人気ブログランキング |

<   2020年 05月 ( 13 )   > この月の画像一覧

深紅のバラ





深紅のバラ_c0236929_02342485.jpg


庭ではバラの花が満開である。赤、ピンク、黄色、そしてつるバラの白など色とりどりである。そこにもう一つ深紅のバラもある。この色のバラは今まで描いたことがなっかった。今年初めて描こうと思うのだが紙の色がなかなか決まらない。

おもいきって深紅の暗い感じを黒地の紙に合わせてみようかと随分考えたのだが、どうしても陰気なものにしか仕上がりそうになく断念した。アイデアとしては捨てがたかったが、ほとんど地の黒に深い赤がのみ込まれそうで危なかった。

他にいつもつかうローズ系統の紙なども考えたが、花が妙に浮き上がりそうで、深紅の花の落ち着きがなくなるのではないかと、これもアウト。

最終的にはいつものごとくグレー地になった。これは無難だし、落ち着きもある。

花は一つにして,葉っぱはできるだけあっさりとさせることにした。ほとんどは花一つだけで見せれるようなものを心がけた。

by papasanmazan | 2020-05-31 03:09 | パステル | Comments(2)

卓上静物



卓上静物_c0236929_19054769.jpg


静物を描こうとそこいらを見回してもなかなか気に入ったようなものに出会わない。結局はいつものありきたりの物を適当に組み合わせてゆくのだが、それでいいのだと思う。骨董屋が店先に珍しいものを並べて客をひくのとはわけが違う。私の父親は骨董商の集まりの会社で長年勤めていたので、私も小さい時からよくその会社に出入りしていた。だから骨董商の世界も少しは分かっているつもりである。それにつられた美術商のこともほぼ分っている。大きな美術商であれ、日曜日ごとの町の骨董商であれ根本は同じようなものだと思っている。テレビでやっているセリの見本市も小さい時から実物を見慣れているので、全く興味がないのである。

さてごく当たり前の果物や湯飲み、水指などを二つの布と組み合わせて卓上静物を描いてみた。P12号である。仕上がったものを見ていても、また途中の段階で考え込んでいてもずっと絵の表面は粗いままである。細かく描き込もうとしても粗いままである。

しかしこれでいいと気付いた、自分のマチエールなのだと。どう見ても粗いのだが、そこに描かれている実感がある。物の実感ではなく、描かれた画面が存在するという実感である。



by papasanmazan | 2020-05-26 07:41 | 静物画 | Comments(2)

シャクヤク






シャクヤク_c0236929_19062391.jpg


毎年、我が家の庭に大きな花をたくさん咲かせるシャクヤクが、どうしたことか今年は蕾が一つだけしか出てこない。ズーッと待っていたのだが、その一つだけの花がようやく開いた。

この二、三年シャクヤクは描いていなかったので、今年は必ずパステルにしようと紙まで用意していたのだが、花が一つだけではどうしようもない。しかたなく近くの花の直売をしているところに行ってシャクヤクをわけてもらってきた。

いつもは沢山の種類の花を置いているこの直売所もコロナの影響でようやくシャクヤクだけが置いてあった。

家に持って帰って、さっそく大きな花瓶に挿してパステルにしてみた。描いてみて、庭で生の花に直面して描くのと、アトリエで切り花を描くのとでは表現にそれ程変わりはないとは思うものの、私は庭で描く方が好きである。

by papasanmazan | 2020-05-24 15:07 | パステル | Comments(2)

バルーの大きな松、再加筆



バルーの大きな松、再加筆_c0236929_19060670.jpg


ズーッと気になっていたF15号の、バルーの大きな松の絵を現場でもう一度加筆した。この作品は2017年7月に完成したもので、出来上がった時にはかなり満足のいくものだった。そのままアトリエに飾っている内に何か足らない物を感じ出した。

個展にも出品せずに18年3月に思いついたように現場にイーゼルを立てて加筆した。かなり良くなったとその時も感じたのである。それでそのまま飾っていたのだが、再度不足を感じ出した。コロナの時期が過ぎれば真っ先にこの絵を描き込もうと決めていた。

今回はもう決定した、この絵はこれでいいと思う。もしもっと描き続けようとするなら新しくキャンバスを変えて、違った画面にした方がいいと判断できた。

描き続けた割には絵肌(マチエール)は吸い付いたような感じで、これが一番の決め手である。絵画を判断するのはマチエールをよく理解しておくことが大切である。

by papasanmazan | 2020-05-21 11:11 | 風景画 | Comments(0)

白い容器





白い容器_c0236929_19150608.jpg


以前からの課題でもあるし、好きな画材でもある水彩を試してみる機会がこの頃は増えてきた。コロナウィルスであまり外で自由に描いたり出来なかったので、室内での水彩による静物画や、自宅近くで手軽に持ち運べる道具での風景画などを集中して制作してみた。

白いホーローの容器と梨やオレンジを組み合わせて一枚描いてみた水彩の静物画である。風景画ほど淡彩的な扱いではどうも静物画が成り立たないので、以前からこの表現の方法が定まらなかった。

今回のこの水彩でようやく色彩を使いながら形を決めていく方法が定まってきた。この経験は本当にうれしかった。一つ何かが開けたような感じがする。

by papasanmazan | 2020-05-19 18:26 | 水彩画 | Comments(2)

ラディッシュと玉ねぎ





ラディッシュと玉ねぎ_c0236929_19151534.jpg


ラディッシュ(仏、ラディ)と玉ねぎを選んでP10号の静物画を描いてみた。フランスではラディは葉っぱのついたまま売られていることが多く、赤と緑の対比がきれいで、かわいいモチーフになる。玉ねぎの色と合わせるとなかなかカラフルになっていい。

P10号のキャンバスはさほど複雑な構成にはむかないほどの大きさだが、今回の静物では二つの布をからませながら野菜や、青いビン、茶色のホーローの容器などでかなりの重さのある画面になったと思う。

この構成が最初からの意図で、白い布の角度とか、赤い線とラディの響き、その他全般に視線の配りに気をつけながらの制作になった。以前ならP10号位のキャンバスだと気楽に描き始めていたものだが、年齢とともに一枚、一枚の制作を大切にするようになってきた。

by papasanmazan | 2020-05-16 23:23 | 静物画 | Comments(2)

小さな壺と野菜




小さな壺と野菜_c0236929_14550734.jpg


最近、錫製の小さな壺を手に入れた。何に使うのかよく分からないが、小さな姿のわりにドッシリしていて、静物画のモチーフにピッタリである。特に4号以下のような小さな画面を占めるモチーフを選ぶのはなかなか難しい。いいものが手に入った。

さてこの壺に何を組み合わせるか、これも一苦労である。果物や布などいろいろ持ちだしてみたが、どれももうひとつうまくいかない。何気なく台所を見ていて、今まであまり気にもかけなかった野菜に目を止めた。玉ねぎとニンニク1個、これをF0号の小さなキャンバスにおさめる。

少しきついめの納め方だが面白い制作になった。この一枚の制作で次から次にモチーフがうかんできそうである。

by papasanmazan | 2020-05-13 14:48 | 小さな絵 | Comments(2)

緑の中のヴァントゥー山



緑の中のヴァントゥー山_c0236929_00365458.jpg


もうすぐコロナウイルスによる外出制限令が解かれることになっている。ほぼ二か月近くになる自宅にできるだけいるようにという政府の発令だったが、これが徐々に状況を見ながら解除され始めるようだ。人出も少しづつ多くなってきて、なんとなくざわついてきた。

人々が自宅に閉じこもっている期間は外では鳥の声もよく聞こえるし空気も澄んでいた。家内と二人で毎日、早朝に散歩することにしているが、その静かで風景の美しいことは際立っていた。緑の色の美しいこと、可能ならこのままの状況を保っておけないものだろうかとも思う。

そんな緑に大いに取り巻かれたヴァントゥー山を水彩で描いてみた。

by papasanmazan | 2020-05-10 02:51 | 水彩画 | Comments(2)

カードのある静物





カードのある静物_c0236929_14551467.jpg

手持ちのトランプから適当に何枚かを選び出して、パイプやソース差し、新しく手に入った錫の小さな壺などと組み合わせてF4号の油彩を描いてみた。

選んだモチーフからいって趣味性の強い物に陥る危険性がある。下手をすると大正末期、昭和初期のエロ、グロ、ナンセンスにさかのぼりしそうな気もする。小出楢重の世界にもちょっと同じような趣味がある。

しかし画面として立派に成立していけばモチーフ云々という事は問題にならないはずである。谷崎潤一郎の初期の耽美主義的作品と中期以降の古典的作品とは同じ作家の文学履歴であって、決してモチーフ選びの問題ではないと思う。

by papasanmazan | 2020-05-07 16:15 | 静物画 | Comments(0)

ポインセチア





ポインセチア_c0236929_19555396.jpg


二階が生活の場になっている我が家の玄関口に重い石造りの植木鉢が置いてあって、そこに一本だけなのだが大きな花のポインセチアが植えてある。これも毎年真っ赤な花を咲かせて楽しませてくれる。

この重い鉢をなんとかアトリエまで引きずり込んできて、一息ついてからパステルで描いたのがこの作品である。花を主体にして葉っぱは従である。そうしないと赤と緑の色彩も半々、花と葉っぱの面積も半々になって、まるで真二つに分かれた画面になってしまう。

そういいながらも描いている途中では葉の複雑さも面白いなと、色気が出てきたりする。ここはコロナウィルスと同じで自粛しておくのが賢明である。

by papasanmazan | 2020-05-06 02:42 | パステル | Comments(2)