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花とキリスト(第三段階)

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アトリエの片隅に観葉植物や,外の寒さから守るために幾鉢かの花を置いている。日当りがいいので冬とはいえ時折水もやったりする。そんな中にキリストの像を置いて,花の色や葉っぱの緑をアクセントにしてF10号(53、0×45、5㎝)のキャンバスに描いている。

人工的な設定の静物画ではあるが,それはそれでいいと思う。ただ物の置き方や取り合わせが如何にも人工的であっても画面が作り物になってはいけないと思う。絵画そのものの考え方が自然とは違った別の世界なのだから、人間の考えがそこには当然盛込んでこられる訳である。

しかし観る人の眼に対してはナチュレルな世界であっていきたいと思う。ウソはウソの世界なのだが,そのウソ以上の世界を表現出来ればと思うのである。

# by papasanmazan | 2012-02-15 23:20 | 静物画 | Comments(2)

冬のヴァントゥー山(第三段階)

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ほぼ一ヶ月ぶりにこの絵にむかった。その間の二週間以上は猛烈な寒さのために戸外での制作は無理だった。今朝になってようやく少しばかり寒さが緩んだので、気持ちも新たに七つ道具を背負い込んで現場に出かけたのである。

大まかな進み方はこれで良いと思っていたのだが、それはアトリエの中で観ているときの話だけで、やはり自然の中で点検するとアナだらけの画面である。横の広がりはまずまずだが,縦のつながりが悪い。そのために深さが足りなくなっている。

人の目の動きというものはたいしたものである。上下,左右、斜め、全体、細部など人間の脳から発せられる命令に応じて,あらゆる視神経が画面に対応されていく。どれほど精巧なカメラでも人間の眼にはかなわない。

その眼を最大限に使うのが造形芸術なのである。どれほど口上手に説明してしても眼で判断したものがだめなものならばダメである。それには正直に従わなければいけない。

それで奥へ、奥へと切り込みを入れ込んでいくつもりで垂直の動きを特に強めていく様にした。しかしまだまだ課題は残る,全体としての表情がまだ足りない。写真でいえばお見合い写真のような取りつくろった,無表情なもので,生き生きとしたポートレイトになっていないのである。

# by papasanmazan | 2012-02-14 20:01 | 風景画 | Comments(0)

冬の木立ち(第二段階)

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毎日の天気予報の気温ばかりが気にかかるこの頃である。この風景画も描き始めてからもう数週間になるが,厳寒のためになかなか制作が進まずにいる。F4号(33,4×24、3㎝)の、それほど大きな物ではないのだが,それでもやはり神経はとがってくる。

小さな画面の密度というのは難しい。ただただ細かくすればいいというものでもない。主役、脇役それぞれの働きもあるし,ヴァルールを高めていきたいというのは大きさに関わらず度の画面でも同じことである。

特にこの絵の場合,木立の扱いをよく考えておかなければならない。幹や小枝の扱いを線的にするところ,面として扱うところ,そしてそれらと空間との関係、木々の間に作られる空間と空とのつながりなどである。

たかだか4号のキャンバスに描き表していく場合でも,画面全体の働きを考えるとやはり視神経と,頭で順序づけるところ,筆のさばきなどの兼ね合いで、それほど簡単には進まないものである。

# by papasanmazan | 2012-02-12 22:37 | 風景画 | Comments(0)

農家とヴァントゥー山(第一段階)

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猛烈な寒さの続くフランス、テレビのニュースでも連日各地の被害が報道されている。今年は大統領の選挙戦だが,それ以上にこの厳寒が大きな問題になっている。少しくらいの寒さなら充分に着込んで外での風景制作を続けるのだが,この何週間かはさすがに室内の静物画が多くなっている。

そんな中、陽がうんと高くなったときを見計らってサムホールの小さなキャンバス(22.7×15.8㎝)にヴァントゥーを背景にした畑の中の農家を描いている。丸い小さな建物が面白く以前から描いてみようと思っていた、

こういった建物が自然と上手くマッチしているのが大変に有り難い。そこに生活そのものがあるからだろう、「つくりもの」という感じがしないのである。寒さの中で春を心待ちにしている人たちがきっとその建物の中にいるのである。

画面にははそういう感情や心情、またセンチメンタルな気持ちなど一切持込むつもりはない。しかし描いている途中、少し退がって全体の画面を確かめていると,かじかんだ指を暖めながら,いやでも冬の寒さが身にしみるのである。


# by papasanmazan | 2012-02-11 19:45 | 小さな絵 | Comments(2)

チューリップ (完成)



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ようやく一つ落ち着いたところまできたように思う。最初から懸念していた,花の奥にそえた白いビンもなくして画面はスッキリした。その小さな白いビンを消した当初はなにか空しい画面だったが、ようやく密度も整ったようである。


前にも言った様に,花や葉っぱの個々の説明などをしようとは思わない、一枚の絵としての存在感が欲しいのである。結果としては、なんとヘタクソな絵だ,と観る人によっては思われるかもしれない。そういった絵である。


私としては花瓶の直立しているのを強調したかった。その点に関しては非常に満足しているし,この夏にはこの感覚でもってヒマワリにもう一度活気を与えたような画面が考えられるのではないだろうか。

# by papasanmazan | 2012-02-10 11:43 | 静物画 | Comments(2)