<   2014年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧

椅子と楽器(第一段階)

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昨年蚤の市で買った古い椅子がある。ガタガタし始めた椅子に替えるつもりで買ったのだが、よくみていると静物のモチーフになりそうである。そう思っているうちに年は改まって、最近ようやくいつもの楽器と組み合わせてみようと思い立ったのである。なかなか形がおさまらずに、ようやくF30号。縦型に落ち着いた。

少し今のアトリエではせまい距離なのだが贅沢は言ってられない、どんどんと制作を続けていくことである。麦わら帽子や南仏模様の布も取入れて、全体としては複雑な様相なのだが、今回は黒の線や他の色の線を生かしてみたいと目論んでいる。

いわゆる面と面との境に出来上がるのが線というものだろうが、線の独立性と言ったらよいのか抽象性の線と考えられるものを画面においてみたいのである。出来上がってくるものがどんなものになるのか分からないが、出だしとしては自分でも判断の定かでないまとまりのつかないようなものになっている。



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by papasanmazan | 2014-01-26 22:16 | 静物画 | Comments(0)

プロヴァンスの家(完成)

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南仏での生活も十年を越えたが、こちらに越してくるその一年程前に、南仏とはどんなものかと下見かたがた、家内と、ちょうど日本から来ていた知人、そして私、この三人で四、五日だっただろうかプロヴァンスを見て回ったことがある。その時に何の前知識もなく偶然マザンにも一泊したのである。

家内が予約してあった宿をひとりで捜しに行ってくれている間に私と知人とは、その人も絵を描かれるひとだったので、二人でマザンの教会を少し離れたところからスケッッチしたことがある。ちょうどそのスケッチした場所のすぐそばに一軒の石造りの家があって、その家を何度か車でまわっているうちに見かけたのである。何の変哲もない家なのだが、南仏の家というのはこんなものなんだな、とそのとき何となく印象づけらたのを今でも覚えている。まさかその家を十年後に絵にするとも思わず、またまさかマザンに住むとも思ってもいなかった。

これもなにかの縁なのかもしれない。この家も当初は古びた田舎家だったが、構えは立派で、今は外壁も塗り直され、屋根もきれいに葺き替えられている。そしてまわりに南仏を特徴づける笠松、糸杉、それにオリーブが植えられて美しい光景になっている。まさかとは思いつつF4号の油彩にしてみた。



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by papasanmazan | 2014-01-24 03:09 | 風景画 | Comments(2)

裸木とマザンの教会(第二段階)

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一応のメドを立てて制作しているこの画面だが、そのメドというのは硬い表現にならないこと、いってみれば空気そのもののような存在、流動感と、なんとか言葉にはしてみるのだが、やはりあいまいである。しかし制作としては思っているところを進んでいる。手でつかめるようでいて、つかめない。そうかといってつかめないようでいて感触は充分に与えられている、そういった創造ものができないものかと制作を続けている。



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by papasanmazan | 2014-01-16 23:25 | 風景画 | Comments(0)

松とヴァントゥー山(完成)

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天候の悪さもあって制作にひまどったのだが、この辺りで完成としておこう。全体として少し重くはなったが、今の自分としてはこれくらいの描き込みが必要でもあるし、見苦しくもないと思う。大切なことは何をつかむかということだろう。

どうもまだ上手く言葉にはならないのだが、自分の心の中は晴れやかになってきた。上手く描けたとか、表現の方法が分かったとか、そういった次元とは違ったものが渦巻いてきているようで、ある躍動感にとらえられている。この12号の風景画もそういった気持ちの中での制作であった。



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by papasanmazan | 2014-01-16 13:49 | 風景画 | Comments(2)

ふくれっつら(完成)

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カルポーの模刻品のふくれっつらを持っている。気に入った彫刻で、なんどか絵のモチーフにしたことがある。今度もこの彫刻の白とあわせて、白いものを中心に考えて一枚、静物を描いてみた。F3号である。物の置き方も並列、テーブルの線も水平、余り動きはない。色彩の華やかさもない。まあそういった絵である。

ねらいは物の輪郭から面への転調をどうするか、どういう色調を与えてそれがどれだけの効果をもたらすか、それを確かめたかったのである。

小さな画面ながらなかなか描きごたえがあった。物と物とが接するところ、接点、接線がどれほど大切か、点、線、面のそれぞれの性格をわきまえながら、それらを総合していくことの難しさを再びわきまえさせられた。こういった仕事を自分に課すべきだと思う。



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by papasanmazan | 2014-01-12 19:43 | 静物画 | Comments(2)

白い岩とヴァントゥー山 F30(第三段階)

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昨年暮れのクリスマス頃から、この正月後の一週間たった昨日くらいまで、フランス全土の気候が異常で、とくに北のブルターニュあたりは強風や大雨、また海岸沿いは大波でそうとうな被害がでていて、南仏も雨の日ばかりが続いて戸外での制作がはかどらなかった。いつものように描きかけの絵をアトリエで眺めてばかりだったが、F30号のこの作品はどうやら少し前進したようである。

前景の白い岩と中景の山や平地の対比を心がけているが、出来るだけ大きな表現がしてみたい。その前景と中景の境になる松の木のかたまりがなかなか難しい。個体としての松としてよりも色彩を主にした、筆触をきかせたような感じでもっていきたい。そうは思いながらこのごろはほとんど何も考えずに筆を運んでいるだけのような状態になってきた。だいぶボケが始まっているのかもしれない、と苦笑しながら帰りの車で反省しているのである。



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by papasanmazan | 2014-01-09 16:38 | 風景画 | Comments(0)

裸木とマザンの教会(第一段階)

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家の目と鼻の先にちょっとした見晴らし台があって、そこでよくヴァントゥー山やマザンの村、白い道などを描いているのだが、大きな木もよい姿で生えている。いずれこの木も描くんだろうかと思っていたが、なかなか構図がとれずにいた。先日犬の散歩の時にふとよい角度に気づいた。

葉っぱを落とした裸木の幹や枝と、背景になるヴァントゥー山との形や色彩の交錯、あちこちの茂みやその間に透けて見えるマザンの村の建物、そして教会、それらを一つにまとめてF25号に描き始めた。

浮遊したような空間を一枚の平面に表すこと、一枚の平面ではあるが決して張り紙をしたような薄っぺらいものではない、そこにはちゃんと空間がある、しかもあれが先、これが後、といった時間の隔たりがあってはいけない、同時にそこに出現した空間である。神が光りあれ、といった時に同時にできあがったような空間である。

そこには人間の言葉では言い表すことの出来ない純粋無垢なものを感じるのである。そしてそれを表現するのは今の私には至難の業だが、やり通さねばならないことも確信している。




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by papasanmazan | 2014-01-09 00:02 | 風景画 | Comments(0)

白い花瓶と赤い布(完成)

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ようやくF10号の静物が完成した。長い制作期間になって、途中で赤いリンゴは取り替えたりした。いわゆる卓上の静物画であって何のとりえもない作品である。人によっては感情も思想もない内容の稀薄な作品と思われるかもしれない。

しかし私としては画面が立っている、ということが表現出来たのでこれで充分である。これが絵画の根本だと思う。絵画の独立性としてはこれが絶対的な保証なのである。決して言葉には還元できない二次元の世界である。



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by papasanmazan | 2014-01-05 18:03 | 静物画 | Comments(2)