<   2014年 10月 ( 10 )   > この月の画像一覧

ザクロ(完成)

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絵の道を目指して歩み始めた二十才代に、ふと道ばたのザクロに眼をとめて、それからづっと一つのテーマになっている実のなったザクロの木である。今回ははじめて水彩で描いてみた。

今まではほとんどが油彩で描いてきたザクロのシリーズだが水彩も同様に続けたほうがいいと手ごたえがあった。水彩というと、軽くて、味があって、雰囲気ねらいなようなものを思いがちだが、どうもそうは納得出来ないのである。ましてや油彩画のエスキースや、下絵的な簡単なものとは違っていると思う。非常に端的で、意志的なもののような気がしてならないのである。

きっと何らかの進展があると思っている。





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by papasanmazan | 2014-10-30 19:18 | 水彩画 | Comments(0)

バルーの坂と松(完成)

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バルーの城に続いてバルーの坂であるが、思うところは同じ、ただ力強さだけを出したい、細かい部分などはもうどうでもよいといった一枚である。P12号の絵であるが、今まで何度も描いては途中で放棄してきた場所である。どうやら今回になって上手くおさまったようで満足出来るものになったと思っている。



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by papasanmazan | 2014-10-29 11:06 | 風景画 | Comments(0)

白い岩とヴァントゥー山(水彩)

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水彩の仕事がのってきて、いままでの風景画の場所で気がかりなところを再び制作に取りあげてみたりしている。おそらく自分の心の中で葛藤する白い岩などもその一つで、F20号の油彩で描いてみた同じ場所に、今回は水彩のイーゼルを立ててみた。

油彩よりもスピ−ドがのって快い制作である。手前の白い岩とその奥にあるヴァントゥー山の距離なども端的につかまえて、いわばクセのないように表していかなければならない。透明水彩の見せ所のようなものである。そういったところが色彩を重ねていく時の順序として必用な計算であり、論理的な心構えなのだと思う。



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by papasanmazan | 2014-10-28 15:46 | 水彩画 | Comments(0)

手をつく裸婦(完成)

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以前F20号に描いていたものを参考にF5号のキャンバスに再び試みてみた裸婦で、ポーズとしては気に入っているものである。とにかく線が蘇ってきそうである。何故こんなに大切なものを忘れていたのか、押さえつけていたのか、これはよくよく考え直さなければならないところだと思う。そして自分の理想とするものをふたたび組み直していかねばならない。そういった意味ではこの裸婦などもいいねらいになってくるのかもしれない。

人物、静物、風景、そういった主題の変化がどんなものであれ、画面ということでは本質は一つである。私の決意はそんな簡単、単純なものである。



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by papasanmazan | 2014-10-26 19:57 | 人物画 | Comments(3)

アムステルダムの美術館

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今年の春、マドリッドのプラド美術館を訪ねたのに続いて、先日、三日間アムステルダムでレンブラントの夜警とゴッホ美術館を家内と二人で堪能してきた。ゴッホについては日本での展覧会やオルセーの作品などを既に数多く観てきているが、夜警についてはこれが初めてであったし。今回は特にこの作品だけを主眼にした小旅行だった。

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やはり思っていた通りの深い作品で、如何にも西洋絵画の名品にふさわしいものである。三日間とも朝一番から観に行けたので、人が混み合ってくるまでのほとんど午前中いっぱいは静かな中で観ることが出来、だんだんにその色彩の美しさも目でとらえられてきた。かつてのヴァニスにおおわれた暗い画面も、そのヴァニスを拭いさる修復後の色彩の復活で明るく輝いたものである。いろいろなエピソードを持った作品で、それだけでも有名さを物語るようなものだろうが、人を魅きつける作品のもつ実在感はやはり超一級のものだと感じた。

なるほど明暗の世界には違いないのだが、決してあいまいな明暗描法ではない。あくまで絵画の持つ色彩の世界なのである、ただその固有の色彩で強調された部分から暗部に転調されるところに描け込むんでゆく透明色の働きが如何にも西洋絵画の特質である明暗描法を思わせるのである。そしてその透明な描法が背景の暗さや人物群像のつながりのあいだ、あいだに施され、やがて一枚の巨大な夜警という作品を創り上げている。とにかく代表的な西洋の精神だと思う。

若い頃、シュペングラーの西洋の没落という本で西洋の精神はかなり教えられたように思っていたが、現実にレンブラントの代表作を目の当たりにすると、自分の眼を信ずる他はないと思った。それほどに自分はもう若くはないし、観念的な観かたではないということなのであろう。その作品の持つ実感のほうがよほど重要に思われる。

そういった哲学や心理学めいたものから離れて、この目の前の夜警という名作と、この春やはりつくづくと眺めいったヴェラスケスのラス、メニナスとが頭の中を交叉する自分のほうが今の実感である。もうレンブラントやヴェラスケス、リューベンスなどといったところになると、作品にあらわれてくる違いというものはこれはそれぞれの画家の性格の差なんだと思い当たった。

アムステルダムの天気はづっと悪かったが、美術館と魚介類のレストランで充分に短いヴァカンスを楽しめた。



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by papasanmazan | 2014-10-24 09:28 | 美術の歴史 | Comments(3)

松とヴァントゥー山(完成)

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久しぶりに水彩を描いてみた。ずーっと描きたいとは思っていたのだがついつい油彩の制作に追われて水彩のほうがお留守になってしまっていた。

やはり面白いものである。今になって気づくのは、水彩は美術制作の大きな一分野であるだけではなく、頭のトレーニングとしても大変に効用がある。仕事が論理的でしかも表現が端的である。この論理的というのは非常に大切なことだと思う。

この一枚の水彩画にかぎらずにもっと機会を多くして、習作であれ、覚え書き程度のものであれ、とにかくトレーニングを積むことであろう。特別にアルツハイマー予防も必要がなくなるような気がしてならない。



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by papasanmazan | 2014-10-17 21:41 | 水彩画 | Comments(2)

バルーの城(完成)

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小さな絵で、正方形の0(ゼロ)号という少し変わった形である。バルーの城を正面からとらえたもので、村の家やその間からオリーブなどが見えている。主題としては今までと変わりはないが、何か自分の中でなりを潜めていた線というものがここにきてまた目覚ましく躍動し始め、それにつられたように色も復活してきたようにおもわれる。

長い間なにかに押さえつけられていたものがようやく解放されたような気分である。大変な損失をしていたのかもしれないという後悔の念もないではないが、そんなことは言ってはおられない、もっと制作を突き詰めていこうという気力も新たに起こってくる、有り難いことではないか、そういったことで自分としては非常に眼からウロコがとれたような一枚の作品になった。とても小さな絵というような気がしない



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by papasanmazan | 2014-10-16 18:53 | 小さな絵 | Comments(2)

赤い服の夫人像(完成)

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毎年、初冬に日本で個展をすることにしているが、今年もその季節が近づいてきた。あまり展覧会のために制作をするという気持ちは以前から持っていないのだが、今年の横浜での会場が決まった昨年の時点でどうしてもこれは描いて出品してみたいという一枚があった。それがこの作品である。

F50号に家内の肖像を描いたものである。前にも一度使ったことのある赤い服を再び登場させてみたかった。その赤い服を引き立たせる背景の模様などもかなり考えこんだものである。

制作のスピードとしては速くもなく、遅くもなく、安定したものであったが、途中でアセらず、イヤにもならず、常に前進していくような案配で、大変に快かったものである。人物画としてはあまり顔や手の細部に表現をこだわってかたくなるようなことのないように気をつけて、つねに全体性をこころがけたものである。この赤い服は南仏の名物であるソレイヤド製のものである。


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by papasanmazan | 2014-10-12 21:46 | 人物画 | Comments(2)

モルモワロン風景(完成)

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今年は随分モルモワロンで仕事をした。恒例の日本での個展が近づいてきたのでこの絵がほぼ今年のモルモワロンでの最終作になるのかもしれないが、とにかくまだまだモチーフはたっぷり残っている場所である。可能なら水彩でやってみたいものもあるのだが、日本に一時帰国するまでの残り時間の問題である。

M30号にモルモワロン全景を描いていた時にこのP10号の作品もねらいが定まっていた。教会もずいぶん馴染みになって描きやすかった。色彩も難しいのはいつものことだが、比較的楽しく色を呼び込んでいけるようだった。総合的には明るい調子を保ち続けれる制作であった。


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by papasanmazan | 2014-10-07 13:38 | 風景画 | Comments(2)

果物籠(完成)

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F10号に描いた静物画、果物籠に梨と黄色いリンゴを選び、背景に模様のきついタピを配してみた。いわば常識的な静物画ではあるが、どこがどうということはなしに難しかった。個々の物の連続していく輪郭線や接線を改めて見直さなければなかなか先へ進んでいけない制作になり、途中でかなり中断してしまった、それだけにモチーフの果物も新しいものに変えたりもした。

結果的にいうと線の重要さも再認識させられたし、完成度も時間のかかった分だけは高まったように思われる。先ほども言ったように常識的な、何気ない絵ではあるが、夜中に目が覚めて、しんとしたアトリエでこの出来上がったものを見ていると、自分の作品のような気がせずに、フッと客観的な鑑賞に陥ってしまったのである。


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by papasanmazan | 2014-10-01 18:36 | 静物画 | Comments(3)