<   2016年 09月 ( 9 )   > この月の画像一覧

赤い岩

c0236929_17523809.jpg


やはり赤い岩、黄土の森シリーズの一つで、もうすぐ横浜での個展のために一時帰国するが、このF20号の制作が今年の分の最終作になるだろう。まだまだいろんなアイデアはあるのだが今のところはこの辺りの表現が限度かなとも思っている。

以前よりも岩組みの構造に魅かれるようになってきた,結果して画面のたち方が変わってきたと思う。少し変わったいい方かもしれない画面は立っていなければならない、ベタッと横になっていては駄目である。ここのところは分かる人にはすぐにわかるのだが、分からない人にはなかなか理解できないところである。

絵が立っているというのは最終的にヴァルールの問題である、色彩と形との正しい調和で絵が立ってくる。例えば美術館などに行って絵を眺めていても、距離をとってその絵を見てみればいい、いい絵は立っている、壁に張り付いて、壁に寄り掛かってい居るような絵は駄目である。

けっきょく絵の立ち方によって空間の実在が左右される、と言っていいと思う。


11月1日(火)~6日(日)まで横浜で個展をします⇒ ==個展のご案内==


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-30 17:50 | 風景画 | Comments(0)

サン・トロペ遠望


c0236929_15100091.jpg



午前中の光の中で先日のP10号のサン・トロペの笠松と海を描き、少し休んでから午後はF6号にサン・トロペを遠望した風景を描いた。とにかく笠松がいたるところに見られ、手前の大きな面積にもその鮮やかな緑があちこちに広がっている。海をはさんで手前にサン・マクシムの保養地、向こうにサン・トロペの町が見えている。場所柄もあって船やヨットの白色が地中海の色に映えている。

画面としてはもう少し大きなキャンバスでもよかったかもしれない。しかしこの風景なら10号までだと思う。それ以上の大きさだとずいぶん俗っぽい絵になりそうな気がする。どの絵の制作でもキャンバスの大きさを選ぶときには注意が必要である。つい選び方が悪いとあとあとまでひっかかって、悪くするともう一枚描き直した方がいいのではないかと思い始めて、制作に集中できない場合がでてきたりもする。


11月1日(火)~6日(日)まで横浜で個展をします⇒ ==個展のご案内==


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村


[PR]
by papasanmazan | 2016-09-29 15:05 | 風景画 | Comments(2)

=個展のご案内=

11月1日からの個展が近づいてきました。
今、その準備で大変忙しくしております。フランスを離れる前に忘れ物はないかと色々気を揉みます。
日本で個人の絵を50点以上並べることのできる広いスペースはなかなかお目にかかれません。
せっかくのスぺ―ス、思い切って大きな絵も並べてみようかと思っています。
是非、皆さんもこの素敵な美術館にお越しください。



c0236929_10593910.jpg












c0236929_19502302.jpg
2016年
プロヴァンスの光と風
11月1日(火)~11月6日(日)まで
横浜 
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 

南フランス・プロヴァンスの風景を中心に油彩・水彩・パステル約50点を展示します。
広く、落ち着いた空間の会場ですので時間をかけてゆっくりご観賞いただけます。
お気軽にお立ち寄りください。    ✻期間中、作家が来場いたします。✻




c0236929_11253952.gif




FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
住所:〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
電話:045-411-5031 / Fax:045-411-5032
時間:11:00-19:00  ✻入場無料✻

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-29 11:37 | 展覧会 | Comments(3)

城のある風景


c0236929_17523263.jpg


いつものバルーの城と村に木々を取り込んだ風景画、P25号の大きさの油彩である。F15号に同じ主題、構図で描いたことがあるものだが、その作品がもうひとつ気に入ったものにならず、キャンバスを変えてもう一度考え直してみた。

夏の間ずっと製作を続けていたのだがなかなか仕上がらず、サン・トロペに出かける前にももうこれでよし,と思うところまで進めてはみ
たものの、後もう少し何かが足りない感じがしていた。

これでようやく出来上がったと思うところまで本当に描き込んで、描き込んだ末の一枚である。全体の緊密間が足りなかったのだと思う。ひとつ、ひとつの描写はうまくいっても、それが全体感を形づくっていかなければならない。

いってみれば全体としての描写である、ものの説明におわっていてはいけないのである。


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



[PR]
by papasanmazan | 2016-09-28 17:52 | 風景画 | Comments(2)

サン・トロペの笠松と海

c0236929_19502302.jpg


この何年か春、秋と一週づつ地中海の海を描きに出かけることにしている。家内と犬も一緒で、私が仕事をしている間、彼らは自然の中を散策している。ときにはいい風景を見つけてきてくれたりもして、次の仕事につながったりもする。

この秋はサン・トロペを訪れた。町は全くの観光地で、人が多くてざわざわしている。一等の観光地というふれこみだが、ただ俗なだけという感じがしないでもなく、とても制作をしてみたいというような気はしない。よく絵に描かれている教会なども場所は決まり切ったものである。

ところが車で町を離れたところを見ていると目につく笠松がとにかく美しい、それに数も相当なもので、これは以前見たローマの松に匹敵する。今回描くのは笠松だ、と直感した。まずはP10号に描いた油彩である。むこうにサン・トロペの外海が見えている。笠松の林が海の方に向かって延々と続いている。

描けばこの緑の表現は難しいだろうなというのは分かっていた。とにかく鮮やかな緑で、自然の中ではその存在が調和しているが画面の中でこの緑の連続となるとまるで目をむく絵具そのものの色になってしまうからである。そこのところを用心して、絶えず自分の目をよく使って確かめながら、天気のいいのを頼りに現場で完成させた一枚である。


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-25 19:37 | 風景画 | Comments(2)

ロック・アルリックとのこぎり山

c0236929_19000575.jpg


ロック・アルリックの村を支えている岩山が前面に見え、その奥、左側には鉄斎の蓬莱山を思わせるような容姿、右側には横たわっている巨大な恐竜の背中のような岩が続いているのこぎり山、この二つを合わせた構成で横長の特寸サイズの油彩を描いてみた。

いつもはロック・アルリックの村を主題とした作品、のこぎり山を取り入れた作品と、二つ別々の主題で描いているのだが、先日仕上がったロック・アルリックを描いている途中でこの構図を思いついたのである。

非常に扱いにくい対象物ではあるが、とにかくのこぎり山の画面左から右下に向かってゆく動きに焦点を当てて描いたものである。岩であるとか建物などと言う感覚はほとんど起こらず、恐竜の背中が右下に流れてゆくことだけを念願した。そういった中では特に左下にある家などはほとんど描かないように気をつけた。この辺りにとどく視線は出来るだけ軽くしたいものである。

一応の意図は遂行できたと思う。もしこの次に同じような構図を考えるならもっと抽象化、様式化されたものを目指して描いてみたくなるだろう。これはこの一枚に限らず、自分の絵画全体に対しても理想として持っている考えである。


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-12 18:52 | 風景画 | Comments(2)

トワ エ モワ

c0236929_18105466.jpg



F20号に松の木を主題に選び、その周りに垣間見られる家々を配した風景画を描いてみた。趣旨はごく単純で、画面向かって左の松の木の形が面白く、その右にまだ若い松がスラット立っているだけのもので、とくに枝ぶりがどうとか、色彩的な変化が面白いということでもなかった。

ただ全体の存在感が強いということに魅かれたのだと思う。奥に見える家々もそれほど特色のあるものではないが、眼を休ませるための色彩の抜けに利用するのに役立った。

描き始めは大変にスムーズで軽やかなリズムの制作が続き、あれよあれよという間に仕上がるのかと思われたのが、きゅうにパッタリと筆が止まってしまった。なんだか全体が重くなり始めたのである、

単純な主題だけに何か全体が平板で、それを打ち破ろうと手を加えるのがいかにも嘘っぽく映ってくるのだった。辛抱してかなり続けてはみたが悪あがきが重なり、色彩もどんよりしがちになってきた。ほとんど放棄するつもりで半年以上もそのままにしておいたのだが最近になって他の制作に引きずられて再加筆し出した次第である。

うまくいったと思う。何の変哲もない作品に見えるかもしれないが、これは今までの制作作品とは違ったものになってきていると確信している。この辺りの松は以前から連作を考えていたのでおそらく来年の夏ころには違った答が出せるのではないかと思っている.

二つの松があなたと私、といった感じでフランス語のトワ エ モワという題にした。


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-11 18:03 | 風景画 | Comments(4)

モルモワロンからのヴァントゥー山

c0236929_19224208.jpg

二年前からこのモルモワロンという村全景を見下ろせる場所からの制作が多くなっている。今は使われなくなっている石切り場の跡があちこちに見られ、それも面白いモチーフになって白い岩山のシリーズを何点か描いてみた。まだまだ新しく発見のありそうなシリーズである。

それだけではなく緑に囲まれたここの眺望は眼前にあるヴァントゥー山はもちろんのこと、すそ野の全貌や手前の松の群生など、角度を変えて色々な構図が考えられる。ただし雄大な山の量感の難しさはほとほと手を焼かされる代物である。

今年は一点だけ、このF15号の大きさを選んでを制作した。手前の松などをいれながらおおきくヴァントゥー山を描いてみた。この場所は今までにも挑戦してみているが、中景の抜き方が難しい。描かずに表そうと思うのだがついつい細部に手が入ってしまう。それでいて描かずにいるとなんとなく気の抜けたような作品になる。

実に難しい、いつも味わされるのはこの、実に難しい、のひとことである。

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-08 19:21 | 風景画 | Comments(2)

赤い森の木立

c0236929_18421692.jpg

いつも赤土や黄土の森の中で自分にピタリとくる制作場所を探しまわっているが、ありがたいことにまだまだ新しいモチーフが見つかってくる。絵の題材として探しているだけではなく、絵画の制作態度を深めるのにも役立つような気がしているのである。一枚や二枚の作品の出来栄えに左右されているようでは駄目だと思う。

今回はF15号に木立の数をたくさん取り入れたものを描いてみた。赤土や周りの色などはそれほど変わる訳ではないのだが、全体の密度は加わってきたように思う。それと緑の感じが以前よりも軽くなってきた。画面上の色として軽くなっただけではなく感じ方としてもスッキリと見えてくるのである。

大切なことは、現象としての風景としてとらえるのではなく、もっと深く自然に感じ入るということである。ほとんど自分というものが無くなっているような感じがする時があるが、決して自然に没入しているのではない、はっきりとした、以前よりはなお明確な画面上の意識も湧いてくる制作に近づいているように思っている。


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by papasanmazan | 2016-09-06 18:39 | 風景画 | Comments(2)