<   2018年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧

赤い岩

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好きな色は何ですか、と問われたらなかなかすぐには答えられないと思う。どうしてかというと絵画の制作をしていると画面全体を出来るだけ同時に、また部分、部分を同じ価値と考えながら進めていくので、どの色が大切、どの色が不必要などとすぐには判断出来なくなってくるからである。つまり色と色との関係が大切なのであって、一つの色だけを取り出すわけにはいかないのである。


しかしそういっても魅かれる色がある、私は特に赤に目がひきつけられることが多い。一面に咲き渡ったコクリコの畑を見たり、ザクロの実が緑の葉っぱの間からあちこちにぶら下がっていたりしているのを見ると我を忘れて声を出したりして、家内によく笑われたりする。やはり好きな色はと問われたら、赤、と答えるだろう。


赤い岩や赤い森、赤い道もよく絵にしてみたいと思う題材である。南仏に越してきて初めてルシオンの赤い風景を見たときは衝撃的だったが、現在はもっと近くのオーゾンの辺りに散在している赤い森で満足ている。今回はその赤い森と細い道をM10号の細長いキャンバスを縦型に使って描いてみた。岩の組み合わせが面白いと思う。


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by papasanmazan | 2018-10-16 21:51 | 風景画 | Comments(2)

ゴルビオの村


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骨休めのために家内と二人でコート・ダジュールの海岸方面へ出かけてきた。エズやニース、モナコどこに行っても思っていたとうりのスノブの典型の観光地である。人ごみや雑踏の苦手な者にとっては何がこれほど人をひきつけるのか理解できない現象である。エズと江ノ島には大差はないといっていい。


そのような思いの中でモナコからマントン寄りの少し奥地に入った所、リヴィエラの町を見下ろすゴルビオの村の景色にめぐり合った。かなりくねくねと山のほうへ車で登っていくのだが、その村も、そこから見下ろす景色も美しかった。なんだかどこかで見たような場所だなと思いながら村の中を散策していると、古い映画のスチールやポスターなどが貼ってある。よく見てみるとヒッチコックが監督で主演がケーリー・グラントとグレース・ケリーの〔泥棒成金〕である。一度見たことのある映画で、そういえばケーリー・グラント扮する宝石泥棒の家のベランダから見える風景がゴルビオの村の全景なのである。その映画を見た時に、これは南仏のどのあたりなんだろうと興味がわいたものだったが、その実景にでくわしたのである。


村を巡りながら絵の描けそうな場所を探す、やはりそのポイントは墓場にあった。いつも言うことだが、大体どの村に行ってもまず墓場の位置を確かめると良い。そこからの風景はその村全体を見渡せることが多いからである。ゴルビオもそうだった、水彩一枚を描き上げて、スノブにあてられた気分もようやく解消した次第である。


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by papasanmazan | 2018-10-15 09:42 | 風景画 | Comments(0)

ベル・ヴューからのヴァントゥー山



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今年の八月末に新しい制作の場所を見つけた。といっても以前に何度か探しに来ていた所なのだが、そのたびに余りに雄大すぎて,とても絵にまとめ上げることが難しいと思っていた。眺望はすばらしく申し分ないのだが、こちらの腕が足りなかったのだろう、今年もう一度見なおしてみて、非常に制作欲に駆られてきたのである。


ベル・ヴューという地名や名前は美しい眺め、といった意味で、どこにでもお目にかかるが、ここはベル・ヴューというキャンピング場で、高台の一番上のところにある、したがって眺めはヴァントゥー山を真正面にすえて四方、八方、真に素晴らしい。特に山裾の傾斜が畑につらなってくる流れが魅力的なのである。以前はその当たりが良く理解できていなかった。


午前にF20号、午後少し位置を変えてM15号を制作していたのだが、他の作品との関係もあって今年は午後の分だけが完成した。横に細長いキャンバスで、全体のパノラミックな感じを出してみたかった。



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by papasanmazan | 2018-10-14 16:10 | 風景画 | Comments(1)

サン・ピエール・ヴァッソルの村


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モデーヌの村に隣接したところにサン・ピエール・ヴァッソルという、これも小さな村がある。どちらも素朴で南仏らしいたたずまいの美しい風景を見せてくれる。先日投稿したモデーヌの村というサム・ホールの絵とともにこれも小さなF0号のキャンバスに、手前に大きな農家を取り入れて、村を遠望したところを描いてみた。

この構図は以前にも描いたことがあるし、もっと上から60号大のサイズで制作したこともある。その頃は手前の農家が改築される前で、もっと風情があったように思う。今は屋根や壁が新しくきれいになって、住むのには改善されていいのだろうが、絵の題材としては前のほうが趣があった。

しかし奥に見える村はいつもどうりの優しい姿を保ってくれているのがうれしい。


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by papasanmazan | 2018-10-10 18:43 | 小さな絵 | Comments(1)

バルーの松林


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F8号のキャンバスにバルーの松林の中に姿を見せている南仏風の家々を描いてみた。松林の緑と建物のオレンジがかった色彩の対比が美しく、それにあわせて松の木々の幹やその間の複雑な色の組み合わせに惹かれたものである。


それほど主題の中心になるようなものがあるわけではなく、全体の響きだけを頼りに制作を重ねなければならない。どのような制作にも忍耐は必要だとは思うが,この絵のようにこれといった手がかりのないようなものは特に自分の制作の過程をよく見張っていかなければならない。

ここでもヴァルールという言葉を使っていいわけである。たえずヴァルールに気を配りながら、と言うよりほとんどヴァルールだけを頼りに仕事を進めていく、割合に根気の必要な制作である。


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by papasanmazan | 2018-10-07 18:20 | 風景画 | Comments(2)

モデーヌの村


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サムホールのキャンバス、0号に続いて小さなサイズだが、それにモデーヌという、これも小さな村の風景を描いてみた.南仏特有の鐘楼が魅力的な村で、いつもはこの鐘楼や平べったい教会の姿を構図に入れながら描くのだが、今回はもっと北のほうへ離れた遠いところから農家の存在を引き立たせながら制作してみた。

農家を通してあざやかな緑の畑が縦横に視線をひっぱっていってくれる。こういう風景はもちろんどこにでも見られるものだろうが、なんだか懐かしく,悠久なものを思い出させてくれるようで、以前からあこがれていた構図である。なんでもない内容だが,割合に描いてみて難しいものである。

余りしつこく描くのではなく、できるだけアッサリと見せる、それでいて構成の中で重要な部分を占める、これはやはり難しいコツだと思う、また難しいと分かっていたので少し躊躇していたものである。今後ももっと大きな画面にまで発展させていきたい風景画である。


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by papasanmazan | 2018-10-02 18:36 | 小さな絵 | Comments(2)

=個展のご案内=

秋の個展の案内状が出来上がりました。

兵庫県芦屋市にある ぎゃらりー藤
11月2日(金)~7日(水)

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by papasanmazan | 2018-10-01 05:32 | 展覧会 | Comments(0)