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赤い岩山












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毎年春、秋に出かけるヴァカンス、今年も家内と二人で地中海の近くで過ごしてきた。一週間の予定だったが途中二日間が雨、仕方なく九日間に延長して二枚の油彩を描いてきた。

以前から気づいていた場所で、昨年秋のヴァカンスからの帰りに特にこの場所を選んでおいた。また日帰りで制作場所を探しにも来ていたのでなんとかP20号とF12号を終えることが出来た。エステレル山塊のはずれとでもいうのか、ロックブリューヌという赤い岩山である。


今まで赤い岩や森などを描いてきたその延長線にあるとでもいえる制作で、自分としても心待ちにしていたヴァカンスであった。あいにくの天候で、雨や強風にたたられたが、制作としてはよく集中できた作品である。


赤い山と頭にこびりついたモチーフであったが、描いているうちにほとんど山という観念は消え失せてしまった。出てきたのは岩である。山の全容などよりも眼前には岩だけになってしまった。まるで達磨の面壁のような気持ちである。フランスにいるのやら少林寺にいるのやら分からない、これは新しい経験であった。これはP20号のキャンバスで、赤の色をケバケバしく見せないように心がけた。

by papasanmazan | 2019-04-30 20:05 | 風景画 | Comments(0)

マルモールの農家


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マルモールという村のはずれに大変大きくて古い農家がある。もちろん石造りでしっかりとした建物である。部分的に外壁などを新しくしてあって、それほど見た目には変哲はないが、構造的にはどっしりしていて、以前から描いてみたいものの一つだった。


ちょうど新緑の頃で、畑の麦の柔らかい緑の色なども目に飛び込んできて、色彩の対比にも絵心をそそるものがある。F10号のキャンバスに描いてみた。



こういった造形的に強い建物を描くのにあまり細かい表現は不必要だと気付くようになった。大きいところはそのまま大きく出してう行く,それで充分である。細やかな色の変化や,階調の昇り降りも部分的に必要ならば加えていくが、大きくて済むところは大きく出していくべきである。年齢とともに制作の方法もずいぶん楽な方に流れてきているのかもしれない。





by papasanmazan | 2019-04-23 00:52 | Comments(2)

キャロンの村


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キャロンの建物に少しずつ慣れて、つかみ出してきたので村の全体を描いてみようと思った。以前買ったフランス製の額にあわせて、大きさは12号大、横長の特寸で、62×41cmのキャンバスである。


教会の建物を左に倒しながら画面右に村の建物をひとかたまりに考えながら、それを右に傾けて、動きをつけながら、全体としては扇型に目線を引っ張っていくように心がけた配置である。建物を主にするといっても個々の建物が重要にはならずに、あくまでも全体の流れを考えてみたかった。


このキャンバスの切れている右側に鐘楼の建物が位置するのだが、それまで収めてしまうとまるで村の案内図にでもなりそうで、全く俗っぽくなってしまいそうなのであえてこの切り取った構図にしてみた作品である。

by papasanmazan | 2019-04-12 18:29 | 風景画 | Comments(2)

キャロンの教会





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風景画を描くといっても建物を主題にするのは今まで余り考えなかったことである。山や川、海、空などいわゆる自然の風景の中にとけこんでいる人工の建物を、いわば添え物として描くようなことが多かった。また村や町の家並み、全景といった感じで建物を捉えようとするので、遠くから見た風景が多かったのである。


フランスに限らずヨーロッパにはどこにでも教会は見受けられるが、その建物に接してもあまり描く興味は起こらなかったのだが、今回は先日のキャロンの鐘楼に続いてキャロンの教会である。といってもいわゆる教会らしく見える正面から見たものではなく、真横から見上げて、人家も加えた構成的な風景である。直線の織り成す角度の構成に惹かれたもので。P10号の大きさの絵にしてみた。


建物の重なりだけではなく緑の部分も入ってくるが、やはり目を休ませる意味ではそういった息抜きも必要なのかもしれない。少し甘い画面になるかもしれないが仕方ないと思う。

by papasanmazan | 2019-04-06 12:06 | 風景画 | Comments(0)

キャロンの鐘楼





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建物を主題にして制作しようと、あちこちの村などを見直したり、探し回ったりしているのだが、近くのキャロンの村の重なり合って、せりあがったような家々の構造が面白く、制作もそこにばかり出かけている。

おまけにこの村の鐘楼がなかなか遠くから見ても魅力があって、建物との組み合わせも描いてみたくなった。小さな画面を選んでF3号のキャンバスにしてみた。このキャロンだけではなく、多くのプロヴァンスの村の鐘楼は特徴的で、一つの見所である。


かなり近寄ったところにイーゼルを立てて、グンと見上げた角度に仕上げてみた。以前からこのキャロンの村を通ってあちこちに出かけていて、この建物や教会、鐘楼などは見慣れたものだったのだが、途中で駐車して畑の中をつききって絵の描ける場所までたどり着けるのに気がつかなかった。一つ場所が見つかるとあとから、あとから絵が出来そうである。

by papasanmazan | 2019-04-04 22:11 | 風景画 | Comments(2)