<   2013年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧

大きなひまわり畑(第二段階)

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全体の色調を考えながら制作を続けている。個々の色、ひまわりの花の黄色や葉っぱの緑色、それらを寄せ合わせた色彩の組み合わせというよりも,全体として青味がかったような感じにもっていきたいのである。

全体と部分の関係というのはいつまでも、どこまでも制作の実際にかかわってくる問題である。全体としての表情も大切だが,又部分の美しさも必要である。どちらかが欠けてもいけないし,その二つを両立させていくというのは至難の業である。しかしよく見ていると名画は必ずその両面を持っている。試しに雪舟の山水長巻をご覧になるといい。あの長大な巻物の,あるときは大きくとらえられる横の動きに眼を引っ張られ,ある時はその部分、部分の季節を表した場面に心を奪われる。いつまでたっても果てしのない時間を感じさせられるのである。

このP30号の絵も半ば以上に進んでいると思う。



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by papasanmazan | 2013-07-25 03:46 | 風景画 | Comments(0)

ペーパーナイフと青いグラス(完成)

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サムホールの小さなキャンバスにペーパーナイフと青いグラス、砂糖入れの容器などの小さなモチーフをあつめて静物を描いてみた。相手が小さいものであっても構成という意味ではなかなか難しいものであるし,それなりに時間もかかるものである。この作品もかなりの描き込みになった。

背景に置いた布の赤とエメラルドグリーンの配色がいいので,砂糖入れの模様と合わせてみたかった。余りそれらにこだわると如何にも装飾性が勝ちそうなので,軽い感じにみせたかった。それよりもグラスとペーパーナイフの置き方の角度に気をつけるようにした。やはり画面が小さいものでも存在感を強めてみようと思ったからである。




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by papasanmazan | 2013-07-24 00:40 | 小さな絵 | Comments(0)

大きなひまわり畑(第一段階)

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昨年から構想していた大きなヒマワリ畑を主題にして描き始めている。P30号、横型で、ひまわり畑のひろがリだけを念頭に置いている。遠景に少し建物などを配して,変化を与えようとはしているが、なんといっても咲き誇ったひまわりの花や,畑をつかって横に眼線を引っ張ってみたいのがねらいである。

横に動かそうとする時は,縦の動きが重要になる。簡単なようだがその辺りは忘れてはいけないことだと思う。




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by papasanmazan | 2013-07-22 19:48 | 風景画 | Comments(0)

ひまわり畑(完成)

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一気加勢にとはいえないが集中力は保てながら、ようやくこのF10号のひまわり畑も完成した。花瓶に挿した花の静物がとはまた違った画面になってはいるが,私としては実は表現としては同じことである。小林秀雄の言葉にこんなことを言っている,「批評とは他人の作品をダシにして,自己を語ることである。」

私もこの言葉を借りて言うなら,ひまわり畑をダシにして自分の感覚を表現してみたかった。なるほどひまわりの花がワンサと目の前にあり,限りなく黄色と緑色が続いている畑なのだが,それにとらわれるということも最近は少なくなってきた。相手が花瓶にさしたひまわりの花であっても同じことである。

一人の人間として花が美しく。又延々と続く花畑にみとれるというのはいうまでもないことである。それはそうなのだが,絵を描く時にそればかりにこだわってしまうということから離れるというのも事実なのである。自然は自然そのままとして感じ,画面は画面として造り上げる,そういった方向になりつつあるのだろうか。



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by papasanmazan | 2013-07-20 19:01 | 風景画 | Comments(2)

ひまわり畑(第三段階)

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はじめは花びらや、葉っぱの交錯した複雑さなどに眼を奪われがちだったのだが、この段階にまで来ると自分の画面がよく見えてくるようになってきた。それにつれて全体の画面も落ち着いてきたようである。完成まであとどの位かかるか分からないが、もうひまわりの畑を描いているという感じはなくなってきている。

筆と絵の具を使って、黄色と緑と、その他の色を使いながら自分の画面を構成してゆく。あるいは他人はそれを見て、ひまわり畑を描いているのですね、というかもしれない。その時にハッとひまわり畑の前にいるのだと自分で気づきそうな、なんだかそんな怪しげな時間が過ぎている。制作の途中の段階で、特に集中力が強まるとそういった気持ちになることが多い。

とにかくもう後は神経を細かくして全体感を捕まえ、強めていくだけである。

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by papasanmazan | 2013-07-16 18:52 | 風景画 | Comments(0)

ヴァントゥー山とマザンの村(完成) F10号

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            第一段階

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            第二段階
  
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            完 成


マザンを紹介するパンフレットなどにのせられている写真はこの角度,この風景が特に取りあげられていて,マザンの名所と言ってもいいのかもしれない。我が家からも歩いてゆける距離で,今までに私も何点か描いてきた。ヴァントゥー山を背景に,教会や村の建物が上手い具合に配せられて如何にも美しい風景である。

まるで絵のようだとはこんな風景なのかもしれない。それだけにかえって怖いのである。こういう景色をあまり説明過多にしてしまうと、いかにも俗気ふんぷんとしたものが出来てくる恐れがある。いわゆる絵葉書的な画面になりがちだともいえそうである。だから怖いのである。

全体をあっさりと見せながら、量と質を与えていく。けっして細部の説明に陥らないこと。そういったことを絶えず念頭に置いて自分の画面を注視していかなければならない。でないと目の前の実物が余りにもおいしすぎる風景だから。F10号の大きさである。



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by papasanmazan | 2013-07-15 23:37 | 風景画 | Comments(0)

トルコキキョウ(完成)

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ひまわりの燃えるような黄色に対して、その補色になる紫色、そんな色のトルコキキョウが私は好きである。ひまわりを描く頃になるといつもそれにつられるかのようにトルコキキョウを描きたくなる。いつもはパステルでその可憐な花を描くのだが、今年は油彩で描いてみた。

F4号の大きさのキャンバスなのだが、最初の考えとしては花の紫色に対してなんとか白色を効果的に使ってみたかったのである。しかし制作が重なるにつれ少しずつ他の色も入り込んでしまった。と言うよりもむしろ白色だけでは画面を保つことが出来なかったのが実情である。

見た目にはそれほど描き込んではいないようだが、実はかなりの色の重なりになっている。最初のイデーを追っていこうとしてかなり無理をした段階もあった。色彩の導入で楽になった部分もあるが。この画面はこれでよしとしておこう、

まだまだ反省、追求の余地はあるが,これも一つの創り方になりうる画面だと思っている。



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by papasanmazan | 2013-07-12 22:03 | 静物画 | Comments(2)

ひまわり畑(第二段階)

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昨年ひまわり畑を描いたときは、とにかく炎天下で、全く木陰もなく、ひまわりにあてつけられたようにボーッと熱中症にでもなったかのような状況だったのを覚えているが、今年の場所は木陰もあり、気温も昨年よりかは随分低めなので描きやすくて助かっている。

仕事もよくはかどってかなりの全体の見通しが出てきたようである。花瓶に差した室内でのひまわりとは違った、活力を感じさせるひまわり畑の感じなのだが、個々のひまわりと、葉っぱや土、遠景などとのバランスがやはり問題となる。

余りひまわりの花弁などの細部にこだわると絵がうるさくなってくるし、かといって単なる色面だけではまるでマンガにでもでてきそうな画面になりかねない。その辺りを計りながらの制作である。気がつくとようやくセミの声も聞こえ始めた南仏の夏である。



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by papasanmazan | 2013-07-11 21:22 | 風景画 | Comments(0)

ヒマワリと帽子(完成)

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切り花の状態が悪くてあまり長持ちがせず、なんどもモチーフのひまわりの花を変えたり、途中でいろいろな事情でなかなか制作が進まなかったこの12号の作品がようやく完成した。制作の過程としてはそれほど引っかかるところもなかったのだが、とにかく花を主題とするのには時間がかかった作品である。

ひまわりといえば誰でもがあの強烈な生命力に魅力を感ずるだろうし、ひまわり畑などに行って,咲き誇っている数多くのひまわりの花に囲まれているとなんだかこちらまでが元気になってくるような気持ちになる。そういった感情的に高揚したものを人はひまわりに求めているのだろう。個展に出品したひまわりの作品についてもだいたいはそういう意見を聞く。

しかしあえて異を唱えようというのではないが,私はそういったひまわりを主題にした場合でも出来るだけ感情を抑えた,構成的な作品を心がけたいのである。今回のこの12号のものでも麦わら帽子や笛を添えたのもそういった意味からである。構成としての静物画のなかにひまわりの動きを与えながら、上手くゆけばそこに生命力が盛込めれば作品としては成功したのだろうし、次の目標もたってきそうな気がしている。




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by papasanmazan | 2013-07-11 00:19 | 静物画 | Comments(0)

ひまわり畑(第一段階)

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ようやくひまわり畑に黄色のじゅうたんが敷かれ始めた。昨年初めて描いてみたひまわりの畑であるが、今年は麦に変わっているところが多く、ようやく偶然ヴェルロンの近くで見つけた畑である。さっそくF10号のキャンバスに描き始めてみた。

少しは慣れたのだろうか、あまり花の輪郭や葉っぱの交錯した複雑さにわずらわされずに、ほとんど色彩の量として個々の形を与えていくことが出来ている。そのせいで形と色のせめぎ合いがなかなかに激しく、これは描いている本人だけにしか何を描かんとしているのか分からない状態が続いている。具体的なひまわりというものを眼前にして描いてはいるのだが、仕事そのものはまるで抽象のような考えである。

こういう仕事があっていいと思っている。むしろこれを本来の仕事と考えてもいいのではないだろうか。とにかく毎回うんと眼を使って、自分の画面の生成を確かめていく単純な仕事の繰り返しになるだろう。




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by papasanmazan | 2013-07-08 19:46 | 風景画 | Comments(0)