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グラジオラス

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久しぶりにグラジオラスの花をパステルで描いてみた。フランスのマザンの庭に咲いていた花を描いて以来で、どういうめぐりあわせかこの花を描く機会がなかった。色もとりどりで美しいし、割合にポピュラーな花だとは思うのだが、この花の背の高さが難しいのかもしれない。


今回は切り花を買ってきて花瓶に挿したものをアトリエで描いた。濃いピンクと黄色の花の組み合わせだが、やはり背の高さを出さなければならないので縦型の画面におさめることにした。この紙の形を決めていくのがまず大切になってくる。


縦型を選ぶと視覚は高さは出せるが不安定なものになりがちである。それを補っていくのには出来るモチーフによる動きに重点を追うようにしたいところであら。紙の四辺と物の関係をよく考えながら描くようにする。



# by papasanmazan | 2025-07-17 23:01 | パステル | Comments(0)

竹林のある風景


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大阪に住んでいる頃から竹林風景はたくさん描いてきた。そのほとんどがパステル画だった。まだ30歳代の時、個展に出すために120号の大きな油彩を家内の実家の庭で描いたことがあるが、何とか仕上げはしたものの出来は悪かった。その時に竹林はパステルに限ると思ったのである。

フランス生活の時代には竹林は一点も描かなかった。竹林にもお目にかからなかった。とこらがこの静岡に住みだしてからは富士川沿いや芝川、そして全くのご近所の柚野にも竹林が沢山残っている。もちろんパステルでもすでに数点描いてみている。

そのような中で柚野の建物を取り込んだ風景に、どうしても背景に竹林がかぶさってくる構図をみつけたのである。思い切って油彩で竹林も描いていくことに翻ったのである。今回はP10号の比較的小さな画面だが、これを機にもっと今までとは違った竹林の表現を考えているところである。






# by papasanmazan | 2025-07-13 10:32 | 風景画 | Comments(0)

タチアオイ

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先日車で10分位の所の公園で偶然タチアオイが沢山咲いているのを見かけた。以前はよく見かけたタチアオイだが、最近ではかなり少なくなったように思う。早速翌日スケッチに出かけた。赤や白、ピンクと咲き乱れている。公園ではグランドゴルフのまっ最中である。

この花は大好きである。小さい頃から好きだった。フランスでもみかけてはパステルで描いたものである。日本に帰ってからももう何点かは描いている。こういったなにか野性的なものがいい、作られたきれいさでないものがいい。

昔はよく道端で見かけたような花も最近は少なくなっているようで、久しぶりに見つけると何か子供の頃に戻ったような懐かしさを感じたりする。なるほど歳をとったものである。




# by papasanmazan | 2025-07-10 01:10 | パステル | Comments(0)

柚野の水田



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柚野から芝川に向かって行く辺りに鳥並地区がある。その辺りから見える富士を柚鳥富士と命名されているようだ。昨年この場所を見つけ、今年もこの柚鳥富士を油彩で描いた。制作に通う度にどんどん風景にも慣れてゆき、また新しいモチーフにも出会ってくる。

フランスから帰ったばかりの時には日本の風景をどう扱えばいいのか不安だった。特にその家屋の表現をどうすればいいのか、プロヴァンスの石造りの家ばかりを扱ってきた経験が生きてくるのかどうかが問題だった。

しかし案ずるよりも生むがやすし、いつの間にか日本の家屋もフランスの石造りも全く苦にならなくなってきた。視界がどんどん日本の中に同化されてゆき、フランスで得たものが発展していくような具合になって来た。ちょうど柚野あたりの棚田が新しいモチーフになってきているのである。この先もっと風景に溶け込んでいくようになれは色彩にも変化が現れてくると思われる。まずはF12号の油彩である。


# by papasanmazan | 2025-07-04 23:29 | 風景画 | Comments(2)

ビワ


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ビワと梅の実の油彩を描きながら、すぐそのあとでこれも小さなキャンバス、サムホールに今度はビワの実と葉っぱや枝をモチーフに描いてみた。この数年にわたって6月の梅雨の時期の恒例になったような制作である。

それほど食べて美味だとも思ったこともないのだが、絵を描く段になるとビワには惹かれるのである。一つにはずいぶん若い頃、京都のセザンヌ展で見た頭蓋骨を組み合わせた作品の影響があると思う。

その作品によって初めてセザンヌの輪郭線から物の面に転調されていく色彩の変化が理解できるようになった。そしてそれを機としてセザンヌ芸術に全面的に教えられることになったのである。その時に見た頭蓋骨の組み立てがビワに変換させられているのかもしれない。


# by papasanmazan | 2025-06-27 12:08 | 小さな絵 | Comments(0)