<   2013年 04月 ( 8 )   > この月の画像一覧

花の静物(完成)

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最近、リンゴやザクロとカップを組み合わせた小さな静物画を三点描いてきたのだが、これらはそれぞれ面白かったし勉強にもなった。特にそれらの続きというのでもないがF10号のキャンバスに今度は花と花瓶を加えたものに取り組んでみた。

花はラナンキュラスなのだが、その色も形も余り重視するのではなく、いってみればラナンキュラスのその無性格なところを使って単に花として置いてみたのである。どうしてかというと花瓶や布、カップの複雑な模様などを取り入れたかったので、それでなくともうるさそうな配置にプラスして花びらなどの細かさなどを増やしたくはなかった。

途中かなりの右往左往はあったが、ようやくこのあたりで良いかというところまで来た。花瓶の少しの傾きに存在を感じさせたかったのだが白い布との共存が難しかった。殆ど制作の過程がこの二つの関係の修正に費やされたようなものである。花の静物と一応は題しているが、花はこの程度の説明でいいと思うし、それほど花というものにはこだわってはいないつもりである。



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by papasanmazan | 2013-04-29 21:36 | 静物画 | Comments(0)

丘と松と池と(完成)

 
               第一段階
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               第二段階
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                完 成
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大きな空のなかに小高い丘がある。早春の雑木の柔らかい色でおおわれている。その手前に笠松が重なりあってポコポコとフォルムを築いている。そして眼の前に小さな池があってカエルの鳴き声がしている。春がきた。

F15号にそんな風景を描いてみた。タッチは荒いが自分としてはかなり描き込んだつもりである。

絵を描いている自分、描こうとしている対象物、つまりモチーフ、それとイーゼルにかかっているキャンバス。画家とモチーフと画布、この三つの関係が正三角形のように等しいバランスを保っていくのが制作の大切な条件になってくる。特に洋画の場合はそうである。描いている自分がモチーフにかたよってもダメであるし、又自分の描いている画面にばかりのめり込んでもいけない。

自分という主観も大切にするが自然という客観も大切にする、このバランスをどう保っていくのかがいわゆる西洋絵画の写実を基にした制作には必要な要素になる。絶えずその辺りを自覚しておかないとついつい制作がかたよって、いわゆるながれてしまうのである。

これはいつも私自身いましめ、制作のよりどころとしていたことである。簡単にいうと常に何筆か手を加えるとかならず退がって画面全体を見直すようにしている。これは完全に習慣になっている。そしてやはり良いことだと思っている。

こんな単純な操作の繰り返しが一枚の作品になるわけである。



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by papasanmazan | 2013-04-17 11:04 | 風景画 | Comments(2)

オーゾンの野(完成)

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この前に完成したオーゾンの丘の絵と並行して描いていたこの野原の絵もようやく完成した。この野原の絵のほうを先に描き始めたのだが完成はあと先が逆になった。

描きはじめの感じもこの絵のほうが順調に速く進み、途中で丘のモチーフにも気づいたためもう一枚を手がけだしたのだが、この丘のほうの絵はなかなかはかどらず、難しいと思っていた。ところがあにはからんや制作の展開は逆転して、野の絵のほうが途中から進まなくなってきた。

人生と同じようなものなのだろう、順風、逆風いろいろとある。しかしこのオーゾンの野、F4号もいい勉強になった一枚である。画面の作り方が少しひらけたのである。以前なら理屈でがんじがらめになっていたところが案外色彩であっさり解決が出来たのでうれしかった。画面の下部、土の部分である。何がいつ役に立ってくるか分からない、この土の部分などは随分前から窮屈に考えていたものだが、ひとつ叩き破ると後は明るさがよみがえってくるのが不思議である。



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by papasanmazan | 2013-04-16 19:21 | 風景画 | Comments(0)

オーゾンの丘(完成)

                
               第一段階
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              第二段階
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                完 成
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このところオーゾンの村の近くにもよく出かけている。その辺りの畑や丘を何枚かの小さなキャンバスに手がけているが、これもその中の一枚、F5号の丘の絵である。F5号というのは日本では珍しいサイズで、ほとんどがフランスサイズのキャンバスになる。

以前よりも小さなキャンバスを選ぶことが多くなっているが、その意図として画面の密度をもっと上げることを考えているためである。今までの制作を考え直してみるとどうもまだもう一つ漫然とした感がある。全体を総合的に進めていくのはそれでいいのだが、その中で密度の高まりをもっと意識するべきだと気づいた。その結果いつもより少し小さめのキャンバスに描くことにしてみている。

決して手抜きの画面を考えているのではなく、凝縮された表現を自分のものにしたいと、一つの改革をめざしている。



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by papasanmazan | 2013-04-13 21:50 | 風景画 | Comments(2)

青いリンゴとカップ(完成)

                     第一段階
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                     第二段階
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                      完 成
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今まで小さなキャンバスにモチーフとしてよく使うカップとザクロや赤いリンゴとの組み合わせの静物を描いてきた。花柄のなんでもない、ありふれたカップではあるが、なんだか魅かれるのである。

今度は青いリンゴと一緒に描いてみようと思ったのだがなかなかいい組み合わせが見つからなかった。ひょっと思い出したのがずいぶん以前にイギリスで買った緑の地に褐色や黄土色の模様の入った布で、それを使えばどうだろうかと気づいた。

青いリンゴと緑の布地の色、それにカップの絵柄の色とを絡ませて描いてみた。息抜きの意味で白い布を中央に配した。F3号の大きさの割には少しうるさい構成かもしれないが、最近の私の好みでこういった細かい、複雑なものも描くようになってきた。

複雑な構成でありながら、出来上がった作品はサッパリと単純に見せるというのも一つの作り方の方法だと思っている。




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by papasanmazan | 2013-04-09 23:51 | 静物画 | Comments(2)

黄土と松(完成)

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昨年末から今年の三月、この冬の間はほとんど黄土の森での制作に費やしたことになるが,最後になったのがこのF12号の絵である。計四枚の作品のうちの一枚である。おそらく四枚とも殆ど誰の眼にふれられることもないだろうが私には大切な作品になってきそうである。

とにかく実感のある制作だった.鬼面人を驚かすような表現ではないが,構成としては着実だと思う。空間という意味でも一つ進歩したものが得られた。こんな簡単なことがいまさら、というような気にもなるのだが、空間の意味、西洋の元にある三次元としての空間と,東洋の絵画にみられる二次元の中の空間、これをよく考えていかなければならない。

以前から予感のあった仏教のクウ、空、ということにますます近きつつあるような気がするこの頃である。そして自分の中では雪舟とダ、ヴィンチが同舟しているのである。



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by papasanmazan | 2013-04-07 04:11 | 風景画 | Comments(2)

赤いカーディガン(完成) F4号

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少しずつ積み重ねてきた制作もようやく終わった。これで完成と言っていいだろう、F4号の,さほど大きくはない裸婦像ではあるが、かなりの描き込みと,形の変化の多い過程だった。

裸婦に限らず他の人物画でも形や色の変化を割合に自由にこなせるような気がして,やはり人物を描くのが好きな大きな要因になっている。何故だかは分からないのだが静物画や風景画に対するときとは気持ちが違ってくる。

赤いカーディガンをかるく羽織ったポースではあるが、あまりその赤い色や装飾性にまどわされない造型感を大切にしたいと思って描いた一枚である。



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by papasanmazan | 2013-04-06 00:05 | 人物画 | Comments(2)

黄土の森(完成)

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F20号の黄土の森、ようやく描きおえた。かなりの制作過程になったが比較的重苦しさはなく、マチエールとしても絵の具のつき具合はいいようである。

この黄土の森については今後も描いていく上でいいモチーフであることにはちがいない。表現といった意味でもっとつきつめたものが望めそうである。

自然を前にして,自然の中で,自然そのものを描く、といっても決してそのまま写しているわけではない。またその自然を写真に写してそれをもとにアトリエで制作するのでもない。その辺りが曰く言い難しの私の制作なのだが,自然の中で自分の中のなにものかを造り上げていく理念だけは変わりそうにない。体の動く限りはやはり自然の中に出掛けていくだろう。



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by papasanmazan | 2013-04-05 18:48 | 風景画 | Comments(0)