、なにか南仏の生活が思い出されて、いまだに好きな花である。

# by papasanmazan | 2022-06-12 22:04 | パステル | Comments(0)