<   2014年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

果物(完成)

c0236929_21251122.jpg


F0号(ハガキより少し大きい)の小さなキャンバスに出来るだけ数多く果物を置いてみた静物画である。洋梨にネクタリン、それに二つのアブリコで,背景にも複雑でカラフルな南仏風の布を配して、うるさいほどの色彩を感じさせるような画面を創ってみた。

しかし完成してみると思っていたよりは落ち着いた仕上がりになっている。私の考えでは、割に小さな画面ではかえって細部などを強調して,少し神経質なほど描き込むほうがいいようである。画面のヌケル部分でも描き込んでヌカスように見せたほうが見た目には安定してみえるようである。

これも場合、場合によって一概にはいえないが、ようは制作を重ねていきながら自分の目と感性をよく使いこなしていくだけの話である。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2014-07-29 21:24 | 小さな絵 | Comments(2)

白い岩(完成)

c0236929_22463057.jpg


自分の制作を簡単に記している日記で確かめると、このF20号の風景画は3月10日に描き始めて、初めはかなりの速さで進んでいたものである。ところが5月の中旬からぱたりと筆を止めている。制作に行き詰まったといえばそれまでだが、むしろ意識的にひとまず中断しようと思ったのである。

何か自分の中で芽生えてきたようなものを感じる。ギリシャの哲人ならずとも火や水の思想をもつ人もあるだろう。それならば岩の思想もあっていいはずだ。何かそういったものが画面に出てきそうな気がしてきている。それを完遂していくにはやはり絵画としての技術も伴わなければならない。

その辺りが飲み込めてきた頃をみはからって再度制作を重ねていったのがこの作品である。もっと技術面でも上乗せして画面の充実をはからなければならないのは分かっているのだが、今はここまでなんとか引っ張って来れたことだけで少しは満足もしている。他の並行した制作も併せて、この約五ヶ月は本来の一年分位の制作内容にあたりそうな錯覚にも陥りそうである。




にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2014-07-24 22:39 | 風景画 | Comments(2)

アブリコとネクタリン(完成)

c0236929_1935895.jpg


果物が豊富な季節で色とりどり、おいしそうな香りがあちこちでする。静物画のモチーフにもどれを選ぼうかと楽しみがいっぱいである。青空市で買いもとめた、少し古いがなかなかいい柄のタピ(絨毯)がある。それと組み合わせて装飾性のかった静物を目論んでみる。果物はアブリコとネクタリン、赤、橙、黄の各色が響き合いそうである。

F6号のキャンバスに制作してみたが思った以上に制作時間もかかり、最初に意図した装飾性が段々と様変わりをしてきた。途中からは実在感の強い、果物も個々の形や色を追求していくような、いわば重い感じの制作になってきた。そういった変化に技術が追いついていくのは有り難い。タピの装飾性もなんとか画面を創っていく一要因に組み込むことが出来た。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2014-07-11 19:02 | 静物画 | Comments(2)

青いポプラ(完成)

c0236929_20273118.jpg



今年の早春、この風景、ポプラを中心にした風景をF4号の油彩にしたのだが、その時から夏になったらP8号にもう一度制作してみるつもりであった。青と緑の色彩を充分に使って一枚の風景画を構成してみたかった。

ポプラの高さからくる垂直性と畑や大地の広がりによる水平性、はっきりとした構成の中に青と緑の色調を導いて夏の景色を表すこと、それだけを考えて描いてみた。あるいは少しでもその空気感がでていればしめたものである。コバルトブルーやウルトラマリンの青、ヴィリジャンなどの緑、そういった油絵の具を使うわけだが。絵の具が絵の具の色として存在するのではなく、画面の中の色調に組み込まれてはじめて色としての働きを示す、そうありたいものである。そうでない場合に色がナマであるといわれるのである。

絵の具は一つの手段である、絵の具の色の意味をよく理解しておかなくてはならない。ずっと以前の話だが、小豆島のオリーブを描きにいこうということになったのだが、その前日に画材屋でオリーブグリーンを買い求めていた人がいた。一つ考えが浅いとその時に思ったことがある。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2014-07-05 20:24 | 風景画 | Comments(2)

ブローヴァックの丘(完成)

c0236929_19513028.jpg


これもメタミスでの制作だが、前作とは違ってメタミスに対面するブローヴァックの丘である。なだらかな傾斜の畑が上まで続き、ところどころに農家が姿を見せている。その丘の上にブローヴァックの村がある。この村からのヴァントゥー山の眺めも素晴らしい。こういったあちこちに散在する村が、かつては一つ一つが城壁を構え、その中心には教会が建てられて小さな共同体を作っていたのだろう。いわゆるコミューンという共同生活社会である。それが時代とともに征服、統合されて今のフランスという国になっている。

どの国の歴史にもやはり戦いはつきものである。現在のこのような美しい風景を見ていても「つわものどもが夢のあと」なのかもしれない。F8号の油彩である。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2014-07-01 19:48 | 風景画 | Comments(2)