<   2018年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧

オリーブの林



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いよいよ暑さが到来で、オリーブの林の中で制作していてもセミの鳴き声が日に日に多くなってくる。昨年の夏の連日五日間、40℃以上の記憶がまだ抜けきれず、今年はどうなるかと少し気になるところである。ただイーゼルを立てるのに適当な木陰さえみつかれば戸外での制作も大丈夫である。オリーブの林は有難い場所である。


F12 号にオリーブの木々と、何に使っていたのか今では分からない古い小さな塔のような建物が残されているのをあわせて描いてみた。近くに小さな川が、ほとんど水も流れていないようなものだが、その川に関係した建物かも知れないのだがポツンと無表情なのがオリーブの緑と意外とよく映え合って、静かな落ち着いた感じの画面になったように思う。


オリーブを描くのににようやくなれてきた。そして林の中にいると気持ちが随分落ち着いて、快いのである。





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by papasanmazan | 2018-06-29 14:58 | 風景画 | Comments(0)

樹間の城


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南フランスに越して来る前にパリの郊外、エポンヌという村に家族で十五年間ほど住んでいたが、そこの城跡の自然公園で、特に冬の期間、木々の幹とその間から見える遠景を組み合わせた構図の作品を沢山描いていた。題して樹間、思いで深いテーマである。これらの作品でかなり絵画上の進歩もしたように思う。


そしてこの樹間シリーズの終わり頃に自分の人生にも大きな転機になった出来事が起きたのである。若い頃から、酒をあおり、タバコを大量にに吸ってまったく手のつけられないような不健康な生活を長年に渡っておくっていたのである。ほとんど家族からも見放されるくらいの状態であった。いくら禁酒を試みてもダメ、続かない、タバコをやめようとしても続かない。そんな毎日であった。


そんなある年の私の誕生日に、娘が、お父さん、はいプレゼント、とくれたのが禁煙用のニコパッチだった。これはどうしてもやめないわけにはいかない、と決心してようやくタバコはおさまった。それからしばらくして、酒に酔った状態で階段から落ちて手首を骨折した、その時にとうとう酒をやめる機会がめぐってきた、とすぐに思った。本当に痛い経験だったが、ちょうどその時期に家内がアルコール依存症のサイトを色々集めて研究したものを私に、一度読んでみて、と渡してくれた。


酒とタバコから離れようとした時に、とにかく樹間の最後の制作に没頭しようと頑張ってみた、苦しいのは苦しかったが何とか切り抜けた。


そのエポンヌの時の樹間とはまったく違った図柄だが、大きな姿のいい二本の松の間から見えるバルーの城で、F20号の油彩である。





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by papasanmazan | 2018-06-26 19:21 | 風景画 | Comments(2)

糸杉とオリーブの林


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今までにもオリーブの木や林などを時々描いてきたが、偶然いい場所が見つかって、今年の予定とは大きく違ってオリーブを主題にした作品を何点か描いている。プロヴァンス地方だからオリーブはどこに行っても一般的なのだが、いざ絵にするとなると周りの風景なども気になってくるところなので、どこでも即、制作、というわけにはいかない。


ちょうどバル-の近くに小さいながらよく見晴らしのきくオリーブの林があって、いろんな角度から制作できそうである。今まで横を何度も通ってはいたのだが中に入ってまでは見ていなかった場所である。


その中にオリーブに囲まれて糸杉が立っている。空にもオリーブの葉がかかっていて全体が緑色につつまれた景色である。F15号の油彩にしてみた。オリーブの葉の白い反射したようなトーンに気をつけながらの制作であった。





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by papasanmazan | 2018-06-20 01:27 | 風景画 | Comments(0)

ゆりの花

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庭の花もあれやこれやと咲き出して、今年はあまりパステルの花も描かずにいたのだが、毎年同じ場所に顔を出すゆりの花を見ているうちに急に紙とイーゼルを用意して描き始めていたのである。数多く出ているつぼみが皆咲きだすとどの花がどうなっているのか分からなくなる位に蕾をつけている。今のうちに描いておかないと大変だとばかりに制作に取り掛かった。


最近のパステルの紙はファブリアーノをよく使っている。以前はキャンソン・ミタントが主だったが、どちらの紙もそれほど質に差はないが、ファブリアーノのほうが少しデリケートな感じがする。


若い頃、千里の竹林をどんどんパステルで描いていたことがある。その頃はミタントばかりを使っていた。かなり描きこみを続けていくのにミタントの耐久性が便利であった。最近はそのような強すぎるような描き込みの必要がなくなってきた。







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by papasanmazan | 2018-06-14 21:56 | パステル | Comments(0)

オイル差しのある静物

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先日、隣村のガレージセールで金属製の古いオイル差しを見つけた。春先からあちこちで蚤の市や、村の人たちが催すガレージセールが開かれて、趣味のある人や商売にしている人たちでにぎわっている。私はあまり買い物自体に行くのが好きではないので、こういった骨董探しに出かけたりは普段しないのだが、たまに気が向いて静物画のモチーフになりそうなものがないかしらと気晴らしにいく。

マルモールという小さな村で、ここはかかりつけの歯医者さんの村なのだが、本当に田舎っぽいガレージセールでいいものが目に付いた、聞いてみるとオリーブ油を入れておく容器だそうで、大、中、小、と三っつあって、大も中も静物のモチーフとしては大きすぎる、形は三つともとてもいいのだが仕方なく小さいものだけを買った。古くて、味わいがあって、とにかく絵にもってこいである。

これも偶然手に入った古いフランス製の、二つ対の額縁がアトリエにある。こげ茶色の古色蒼然とした額で、以前から何か古る味を帯びたようなモチーフを使った静物画を入れてみたいと思っていた。大きさは特別寸法で、8号より少し大きい。この額にあわせたかのような油差しのある静物を描いてみた。

普段はあまり絵の中のモチーフに質感を盛り込もうとは特には思わないのだが、この油差しは描いていてなんだか妙に質感が出てきたように思う。それはそれで悪くないことなのだろう。






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by papasanmazan | 2018-06-10 16:34 | 静物画 | Comments(2)

赤と白のベゴニア



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今年も庭やベランダにベゴニアの花がいっぱい咲き出した。夏の間じゅう赤や白の色彩が楽しめる。最近はどうも天候が不順で、フランスのあちらこちらで浸水や雷,ひょうなどの被害が出ている。アーモンドなども沢山花が咲いて実がいっぱいなるだろうと思っていたら、急に寒さが戻って、せっかく付き始めていた実が全滅してしまっている。ぶどうや他の農作物の被害も大きそうである。


地球の温暖化とともに環境全体が壊れてきているのが実感されるが、そんななかで夏の花が咲き出している。ラベンダーもつぼみを見せているし、夾竹桃も咲き出している。そんな庭の景色のなかのベゴニアをパステルで描いてみた。久しぶりのパステルで、やはり時々はこのような花のパステルもいいものだと思う。





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by papasanmazan | 2018-06-07 22:15 | パステル | Comments(0)