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サン・ピエール・ヴァッソルの教会


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コロナウィルスの影響で戸外での制作が少し停滞していた感があるが、あちこちの風景を巡っていくとどこもやはり美しく夏の太陽の中で輝いている。ここ、サン・ピエール・ヴァッソルも村の中心の教会を周りの家々が柔らかく彩どって、こじんまりまとまったハーモニーを見せてくれる。

この村もすでに何度描いただろうか、0号の小さなものから60号変形の大きなものまで、合わせて10点近くは描いているだろう。

いままでは村全体の構図を考えてきたが、今回は手前にあるオリーブの畑の重なりを通して見た教会や家並みをF3号のキャンバスに描いてみた。何度描いてもこの村の全体の柔らかさは格別だと思う。








by papasanmazan | 2020-06-30 02:44 | 風景画 | Comments(0)

立ち葵


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昨年の日本での個展で立ち葵のパステルを二点出品したが、今年も一点、やはりパステルで描いてみた。昨年は立ち葵の花が道端などになかなか咲いていず、モチーフを探すのに苦労したが、今年は沢山咲いている。花の色もかなり濃い色のが見つかった。


昨年の二点もパステル画としては大きい部類のものだったが、今年はもっと大きく,330×576㎝、と細長いものを縦型に使った。昨年からのねらいで、この次は背の高い、いかにも立っている感じの立ち葵を考えていた。

実際の制作はすべてスケッチをもとにしている。アトリエでの制作で、落ち着いたリズムで描いていけるが、この大きさのパステル画に表現しきるのはかなりの苦労だった。赤、白,濃い赤の花のそれぞれのバランスなどを見るのに何度も遠くから画面を眺めたり、紙の地の色とパステルで彩色した部分との総合など、相当に時間のかかった制作になった。








by papasanmazan | 2020-06-22 23:22 | パステル | Comments(2)

五つのびわ


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今度は五つのびわである。F3号のキャンバスに描いてみた。これで四枚目のびわの作品になるが,びわの実や葉っぱ自体に慣れてきて、作品としてもこなれてきたように思う。

作品としてはこなれてきたが、一作ごとの制作する新鮮さには変わりはない、どのびわも面白かった。大指揮者のフルトヴェングラーも、同じ交響曲を新しく演奏する時に、全く初めて演奏するような気持ちを持つべきである、その新鮮な気持ちの大切さを強調している。

芸術作品の誕生は恋愛と同じようなものかもしれない、新鮮さやおどろき、ときめきがなければならないはずである、不倫騒動のニュースのようなものではない。






by papasanmazan | 2020-06-17 10:34 | 静物画 | Comments(0)

びわとカップ


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とにかくびわの実を描くのが面白く、今度は四つもいできて、コーヒーカップの小さなものと組み合わせてみた。キャンバスの大きさはサムホール(22.7×15.8㎝)と小さな画面である。

これらのモチーフを水平を基準にして少しづつ高さの変化をつけながら描いてみた。このような小さな絵はあまり動きの強い構図をとるとただ窮屈になるだけの場合が多く、できるだけ柔らかく表現していく方が出来上がってみても落ち着きがあるようだ。

30号以上の大きなキャンバスではダイナミックな表現も一つの魅力であるが、特に4号以下の小さな画面はそれなりに優しい語りかけのあるものがいいようである。






by papasanmazan | 2020-06-14 23:25 | 小さな絵 | Comments(2)

百合と金魚草


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今年は咲かないと思っていた黄色の金魚草が遅まきながら顔を出した。それも百合の花が咲いている大きな鉢の中にである。オレンジ色の金魚草もまだその鉢に咲いている。面白い取り合わせだと、これはすぐにパステルを用意する。

グレー地の紙に描き出すが、百合も金魚草も共に難しい形である.しかし色彩のきれいさに癒されて楽しい制作である。花の暖色に対して葉っぱの緑をうまく対比させながら全体の統一を図った

花は絵のモチーフには欠かせないものだが、組み合わせや表現の範囲を考えていかないと陳腐なものになる恐れがある。







by papasanmazan | 2020-06-13 00:53 | パステル | Comments(0)

びわとサクランボ




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やはり庭に実をつけているびわとサクランボをいくつかもぎ取ってきて、皿や白い布に置いてみたものをF3号のキャンバスに描いてみた静物画である。

偶然見つけた布地見本のはぎれを背景に置いてみているのだが、これも静物画にうまく配置していくと効果があがるようである。

びわの黄色や少しオレンジがかった色とサクランボの赤の対比が単純にきれいだし、びわの葉っぱや背景の布の複雑さで、いわゆる絵のさまになっているようである。

by papasanmazan | 2020-06-10 15:08 | 静物画 | Comments(0)

プロヴァンスの小さな村




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先日投稿した三つのびわと同じくF0号の小さなキャンバスに、いつも通って描き慣れているモルモワロンの村の、中心から少しはずれた集落を題材にして制作してみた。

同じ場所にイーゼルを立ててこのモルモワロンの教会を正面に据えた構図を何度も絵にしているが、ふとその横の村の少しはずれにあるこの構図が何となく以前から気にいっていた。

教会を描いた絵は垂直と水平のはっきりした構成的な作品になるが、この村はずれの建物群は何か優しく訴えてくるような、優しい感情を覚えるような印象である。教会の絵が小説のようなものならば、村はずれの建物は随筆のような気軽さがある。それに魅力を感じていたのである。

by papasanmazan | 2020-06-09 06:56 | 小さな絵 | Comments(0)

三つのびわ




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庭に一本のびわの木がある。このマザンの家に越してきた年に植えたものだが、全く実がならずに十年以上が過ぎ、ようやくこの何年か少しずつ実をつけるようになってきた。それが今年はかなりの豊作になった。

この木は以前住んでいたパリ近郊のエポンヌからこのプロヴァンスのマザンに移る時に、息子の友達だった一家から引っ越しの記念にしてくれと贈ってもらったものである。だから大切にしていたのだが、ようやく実がなってきて嬉しく思っていた。


このエポンヌの友達の一家はインテリ家族で、お父さんは国際弁護士、男の子三人ともグランゼコールだった。奥さんも男勝りのようなはっきりした人で、絵も趣味なのだろうが描いていた。それで私の絵も知っていてくれたのか、ある日突然絵を売ってくれと言われてびっくりしたことがある。話をしているとよく私の絵を理解していてくれたのが分かって嬉しかった。エポンヌでは二人だけ理解してくれる人があった。

そんないわくつきのびわの実を描いてみようと思い立った。まずF0号の小さなキャンバスに試してみた.描き始めからこのびわの実は自分の絵のモチーフにピッタリだと感じた。今まで何故気づかなかったのだろうか、これは当分連作になりそうである。


by papasanmazan | 2020-06-06 01:03 | 小さな絵 | Comments(2)

白い容器(油彩)


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5月19日に投稿した水彩による白い容器と同時に油彩で描いていたF4号の静物が出来上がった。やはり油絵の方は描き込みが長くなって、仕上がった画面も水彩画の感覚とはかなり違ってくる。

フランスでは、たとえばドガなどをとってもオペラの舞台やバレリーナを主題にしたパステル画が油彩以上に人気があるし評価も高い。シャルダンの自画像などのパステルなどもしかりである。しかし日本ではいつも油彩が作品として扱われて、水彩などは習作的に見られがちである。価格でもパステルや水彩は油彩の下である。

しかし作品の価値は作品自体のものであって油彩や水彩といったジャンル別で決めるのは納得できない。特に私自身は水彩の重要さを感じている最近である。

もう一つ言い忘れたがドガは彫刻が一番だと私は思っている。






by papasanmazan | 2020-06-05 07:33 | 静物画 | Comments(0)

黄色いバラ






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中学生だった頃ウェスタン映画のリヴァイヴァルブームで、その時にジョン・ウェインの黄色いリボンを見て好きになった。もっと後に邦画の、高倉健や倍賞千恵子の幸せの黄色いハンカチも記憶にある。

もちろんゴッホのひまわりや、燃える太陽も黄色の印象が消えない絵画である。ゴーギャンのブルターニュ時代の絵も黄色がうまく使われていると思ったことがある。

しかし黄色は絵を描くのにあたって難しい色だという感じを私は持っている。黄色だけが独立してしまって、他の色との調和をはかりにくいような気がいつもするのである。

それほど黄色に神経質になるわけではないが、庭の黄色いバラをパステルで描いてみたのだが,下地の紙を選ぶのにかなり迷った。こげ茶色の紙である。

by papasanmazan | 2020-06-03 08:29 | パステル | Comments(0)