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忍野富士




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フランスから日本の富士山の麓に居を移して初めて描き始めた油彩の作品、F30号の忍野富士がようやく完成した。真冬の寒い中に大変思い入れを込めて制作い始めたのだが、他の同時に始めた油彩や、水彩、後からの油彩などが次々に出来上がっていく中、この作品だけはとにかく長い間アトリエでも眺めっこし、また現場で何度も加筆し直して仕上げたものである。

自分としてはフランスから日本への制作の橋渡しのような気がしていたものである。いわばヴァントゥー山から富士山への大移動である。富士山を久しぶりに現場で描いていてつくづくフランスでの経験の大切さを感じたものである。

それだけにこの作品に対する思い入れも強く、他の作品を先行させて、その結果を出来るだけ参考にするようにしながらようやく自分の気持ちを鎮めるようにして仕上げたものである。おそらく来年、再来年、その後もこのモチーフはどんどんつながっていくものであろう。

# by papasanmazan | 2021-05-04 19:00 | Comments(0)

平野(ひらの)からの富士





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先日のF12号、富士と山中湖に続けてF15号にもほぼ同じ主題で油彩の制作をした。描いた期間も前後して同じころ、今度のが画面左に木立を配し、少し制作場所が低い位置である。

この作品も自分としてはうまくまとめ上げることが出来たものである。描いているリズムもうまくはかどって、途中の迷いもほとんどなかった。富士の山を取り巻く他の要素もあまり説明的にはならなかったようで、全体として一枚の画面を形作れたように思う。


この考え方、一つの画面、タブローというものを作り上げていくのを制作の基本にしていくこと、今後これを徹底させていくのが絵画人生の最終目標である。

# by papasanmazan | 2021-04-27 13:08 | Comments(0)

早春の朝霧富士(水彩)





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まだ寒い時期にF15 号の朝霧富士を制作していたが、4月半ばごろになって再び朝霧のあたりに行ってみた。冬枯れの景色はもう柔らかい緑の牧草におおわれて、すっかり春の到来である。

持参していた水彩の道具をひろげてさっそく一枚描いてみた。場所は前回の油彩の所から車で5分位のところ、前景の建物が少し違っているが,富士や中景は同じような構図である。しかし緑の面積が大幅に増えて、画面の響きはかなり違ったものになってくる。

描きながら水彩の重要さにまた気づかされるのである。物の流れ、画面の流動感といっていいものと、それに透明感である。これは物質的な透明感ではなく、画面全体の表現としての透明感である。これは油彩にもぜひ応用してみたいと思っている。




# by papasanmazan | 2021-04-25 02:48 | Comments(0)

金魚草



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南フランスのマザンに住んでいた頃は毎年庭に金魚草が赤、黄、ピンクなど色とりどりに咲いていた。どこからか飛んできたのかだんだん数も増えて、いつのまにか花壇の主みたいになったりしていた。またその花をパステルで描くのも楽しみの一つだった。

先日、町の花屋で久しぶりにその金魚草を見つけたときにはすぐに苗を買ってしまった、そしてあくる日にはすぐに描き始めていた。もちろんパステル画である。こんなこともあろうかと日本に戻るときにはグレー地の紙を買い込んできていた。

花として金魚草は好きである、何故か知らず好きである、で、描き進めていくのもとても速い。ほとんど滞ることなく制作を終えた.出来上がったものを見ていても好きである。



# by papasanmazan | 2021-04-21 17:08 | Comments(0)

富士と山中湖



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35年以上前に富士山を描いた経験で,忍野あたりからの雪の形がきれいだとはいつまでも忘れられなかったが、それとともに山中湖を挟んでみる富士全体の形も美しいというのも思い出のひとつだった。今度日本に帰って制作する時には是非とも富士と山中湖の風景、それもできるだけ大きく空間をとらえられるような構図を探し出して描いてみたいと思っていた。

偶然のことだがそんな場所をようやく見つけ出すことが出来た。平野というところから少し上がった所で、4WDの車で何とか油彩の道具も持ち運べる。さっそくF12号のキャンバスに描き始めたのである。富士山があってその手前に山中湖がしずかに水をたたえている。下手をすると俗な趣味に陥りそうである、それを打ち破るには結局造形性に頼るしかないと思うのである。

制作としては割に軽い筆触による操作が重なっていたが途中からはやはり描きこみが多くなって思っていたほどの柔かな画面がのぞめなくなってきてしまった。ただ構成的にシッカリとした組み合わせだけは出来上がったように思う。

# by papasanmazan | 2021-04-18 17:55 | Comments(2)