<   2017年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧

メロンと果物

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今年の南フランスは六月末から猛暑が続き、先日少し落ち着いたかと思ったらまた毎日35℃位になっている。予報によるとまだまだこの暑さが続くようで、戸外での制作がなかなか思うようにならないこの頃である。この暑さに加えて南仏のあちこちで大規模な山火事がおこり、たいせつな森林が無残な姿になっているのを連日テレビのニュースで報道されていた。暑さと強風で手のつけられないような山火事だった。


昨年の九月にサン・トロッペで美しい笠松の林を描いたのだが、あの辺りも被害があったようである。これらの火事は付け火の疑いだそうで、要するに人災である。ハイカーのタバコの投げ捨てによるものといい、なんとも情けない話である。


暑さは暑さとしてそのおかげで名物のメロンが豊作で大変においしく、値段もばか安である。いままでは食べるばかりだったこのメロンを静物画のモチーフに使ってみた。F6号のキャンバスに梨と桃、これも初めての日本プラムという名前の真っ赤な果物、それに籠を加えたもので構成した静物画である。ただ制作している間メロンのにおいがアトリエに充満して、これには少しマイッタのである。



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by papasanmazan | 2017-07-31 10:24 | 静物画 | Comments(2)

モルモワロン風景



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611日付けのブログに掲載したF12号の風景画とほぼ同じ構図になるが、イーゼルを立てて制作した場所は随分離れていて、モルモワロンの全景は同じく見渡せるが手前にかなり傾きのある民家が見える景色をF8号の油彩にしてみた。

少し角度を変えたり、場所を移動したりするだけでまた違った制作意欲がわいてくるもので、その都度新鮮な気持ちになれる。こういった感受性はいつまでも保っていたいものだと思っている。

読書は今でも一番の趣味であるが、やはりかつて読んだ本でも若いときと今とではかなり違った読み方になっていることに気づくことが多い。徳富蘇峰の近世日本国民史は愛読書の一つであるが最近、大仏次郎の天皇の世紀をまた読み返してみて、これはいい歴史書だと思い返した。以前読んだときにはそれほど動かされなかったが最近になって歴史を書く難しさがこの本を読み返して分かったような気がした。

このF8号の風景画のほうが6月のF12号のものよりアンチームに出来上がったようである



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by papasanmazan | 2017-07-29 18:55 | 風景画 | Comments(2)

梨の静物

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テーブルに梨を三つ置いた構成で小さな油彩を考えてみた。背景として梨の薄い緑色の補色として橙色の布を選んでみる。細かい柄が入っていてあまりに橙色のきついのをやわらげてくれる。布の模様だけではなく大きなしわを作っているようなところも構成の一つになる。
静物画の楽しみはこういった選択や、自分の考えを表面的にも出していけるところである。逆に言うとその構成の方法が単純すぎたり、また複雑すぎたりして、描いていく技術と相いれないことが出てきたりもする、その難しさである。
モチーフに関しては常にアンテナをはっておくほうがいい。この橙色の布もずっと以前に見つけたものだが、なんとなく小さな静物画に使えそうな気がしていたものである。梨の色彩によくあってくれた。サムホールの小さな画面である。




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by papasanmazan | 2017-07-26 17:51 | 小さな絵 | Comments(2)

ヒマワリと立葵(タチアオイ)

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夏の花二つ、ヒマワリと立葵をあわせてパステルで描いてみた。ヒマワリはもう随分描いてきたが、立葵は初めてである。日本の実家には芙蓉の花があって、それを若いときに描いた記憶はあるが、実はその時から立葵を油彩で描いてみたかったのだが機会がなかった。

フランスに来てからも道端や、垣根越しの庭などに立葵が咲いているのを見つけてはどうにかして描いてみたいと思っていた。マザンの家の庭に種を撒いてみたりしたが駄目だった。

立葵は何か元気がよくって,真っ直ぐで、野生的な感じがして好きである。これとヒマワリとを組み合わせてパステルにしてみたいと何年も前からアイディアだけは暖めていたのだが、最近偶然その立葵が手に入った、さっそくパステルを用意して描いたものがこれである。

夏のセミの声が聞こえるような作品になればいいと思いながら仕上げてみた。



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by papasanmazan | 2017-07-23 22:36 | パステル | Comments(2)

ポプラと松とヴァントゥー山

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先日のM40 号の大きな風景画とほぼ平行して制作していたF15号の作品が完成した。これも同じくヴァントゥー山を扱ったものだが、手前に大きくポプラと松をひきつけ、その奥に山の姿が少し垣間見える趣向である。

描き始めからこの作品は、うまく出来上がるにしろ、失敗に終わるにしろ自分にとって一つの節目になるものだと思っていた。もう絵画の制作にも随分たずさわっていて、いまさら緊張するといったようなことはないが、この作品に関しては充分に集中できたように思う。

画面を大切にするという考えを徹底した結果、いわゆる物の説明の要素がますます少なくなって、全体の描写だけが目立ってきている。これは自分としても理想であるし、いいことだと思っている、ただたとえば風景画の場合で言えば必ずその現場で、その自然を眼の前にして制作をする、決して恣意的な、自分勝手なことをするのではない、しかもそれでいて単に物を写すのではない、ということである。

これからの制作に大いに指針になりそうだし、この完成した作品も随分立って見えるようになってきたと思っている。



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by papasanmazan | 2017-07-18 19:32 | 風景画 | Comments(2)

バルーの大きな松

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風景画を描いていると制作しているその場所で次から次へと意欲が重なって、同じ方面へ繰り返し出掛けることが多い。現在はそれがモルモワロンになっているがバルーでも制作を平行しておこなっている。こちらは以前から城と大きな松と坂道とをよく主題にしているところである。

バルーの松も美しい形である。あまり多くはないがそこに垣間見える家々も色彩的で、松の幹や枝振りとの対比がどこをとっても絵にしたくなってくる。特に一本目だって大きく、存在感の強い松の木があって、以前からどうにかしてみたかったのである。

とにかく画面にどうおさめるかが難しい枝ぶりと、その木の高さである。今までにもいくどもその決定的な場所を探ってみたのだが、ようやくここがいいと見定めた。ただまわりが茨だらけでイーゼルを立てるだけでもチクチクと痛い。大いに気をつけねばならない場所である。

F15 号のキャンバスに描いてみた。全体に空気の青や木々の緑が含まれたような感じが出してみたかった。独立した色彩ではなく含まれたような色である。



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by papasanmazan | 2017-07-14 20:57 | 風景画 | Comments(4)

モルモワロンとヴァントゥー山

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ようやく完成させることが出来たM40号の、久しぶりの大きな風景画である。最近はほとんど毎日通いつめているモルモワロンの村を見おろし、背景に大きくヴァントゥー山の全貌を捉えることが出来る場所で、これはとにかく時間をゆっくりかけて、自分の絵画観を推し進め、また深めながら確かめていくように制作したものである。当然時間はかかると最初から目論んでいた。

出来上がりそうになってからも、またこれでいいと筆をおいてからも繰り返し眺めている。今のところはここまでだ、と結論してサインを入れてみた。

またしばらくすれば不満が出てくるかもしれない、その時は改めて加筆するか、またはおもいきって別のキャンバスに大きさも変えて再制作を始めるか、それはその時の判断である。

ただ現在、同時にF15号の制作を、この場所から少し下のほうで進めている。これも大変気になる作品で、これが出来上がった時にこのM40号と並べて点検するのがこれからの仕事の大きな指針になると思う。現在はこのまま、ただただ直視するのみである。




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by papasanmazan | 2017-07-07 23:10 | 風景画 | Comments(2)

丘の農家

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大きな笠松と農家をP6号の大きさの油彩画に完成させてみたが、この農家がなかなか気に入っている。ほんの小さな丘の上にあるのだが,ガッチリとした骨組みの石造りの家で、飾り気はないが構成的な感じがする。こういう建物が好きである。

もう少し右から見ても。またうんと左側から見ても、距離をとって正面的に扱っても絵になると思って観察していた。今回は小さなサムホールのキャンバスに建物を主体にして描いてみた。

おそらく丘になっている地面の傾きと構造がはっきりしている建物の関係が自分の造型的な感覚とよく合致するのだろう、大変に仕事がしやすいし、よくはかどっていく。描いていて時間の経つのも忘れるくらいに面白い仕事である。

サムホールの大きさ(227×158cm)以上の強さが出ていれば成功だといえるだろう。



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by papasanmazan | 2017-07-04 03:46 | 小さな絵 | Comments(2)