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バルーの坂道


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バルーという村にある城はすでに方向を変えたり季節が違った作品をかなり描いている。家から車で10分位の距離でもあるし、小さいながらこれだけまとまった城はプロヴァンス地方にそうざらにあるものではない。ロワール川周辺や、ドルドーニュ地方の数々の有名な城とはまた違った味のある城である。

このバルーの町もこじんまりしているが、城のある高台から見下ろすとオリーブの林に囲まれ、松並木があちこちに見られる静かで、日当たりのいい村である。オレンジがかった屋根の連なりが特に美しい。この村に入っていくのに、松の木が連なった急な坂道を通っていく。

この坂道も何度もキャンバスを変えて描いてきた、自分にとっては離れがたいいいモチーフである。今回は役75×35cmの細長い特別寸法のものを使って描き上げたものである。この油彩作品はじつは二年ほど前に描き始めたものだが、順調に制作ははかどっていたのが、途中で急に描く姿勢があやふやになって中断してしまっていた。

何度もアトリエで見直して、気を取り直して制作を再開するのだが、どうにも進まないままになっていた。。こういう時に年齢をとるというのか、経験をつむというのか、制作に間を持たせることが出来るようになってきたように思う。


今秋の日本での個展の後、フランスに戻って,真っ先にこの作品は出来上がると確信した、その気持ちの据わったところで出来上がったものである。





by papasanmazan | 2018-12-25 23:20 | 風景画 | Comments(2)

ザクロと梨



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本来なら年末のクリスマス(仏語 ノエル)商戦でにぎわうはずのフランスが政治に対する不信を振りかざして一般市民の怒りが爆発している。とくにガソリンに代表されるような生活必需品に対する税金の高騰や、最低賃金の低さ、年金の問題など、政府の対応の悪さ、遅さに対する怒りである。マクロン大統領の支持率も目に見えて落ちている。


毎週土曜日、大きな都市では黄色いチョッキ(ジレ・ジョーヌ)を着た市民のデモ隊と政府の指令による警察隊との争いが大々的に報道されている、特にパリの中心、シャンゼリゼ通りは無法地帯のような荒れようで、商店のウィンドガラスなども叩き割られ、置いてある車も放火されたりしていた。


加えてアルザス地方の大都市、ストラスブルグではまたテロが発生、一般市民四名の犠牲者が出た。そのため一時ストラスブルグのクリスマス広場が閉鎖されたりして、なんとも無気味なフランスの年末である。


サムホールの小さな画面に沢山の果物をおさめてみた油彩である。大好きなザクロと緑の色がさわやかな梨をモチーフにしてみた。今年の個展に出品したが余り人目をひかなかったようである。自分ではかなり手ごたえのある静物画だと思っていたものである。








by papasanmazan | 2018-12-16 19:57 | 小さな絵 | Comments(0)

オーレルの村-


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フランスに戻ってようやく落ち着いたと思っていたら、またインターネットがつながらなくなった。この夏の約二ヶ月つながらなかったのに続いて二度目で、やはり三週間ほどネットのない生活を強いられた。この時代やはり不便である。


その間にも少しづつは制作が重なってきているが残念ながらブログの更新が出来なかった。新しく始めている油彩も何点かはあるのだが、まだ完成できずにいる。


夏のラヴェンダーで有名なソーの村の隣にオーレルという小さなひなびた村がある。観光客でにぎわっているソーを抜けていくとすぐそばにオーレルの村が見えてくる。教会を中心になだらかな村の全景を水彩で描いてみた。以前から魅かれていた村なのだが、道から少し外れたところにちょうど制作に適した場所が見つかったのが制作につながった。




by papasanmazan | 2018-12-13 22:40 | 水彩画 | Comments(2)