![]() 地球温暖化が進んでいるのか、観測史上最も遅い富士山の初冠雪になった11月7日だったが、その日を過ぎても雪は続かず、もとの赤茶けた頂上だけが見えている。雪の富士を描こうと気持ちだけが昂ぶって仕方がない。 そのような中で季節の花のシクラメンが店に出てき始めた。アトリエに持ち帰ってさっそくパステルにしてみた。赤とピンクの花を買ったのだが、昨年から咲き続けている白のシクラメンもある。 まずはその白とピンクの取り合わせを描いてみた。やはり描いていると心は集中できるので、赤茶けた富士の姿は忘れ去ってしまう。そういった意味でも水彩やパステルの仕事は有難いし、もっと常に制作に向かっていようと思う。 #
by papasanmazan
| 2024-11-12 01:52
| パステル
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![]() 新しくみつけた芝川の付近の竹林を描いてみた。この辺りは家からも比較的近く、竹林も描けそうな場所がかなり見かけられるので、これからの制作には大変有難い。
以前から竹林はパステルで描くことにしている。いちど120号の大きな油彩を家内の実家の庭で描いたことがあるが、その大きさもさることながら、油彩の質感と竹林の風に揺らぐような情感とがうまくかみ合わず、大いに苦労した経験がある。 それ以来竹林はパステルを使っているが、若い頃の制作よりもだいぶ軽い表現になってきたようである。描いていてもかなり楽で、以前のように指が痛くてかなわない、というようなことも無くなってきた。竹林のテーマはまだまだ続けていくつもりである。 #
by papasanmazan
| 2024-11-10 01:55
| パステル
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![]() ロダンもたえず手を動かし、その大きな芸術の基にはほとんど職人めいた確実な技術がある。その先達がカルポーである。どんどん粘土をひねって習作を重ねていく姿が、オルセー美術館に集められた作品群を見ていると感じられるのである。 彼達の作品の確実さ,強さ、大きさなどなど、そのもとになっているのは自分の手の働きである。リルケのロダン論で大いに勉強させられたし、自分の絵画制作にも役立った経験である。上村松園の画帳しかり、絶えず線を引け、といったアングルの言葉に忠実だったドガの姿しかりである。
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by papasanmazan
| 2024-11-08 00:21
| 水彩画
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![]() 庭に咲いているパンジーの花をモチーフにして黒地の紙にパステルで描いてみた。花をモチーフにしたときにはパステルを使うことが多い。花の色彩の多様さや鮮やかさがパステルの持っている柔らかさによくマッチするからだろうか。
力強い構成力や表現の奥深さなどとは違って花の場合は誰の目にもその美しさの直接的な響きが魅力であり、理屈なしの感覚で対話したいものである。パステル画の特徴はそういった表現によく応じてくれるもので、一枚の画面を長く追及するようなことはなく、描き加えもあまり期待できないものである。 ドガの踊り子やルドンの幻想的な作風の中に秘められたパステルの魅力に若いころからあこがれを持っていた。これからも時に応じてパステルの世話になることだろう。 #
by papasanmazan
| 2024-11-02 22:58
| パステル
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![]() 家から車で芝川の方へ車で出かけると富士川の大きな流れに出会ってくる。身延線の芝川駅の近くまでくると緑色の大きな橋が架かっていて、それが釜口橋で、その下の断崖を釜口峡とよんでいる。 富士川のなかで最も川幅が狭く、昔から難所とされていたようで色々な歴史があったそうである。何度かそのあたりを通っていたが絵の題材になりそうだと思っていた。 ようやく水彩を試してみる時間が出来たので現場で6号の大きさで描いてみた。 以下は釜口峡の紹介文である。 ■ 唯一の吊り橋 釜口峡にかかっていた富士川唯一の吊り橋の歴史は古く、身延山へ向かう日蓮上人が、この橋を通って内房に渡った(鎌倉時代)と伝えられています。その後も「富士川には橋がなかった」のですが、これは家康の防衛政策により「橋をかけさせなかった」と言うほうが正しいようです。 ■ 釜口峡 断崖絶壁で圧倒される景観の釜口峡は、富士川の川幅が一気に狭まり、川水が渦を巻き、あたかも釜の湯が煮えたぎっているかのように見えました。このため村人は「釜」といって恐れたそうです。 ■ 水難供養塔 釜口峡では、多くの人命や物資が呑み込まれ、不安定な吊り橋から落下し命を失う人も後を絶ちませんでした。このため、一六一八年に『水神山・本立寺』を建てて供養しましたが、後に廃寺となり、一八五七年に水難供養塔が建てられました。以後、毎年八月十六日には供養祭がおこなわれています。 #
by papasanmazan
| 2024-10-23 21:43
| 水彩画
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