人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ツツジと山吹


ツツジと山吹_c0236929_09582086.jpg


桜の花が終わって、庭にツツジが咲いている時期になってきた。昨年ふっとしたことからツツジを描こうと思い立ち、何点かは試してみたのであるが、なかなか気に入ったものが出来上がらなくて今年まで持ち越してきたモチーフの花である。

気おいたって赤や白のツツジを組み合わせてみるのだが、描き始めるまでにはいたらない。なにか構成が上手くいかないのである。こういって時、には十分に時間をかけた方がいい、最初の組み合わせをいい加減なものにして始めると大抵は失敗するものである。

もう一度庭を見回すとハッとした、山吹も咲き乱に地震が出来たのであるれている、これを取り入れたらどうだろうか、これでやっと構成に自信が出来たのである。F6 号のキャンバスに描いてみた。


次回渋谷での個展のご案内 
2023年6月1日(木)~ 6月4日(日)まで! 
次回渋谷での個展のご案内  2023年6月1日(木)~ 6月4日(日)まで! 





# by papasanmazan | 2023-05-01 22:04 | 静物画 | Comments(2)

五つのリンゴ





五つのリンゴ_c0236929_06420050.jpg


やはり白いテーブルに白い壁を背にして五つのリンゴを組み合わせてみた。F4号の小さな静物画である。今までの白いテーブルのものと同様、難しかった。みかんや急須、湯飲みなどとモチーフが変わっても考え方は同じである。

リンゴの並べ方を工夫する、またテーブルに置いた角度や接し方によって物の実在感を高めていく。そしてものの質感なども確かめていく。そういった考えを制作の進行とともにおしすすめていく、それが確かなものになって一枚の作品になっていく、画家の仕事だといえるだろう。

それでいいのだと思う。しかし私にはどうも違った判断をする基準がある。それは絵に現わされている個々のモチーフをうんぬんするのではなく、一枚の画面としてどれだけ存在感があるかという事である。いってみれば出来上がった作品を手で撫でてみたい、というところまで仕上げてみたいのである。

# by papasanmazan | 2023-04-18 07:21 | 静物画 | Comments(0)

ミツバツツジ




ミツバツツジ_c0236929_16484087.jpg


寒かった鳴沢村にもようやく春が来て,桜のトンネルを車で走っていくと、道の周りにはミツバツツジが満開になっている。濃いいピンクに赤紫を薄くかけたような色彩は見事である。

昨年からこの地方の特色あるミツバツツジに惹かれだしたが、今年になってどうすればこの花の表現に至ることが出来るのかが少し分かってきたような気がする。各固の小さなフォルムにはあまり目を向けずに、色彩からヒントを得て、それを流れにつなげていけばいいのではないだろうか。

ちょっと朦朧体になるかもしれないが、一つの面白さになってくるのではないか、そういう考えでパステルの味をすすめてみた。いろいろな表現を試みてみたいと思って、いつもモチーフには気を配っている。今年はもっとツツジの油彩も描いてみたいと計画している

# by papasanmazan | 2023-04-13 01:38 | パステル | Comments(0)

十里木からの富士





十里木からの富士_c0236929_16483562.jpg


以前から思っていた通り水彩をたくさん描くことの重要性、最近とみに身に染みてきた。とにかく水彩で描いてみると、画面の中の要素がよくみわけられ、それにつれて自分の今描いている物を視覚をとおして一枚の紙という触覚にまで高めていけるような制作の毎日である。

これは非常にいいことのように思えてならないし、それが次の油彩の制作に役立ってきていることを発見したのである。新しい制作の方式と言っていいのか、自分なりに毎日の制作の充実を感じている。

そんなわけであまり変わり映えもしないかもしれないが,十里木からの富士を水彩で描いてみた。以前投稿した油彩のF12号を描いた場所よりもう少し上に登って。大きく富士のすそ野を見渡せる場所を選んだ。ここだと右隅に太郎坊の小山も取り入れることができ,表情として面白味が出てきそうな気がしている。

# by papasanmazan | 2023-04-10 17:50 | 水彩画 | Comments(0)

溶岩樹型(9)



溶岩樹型(9)_c0236929_06420597.jpg


溶岩樹型の九作目が完成した。P25号と、いままでのシリーズとしては一番大きなキャンバスのものである。岩や木々を描くのは好きだったので富士の山麓では青木ヶ原の樹海を描いてみたいと前から思っていたのだが、この溶岩樹型の森は制作にはもってこいの発見だった。

ここまで水彩などもあわせてかなりの数を描いたことになるが、ここらで少し大きなキャンバスに描いて今までの溶岩樹型の総合的な制作にしてみたいと試みたものである。

やはり最初に取り組んだ頃よりはモチーフに対する理解も出来てきたのだろうか、深く描き込んでいけるような気がしている。密度が上がったといってもよさそうで、最後にはやり終えた満足感を感じたのである。

またこのモチーフには時間をおいて取り組みなおすこともあるだろう。

# by papasanmazan | 2023-04-05 11:16 | 風景画 | Comments(2)