![]() 我が家から車で10分位で行ける柚野、富士山が眼前に拡がり、棚田もあわせて絵の題材にもってこいの場所である。今までにもF15号の油絵や、その時々に水彩を描いてきた。またパステルによる竹林も何点かはこの柚野での制作である。三月、四月は梅や桜、桃の花など色とりどりににぎわっている。
今年の春はあまり天候に恵まれなかったが、春霞や曇り日を何とかしのぎながらP15号の油彩を仕上げたところである。制作日数はかなりかかったが、今までの制作とは違った成果を得たような気がしている。
いつまでも、どこまでも現場でイーゼルを立てての制作ではあるが、目前にある現風景と制作している自分との関係が以前とは違ってきている。自分の見ている空間とは別なイデーが画面に加わるようになってきた。色と形という基礎的な知識ではとらえきれない物がそこにある、画面は実在する風景とは異なってくるのである。そして若いころから理想に考えていた、画面の規定面から奥にその創られた空間は広がるのである。決して規定面から前には進んでこないのである。 #
by papasanmazan
| 2025-04-10 15:29
| 風景画
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![]() 今年になって初めて庭に咲いた木瓜(ボケ)の花を小さなパステル画(132×174mm)にしてみた。いつも花を描くのはパステルを使っているのだが木瓜を描くのは初めてである。描きたいとは思っていたのだがなかなかいい機会がなかった。
まだ小学生だったころ、実家の近くに大きな屛に囲まれた沢山の木瓜の木が植えられた家があり、春になると赤い花がいっぱいに咲いて、毎年それを楽しみにしていた思い出がある。実家も無くなり、周辺も変わってしまっていることだろう。この年齢になると思い出だけが宝になるのかもしれない。
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by papasanmazan
| 2025-04-08 14:45
| パステル
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![]() ほぼ一ヶ月前に投稿した妙善寺からの富士(1)に続いて二作目の油彩画が出来上がった.前作がF10号だったのが今回のはF20号で、かなり大きなものになっている.制作場所も今回は墓地の一番上の所で、油彩道具やキャンバスを持って登るのも一苦労だった。
しかし上から俯瞰していると風景全体の奥行きも広く、富士山自体も大きくとらえることが出来る。右手前には背の高い杉並木があって、今回はその木立も構図に入れ込んでいる。やはり20号位の大きさになると描いていても充実感が違ってくる。
宝永山を伴った静岡側からの富士にもようやく慣れてきて、全体の扱いが面白くなってきた。山梨側から、とくに富士五湖を中心にした制作場所からは冠雪の表現が一つの魅力になっていたが、最近の作品ではもっと山の実在に目を向けられてきたように思う。 #
by papasanmazan
| 2025-03-19 11:34
| 風景画
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![]() 昨年から紅白のシクラメンが咲き続けている。特に白い方の花は二年前くらいからずっと花をつけている。二つ合わせて大きな籠におさめているが、それをモチーフにしてパステル、水彩を何枚描いてきたことか。ずっとアトリエで眺めていると何故か惹きつけられるようで、思い切ってF12号の油彩を始めてみた。
向かって左の奥にコルネット、右に白の琺瑯製の食器、そして中央に紅白のシクラメンを籠と共に配している。12号のキャンバスにしては少し多すぎるモチーフの数だが、花の美しさを強調しながら楽器や食器を軽く描くようにしてみた。
花も楽器もともによく絵にするモチーフだが、あまり一つ一つの細部にこだわるとなにか俗っぽい、説明的な作品になってしまうかもしれない。たえず全体感を大切に考えたいものである。 #
by papasanmazan
| 2025-03-05 08:21
| 静物画
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![]() 家内と二人で伊豆に一泊の小旅行に出かけてきた。海と海岸沿いの島や岩を楽しみにしての車の旅である。特に絵の題材として岩場を探してみたかったのである。南フランスに居る頃は地中海のキャランクによく一週間単位のバンガローを借りて絵を描きに行ったものである。特にシオタとカシイの海は忘れられない思い出である。
それに匹敵するような景色に西伊豆、南伊豆で出会えることが出来た。海の色、気候、植物など,南仏を彷彿させるものがあった。南は弓ヶ浜、石廊崎までくだり、西伊豆の松崎あたりで色々な場所を見て回った。最初に走った西伊豆スカイラインは偶然の出会いがったが、おもわずカシイのシルク(円状の谷)をおもわせる快適な道だった。
初日の午後、最初に見つけた浮島(ふとう)海岸の岩を水彩で描いてみた。F8号の大きさである。目の前に重なっている大きな岩のつながりで、他にどうしても構図のとりようがなかった。 #
by papasanmazan
| 2025-02-27 18:05
| 水彩画
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