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ミモザとチェーホフの本


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ミモザの切り花を家内が買ってきた。花瓶に挿して見ているとカンヌのミモザ祭りに行ったことなどが思い出される。静岡の暖かい所でもミモザが咲いているのを見かけると梅や桜と同じように春の季節を感じてくる。

その花をモチーフにして一枚静物画を描く事にした。これも非常に好きなチェーホフの本も取り入れる。全集本の赤い背に黒の装丁の、本好きの人なら良くご存じの本である。チェーホフは若いころからドストエフスキー、トルストイといった具合によく読んできた本である。今でも読書が好きで、特にこの頃はトルストイがいい。幼年時代、少年時代、セワストーポリを読み返したところである。

本と花、それからこれもよくモチーフにする楽器、フルートとクラリネットをあわせてP15号の大きさで描いた静物画である。アトリエで時間をかけて描ける静物画がやはり年を取ってくるとありがたいような気がして、これからもっと数が増えてくることになりそうである。

# by papasanmazan | 2024-04-11 02:02 | 静物画 | Comments(0)

日本平からの富士


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今年は正月の能登地震に始まって何か異常気象のような雰囲気である。三月の末から雨が多くまるで梅雨のような空が続いていた。そんなある日、早朝から珍しく晴れ上がって富士の姿もくっきりと見えている。以前から意気ごんでいた日本平からの富士も今日こそはと、水彩の用意をしてすぐに出か
けた。

三保からの富士は一応のところ描いてみているので、この日本平からの富士が海を取り入れたものとして二番目の制作になっていく。とにかく新しく海と富士の制作を進めてみたかったのである。こちら静岡側の情報はほとんどなかったのでできるだけ知った人に聞くようにしていた。最近は情報源が多様化しているが知った人に話を聞くのが一番だと思う。

実際に見た日本平辺りは思っていたとうり自分には一番ピッタリとくる風景であった。これからの季節はかすむことも多く、また雪も無くなってくることで本格的に油彩に取り組むのは今年の秋以降になるだろうが、まずは水彩でM12号を試してみた。これだけの制作でも何かワクワクと予感されてくる。

# by papasanmazan | 2024-04-06 18:34 | 水彩画 | Comments(2)

愛鷹連山


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先日投稿した油彩の愛鷹連山、同じ風景をこれも同じ位置から今度は小さな水彩画にしてみた。寸法は236×128mmである。ほんのスケッチ程度と言われるかもしれないが、現場で描いている時間はかなりかかるもので、手軽に素早く、シャレタようには描けない資質である。

クロッキーといわれる速写やスケッチなどで自分の制作意図を進めたり、確かめたりするのと本制作とに至る過程の違いは画家それぞれに違いがあるのは当然だろうし、そこに個性も加わってくるものだろう。制作の面白さはそういったところにも垣間見られるのだろうが、画家本人にとっては非常に神経をとがらせることもある。

どこからどこまでが習作であり、本制作はここから、といったように明確な制作過程はなかなか示しにくいものだろうが、私は一つの判断として画面上の造形性が重要なポイントだと思っている。造形性がはっきりした時点で制作にかかるのである。小さな水彩画といえども造形感が出ていなくては制作に値しないと考えている。

# by papasanmazan | 2024-04-01 17:52 | 水彩画 | Comments(0)

夕暮れ富士



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夕方の赤く染まったような富士の姿を描いてみた。F10号の油彩である。場所は何時も通っている柚野あたりで、家からも近くて制作にも都合がいい。大きな竹林もこの辺りには多く、棚田や富士など題材には事かかない有難い地域だとわかってきた。

南フランスでも家の前にあるヴァントゥー山の夕暮れの色彩に惹かれてよく絵にしたものである。フランス人はいつもあの赤く染まった山肌の色をモーブと言っていた。日本語で言えば赤紫が近いかと思う。富士山の夕暮れはどちらかというとオレンジに近いような気がする、何はともあれ美しい色彩である。

栁田国男の妖怪談義という本に夕方の時間の大切さ、なぜその一集落に他国者を警戒するゆえに夕方の暗くなった時間に「タソガレ」つまり誰ぞかれ、と問いかけて自分たちの集落の安全を図っていく、そういった語源を説明してくれている。そのおぼろげな、薄赤いような夕暮れの富士の姿も何か郷愁を感じさせられて好きである。

# by papasanmazan | 2024-03-29 08:52 | 風景画 | Comments(0)

竹林(6)


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大きな画面(560×420mm)に相手も大きな竹林を収めてみた。このシリーズはいつもパステルである。さすがにこの大きさのパステルになると現場で二日かかってやっと仕上がった。パステルは思っているほど手軽でもなく、不器用な私は指が痛くなるほど描き込むことが多いので、若いころから疲れることが多かった。

この竹林も描き始めは割にスムースに柔らかくいったのだが途中からはいつものような力の入れようになり、最後には少し重すぎたかなと思われるほどの描き込みになった。しかしこういったものがあっていいと思う。

こういう作品が続きながらそれが経験になって後の制作につながっていくのである。一枚描いてそれがすぐにいい作品になるようなことはめったにないことである。要するにどこまでも集中して作品の向上を図っていくことなのだろう。竹林はまだまだ続く。

# by papasanmazan | 2024-03-26 10:28 | パステル | Comments(0)