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冬景色



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雨の冬の一日、アトリエで静物画を描きながら時々窓の外をながめたりしている。雲が立ち込め空には光の様子もなく、聞いている音楽までが何かわびしく響いてくる。ハイドンの明るい交響曲もどこか取り付く島もないような時間を感じさせるのである。

窓から見える庭の向こうに大きな欅の木が見えている。美大生の頃から冬の裸木になった欅が好きだった。特に関東の欅の並木は美しく思う。忘れていたその木をさっそく水彩で描いてみた.F3号の大きさである。

家や木、残っている緑の葉などを取り入れているが頭の中はほとんど冬の景色一般の情景である。それほどに欅の思いでは冬につながっている。グレーの重い空に少し赤みを帯びたダークオークルの木の色調は武蔵野の情緒を忍ばせてくれる。

# by papasanmazan | 2024-03-03 23:38 | 水彩画 | Comments(0)

愛鷹連山


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40年ほど前になるが富士山の周りを巡りながらかなりの数の油彩やパステル画を描いたことがある。富士の制作にとりつかれたのはそのとき以来である。ちょうど朝霧の大沢崩れの直後のことで、荒々しい地肌を見せつけられたり、忍野富士の雪の形に魅せられたり、本栖湖の深さを感じたりしながら最後に伊豆の方へ回っていった。

その伊豆の戸田や大瀬崎から海を挟んで遠くに見える富士の姿も油彩にした。かすんで見えにくい日もあったが満足できる制作だった。富士を背にして前に見えるのが愛鷹連山、その時初めてお目にかかったのである。

現在の青木平からは左にノッポの富士が位置して右に愛鷹の連山が視線を引っ張っていき、それが駿河湾の方まで続いていく。大きな、大きな美しい流れである。いくらでも画題が得られそうな場所に巡り合った。愛鷹連山 M15号で、初めての油彩である。



# by papasanmazan | 2024-02-25 08:18 | 風景画 | Comments(2)

サントン人形


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南フランスの郷土人形をあしらったF12号の静物画である。サントン人形はもともとはキリスト生誕の物語を人形に託して広まっていった郷土玩具の一種で、キリストの誕生を祝って羊小屋に集まる人々を人形で表していったものである。

その個々の人形の収集が個人の趣味にもなって、あちこちの店やブロッカント(蚤の市)で売られるようになっている。いろいろとブロッカントを見て回ったがなかなか良い人形を見つけ出すことは難しかった。売っている方の商売人はあれこれとそれらしく理屈を言うのだが、見ていてそれほどいいと思うような人形には出会わなかった。

いくつかの人形は持っていたがその中のこの老婆の人形は一番気に入ったもので、時々は静物画のモチーフに使っていた。日本に戻ってもこの人形などを見て南仏をなつかしく思い出したりもする。ミカンや花を添えて静物画を描いてみた。



# by papasanmazan | 2024-02-17 00:50 | 静物画 | Comments(2)

冬の富士(青木平から)冬の富士(2)



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一か月程前にこのブログに投稿した冬の富士(青木平から)に続いてもう一枚油彩を描いてみた。イーゼルを立てたのも同じ道沿いの200メートルほど右寄りのところで、富士山を主にして大きく展開する街並みを見渡せる場所である。

前の作品がF15号、この(2)のほうがP20号と少し大きく、横長の形のキャンバスを選んでいる。左から右へと流れる全体の動きを強めてみたく、横長のPサイズで描いてみた。自分の意図を対象物と見合わせながらキャンバスの大きさなどを選んでいく。

ここは見晴らしもよく、散歩を多くの人がする場所になっている。邪魔にならないように道端に寄って描いているが時々は絵を眺めていく人もある。ご近所の方は描いている私の姿を富士を背景に写真に収めて家まで届けてくださったりもした。そっとスター気分になったりする。山梨の忍野でも、フランスのプロヴァンスでもそんなことがあったり、あまり戸外で写生している人もいないので余程珍しいものに見えるのかもしれない。

# by papasanmazan | 2024-02-12 01:41 | 風景画 | Comments(0)

浴女像(3)




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浴女像をずっとアトリエで眺めているのだが色々と制作の計画が立ってきて、考えているだけでもワクワクしてくる。この像自体が自分に合っている気がして、油彩を始めたくて仕方がないのだがまだその時期ではなさそうである。

春を待って、狭いながらも庭の状態が落ち着いてからの順序を経て、それからこの像の配置が決まってきそうなのである.それくらいこの制作に入れ込んでいる現在である。

そもそも人物画を描くのが好きで、特に肖像画を描いてみたいと常々思っているのだが、さてモデルになってくれる人もなく、またモデルになって長い時間を耐えてもらうことの気遣いなどでどうにも実現できない仕事である。一番簡単なのは自画像に落ち着くのだろうが、もう少し戸外での風景や室内での静物に取り組んだ後の楽しみにしておこうと思っている。今はこの像の水彩画などで気持ちを抑えている。M12号の大きさの水彩である。

# by papasanmazan | 2024-02-08 18:12 | 水彩画 | Comments(0)