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ヴァントゥー山とオリーブ畑


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220×150mmの小さな風景を水彩で描いた。四年前まで住んでいた南フランス、マザンの村の思い出の風景である。石造りの家で、家内はそこでペンションをしていた。足かけ16年そこに住んでいたのだが風景画の題材には事欠かなかった。ヴァントゥー山もその一つである。富士山のちょうど半分くらいの高さの山で、南仏の巨人と呼ばれ、南仏唯一のスキー場がある。家からも近いので毎冬家内はそこに出かけてスキーを楽しんでいた。

日本に戻ってからは山梨の鳴沢村にあるふじてんスキー場が本拠地に変わって相変わらずスキーを続けている。静岡に越してからもやはり車で通って、今年はずいぶん上達したようである。雪や富士山を見ているとふとヴァントゥー山を思い出す。

そしてオリーブである。南仏はいたるところオリーブ畑だった。これもなつかしい風景で、現在の家の庭にはオリーブを植えてもらうように注文した。小さな庭だが10本の木が植わって大変満足している。南フランスの思い出を少しは実現できそうである。

# by papasanmazan | 2024-03-22 23:00 | 水彩画 | Comments(0)

二つのミカン


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自称「青木平の木こり」O氏が家までミカンを持ってきてくれた。人助けをするのが大好きな人で、我が家でも駐車場の予定地に大きく場所を占めていた木の根っこを三つ、どれも大変根深く、大きなやつをご自分の重機を運んできてくれて取り除いてくれたりした。その他にもいろいろと世話になっていて、ここに引っ越してきてよかったと家内といつも話しているのである。

そのO氏がもってきてくれたミカンに葉っぱのついたのがあって、これはどうしても絵のモチーフにしろ、ということなのかとピンときたのでさっそく二つをテーブルに置いて水彩を二枚描いてみた。どうも納得がいかない、そこで思い切って油彩に切り替えてみた。

F0号の小さなキャンバスだが描いていてなかなか骨が折れた作品である。時間もかかってようやく出来上がった。O氏の目にはどう映るのか、完成したことは完成したのである。





# by papasanmazan | 2024-03-20 13:37 | 小さな絵 | Comments(0)

富士と棚田




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家の近くの柚野から白糸の滝にかけては棚田の多い所である。日本の狭い国土を考えると棚田が多いのはうなずけるが、あちらこちらで棚田の名所があるようで、この柚野もその一つである。その棚田の向こうに大きな森をはさんで富士が顔ををのぞかせている。日本の情緒を感じる風景である。

あまり名所、旧跡を描いてみたいと思ったことはないが、この富士と棚田には惹かれてF10号のキャンバスに描いてみた。棚田から発想される様な情感やなつかしさといったような感情を表現しようと思うのではなく、画面上の明確な構成の一つの要素として考えてみたかった。

画面上部におおいかぶさった富士の容量を手前に配置した左から右上がりの角度を持つ棚田で受けていこうと意図したものである。棚田の細部に至る段々などにはあまり重きを置かないようにした。



# by papasanmazan | 2024-03-16 17:27 | 風景画 | Comments(2)

三つの梨



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サムホールの大きさ(22,7×15,8)に三つの西洋梨をモチーフにして水彩を描いてみた。これは実は以前描いたことのある水彩画をもとにして、もう一度同じ大きさ、同じテーマで描き改めたものである。元の作品になっている梨の個々が少し大きすぎて画面が窮屈な感じになっていたのが気になって仕方がなかったのである。

フランスから本帰国し、また山梨から静岡に変わってそのたびにアトリエの片付けなどをしていると、思いもかけずに旧作を見つけたりもする.そして懐古にふけったりもする。時にはその作品の中身を考え直したりもしている。これはもっと追求出来たろうにと思いなおす場合も出てくる。そのような中でこの一枚を描きなおしてみたのである。

川端康成の「十六歳の日記」という作品は自分の中学時代(旧制)の古い日記を偶然見つけ、その内容に眼を見張って作品として世に出したものである。その旧制の茨木中学、現在の茨木高校は私の母校でもある、だからこの作品に出てくる内容や地名などはかなり親しいもので、特に私はこの作品が好きである。また川端康成その人がこの古い日記を見つけたのは大きな意味があると思っている。自分の作品のもとになっている資質をこの日記の中に見出しているのではないかと思うのである。セザンヌがさかんにタンペラマンと言っているのはこの資質のことだと思っている。

# by papasanmazan | 2024-03-15 02:04 | 水彩画 | Comments(0)

竹林(5)



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春めいてきて外での制作もだいぶ楽になって来た。山梨にいた時よりも気温が高くて、その分動きやすい。制作場所もかなり見つかってきて、特に日本風土に欠かせない竹林の多いのがうれしいところである。

家からも近い柚野や芝川あたりで描いてみたいと思う竹林にたくさん出会ったりする.芝川は竹の子の名産地だそうで特にこれからの季節は楽しみである。それから大きな流れの富士川に沿って車を走らせるといたるところで竹林を見かけることが出来る.どれもこれも描くわけにはいかないだろうが、とにかく制作場所には事欠かない。

若い頃から描いてきたパステルを使った竹林もフランスにいる間はとんとご無沙汰しまっていた.個展で一時帰国していた時に注文があってほんの三枚ほど描いた記憶があるだけだった。これ絵からは地の利を生かして出来るだけ描き残そうと思っている。

# by papasanmazan | 2024-03-09 23:42 | パステル | Comments(0)