<   2012年 06月 ( 13 )   > この月の画像一覧

ヒマワリ畑(第一段階)

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先日F10号のヒマワリの絵が一応完成しホットした矢先のこと、出先から帰ってきた家内が大声で,ものすごく大きなヒマワリ畑を見つけたと話すのである。よく聞いてみると,カルパントラに行こうとして近道をするつもりがどこかで一本道を間違えてしまい、かえって遠回りになってしまった,ところがその途中で偶然その大きな,広いヒマワリ畑を見つけたというのである。

まるで人生の小縮図のような話ではないか,近道を探しながら,かえって遠回りになり,それがまた新しい発見をもたらすなどとは。まあそうしたものだ、その日はそのままにして翌朝六時頃から二人でその畑の場所を確かめに車で行った。とにかく咲いているわ,咲いているわのヒマワリ畑である。まさかカルパントラの町外れにこんなベタ一面のヒマワリ畑があるなんて思いもしなかった。

室内のヒマワリが終わったばかりで、それに他の制作も山積みなのだから,などと考えあぐねていたが現実の広大なヒマワリの畑を見ていると、その活力にあてられたのかまたまた描いてみようと思い立ったのである。F20号を現場で始めている。

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by papasanmazan | 2012-06-24 01:17 | 風景画 | Comments(0)

赤い家(第一段階) 

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四年ほど前から気になっていた風景がある。何の変哲もない家と、それをとりかこむようにオリーブが生えていて,大きな糸杉が二本立っているだけの景色である。ただそれだけの話と言えばそれまでなのだが,毎夏この景色を見ると描いてみようかどうかと考えあぐんでいた。何の変哲もないといったが、この家が夏の光のもとでオリーブの緑色に対照されたのを見ているととにかく赤く見えるのである。

まるで燃えているような色に見える事もある。オレンジ、濃いピンク、赤などがその時々で違って主張してくるようだ。どうにも赤い感じがしてならない強烈さがある。描いてみたかったのだがその強さをどう表わしていいのか分からず、夏になると毎年考え込んでいた。とにもかくにも今年は小さなF3号に描き始めている。

この絵は恐らくうまくいけばもっと大きな、多分20号以上の画面が欲しくなってくるだろうと思われる。が、まず今はこのF3号で大いに試してみたい。家が赤く,赤く燃えてでもいるかのように表現出来るかおなぐさみである。

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by papasanmazan | 2012-06-22 10:01 | 風景画 | Comments(0)

ヒマワリ(完成)

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生花をモチーフにするとやはり気持ちがはやってならない。その分制作のスピードも上がってくるが。このF10号のヒマワリも途中で一度花を変えている。出来るだけモチーフとして花の位置や葉っぱの形などは合わせるようにははするが,完全に一致して最後まで一気に仕上がって行く事はまずない。

この絵もそういった制作上の実際に即しながら仕上がった。見た目には余り苦労の跡は残っていないかもしれないが,描くモノとしては相当に緊張の連続であった。それだけに今はホットした気分で眺めることも出来ようというものである。今までは余り油彩で花を取り扱わうことはなかった。ほとんどパステルでの仕事に向けていたが、ひとつにはヒマワリを題材にするようになってから油彩での作品が増えてきた。

これはいつものことながらアトリエには既に描きかけで,並行して制作している作品がかなりの数にのぼっている。余り手を広げてばかりではまずいのだが、このヒマワリなどが仕上がってくれて大変な励みになる,と思って一息つくつもりでいたのが実はまだまだヒマワリから解放されない事になってきた。

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by papasanmazan | 2012-06-21 14:49 | 静物画 | Comments(2)

卓上のバラ(完成)

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バラはよく洋画の題材になる。誰もが一度は描いてみようと思い立つようだが,それだけに自分の個性を出していくのが難しいかもしれない。下手にとりあつかうと卑俗な感じにもなりかねない。そういう危険性もあるのだろうが,私はあまりそういった独自性、オリジナリティなどにこだわらないほうがいいと思っている。ごく当たり前の絵でいいのではないだろうか。

P8号のこの絵もようやく完成した。特に構成的な要素をなくしていこうとの目論みだったが,ついつい動きの関係で色彩が対比的になりすぎることもあった。まずはこの辺りで筆を置いていいと判断した。この絵については充分に苦しんだし勉強にもなった。

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by papasanmazan | 2012-06-20 16:30 | 静物画 | Comments(2)

ポプラからヴァントゥーへ(第二段階)

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真ん中で,主になるポプラの細部が気になって仕方がない。なんども,なんども線を入れ直し,形もあたり直し,色も変化を加えているのだが,全体とのかみ合いが悪くてシックリと来ない。周りの山や,ブドウ畑、木々の茂みなどの描き込み具合はこれで良いと思うのだが,そのポプラの傾きを含む細部。特に向かって左の輪郭と、ポプラ全体のふくらみとの兼ね合いが悪い。

観る人によっては山や,その他の部分の描き込みも足りないと思われるようなこともあるだろう。もっとていねいに,細かく仕上げていったほうがいいという意見も出てくるだろうとは思うが,自分としてはこのくらいの密度で見せていきたい。またその全部が全部を描き込んでいてはいわゆるメリハリもなくなってしまう。

ただその主になるポプラとその他の要素との兼ね合い。バランスといっていいようなところが問題なのである。描いて現せるところは描いていくが,描かずにおいていくところ,ここが難しいのである。なにも手抜きをしているわけではない,描かずに現そうとするところにどれほどの経験を積まねばならないかを理解してくれる人はなかなかいないようである。

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by papasanmazan | 2012-06-17 16:40 | 風景画 | Comments(4)

ポプラのある風景(第一段階)

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空気が澄んで遠い,遠い風景までが手にとるように見晴らせる。F4号の小さなキャンバスだが,こんな風景を描いてみた。背の高いポプラが何本かツッ立っていて、その間から人家やブドウ畑、麦畑が見えている。奥には山並みがあって、いたるところ緑である。

日射しは南仏の強烈さだが,ふと眼を閉じればまるで夢でも見ているような美しさである。こんな小さな画面にそういったものをすべて詰め込んで,まるで楽園のようなものが再現出来ないものだろうか。いってみれば現代にワトーの風景や、コローの妖精の出てきそうな風景、いやもっと遡ってプッサンの理想郷のようなものを可能に出来ないものかしら、などとも思う。

いずれにしてもこの頃の自分の制作は,自然の中で,自然を目の前にして描いているのだが,どうも自然離れしそうな傾向がある。

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by papasanmazan | 2012-06-16 18:39 | 風景画 | Comments(0)

ヒマワリ(第ニ段階)

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大変活発に動く画面である。こんなに自分の気持ちまでが動く制作は久しぶりである。暖色が入って全体が明るくなれば,また寒色が勝ってきて画面が沈む。ほとんど色と形のせめぎ合いで,どこまでいっても落ち着くところがない。しかし徐々に何らかの全体感が見えてくる,これで良いのだと思う。

言葉を変えて言えば,橋は流れて水は流れず。時がうつれば水は流れて橋は流れず。F10号のキャンバスの画面全体の天も地もひっくりかえったり。左右が同時に右左になったりしているような錯覚にさえとらえられそうである。これで良いのだと思う。

もうこうなればヒマワリという言葉さえどうでもよくなってくる。頼るのは描いていく自分の手であり,それを確かめる眼である。そしてそれを判断する頭である。結局絵画とはやはり眼の芸術である。こんな簡単なことにもその制作の都度に認識し,経験として深めていく。これで良いのだと思う。

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by papasanmazan | 2012-06-15 15:03 | 静物画 | Comments(2)

マザンの村(第一段階)

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先日の夕刻、突然強風が巻き起こり、あたりが少し暗くななったかと思っていると急に大雨が降り出して、それがまたたくまにヒョウになってその辺りの地面も真っ白になってきた。このままだと外に止めてある車のガラスなども危ないのではないかと心配するほどだった。

今年は天候が不順で,日照時間も例年より短く,野菜や果物の収穫にも響きそうだし、きっとワインも余りいい出来にはならないだろう。そういいながらも雨や風で洗われた後の空気は格別で,透明で澄んでいる色は本当にクッキリとしている。

冬にも描いたマザンの教会を今度はP6号に、枯れ色のポプラとは違って、緑が主になってくるようなポプラの並木を取り入れながら描き始めている。ブドウ畑も木々も緑の競演である。

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by papasanmazan | 2012-06-14 17:25 | 風景画 | Comments(0)

バルーの村とヴァントゥー山(第二段階)

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奥にヴァントゥー山、真ん中にバルーの村、そして一番手前に松の林と、おおまかに言って上下が三列に分割されてしまう横長のキャンバスである。こういった場合の調和はやはり垂直の関係ではかっていくしかない。

つまり目線は自然に横には流れるのだから、色の関係で縦の動きを作っていくのである。物の流れは水平に、色の関係は垂直にと考えていくわけである。そういった場合、目の前の実景からどんどん離れた色が入ってくる。画面上の計算である。

今のところとりたてたヴォリュームが表れていないので絵全体がまるで張りついたようなものになってしまっている。といって急に明暗などに頼ってヴォリュームをねらっていくと、まるで塗り絵のようなものになってしまう。制作の途中で、自分の立場をよく考えておくことである。

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by papasanmazan | 2012-06-13 19:00 | 風景画 | Comments(0)

バルーの城と松(第二段階)

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自分としては申し分なくよく進んでいる絵である。余り抵抗もないのでかえって筆の走り具合を警戒しなければとも思うのである。左上の城の暖かい色から右下の方向に目線を引っ張っていこうと、これは単純な動きなのだが、単純なものをそのまま単純に見せて、なおかつそれで眼を楽しませるのはなかなかのワザである。

簡単なように思われるかもしれないが、技術的にもアッサリしていて、簡単なように見えるものが案外難しいものであって、複雑で、手の届かないようなテクニックに見えるものが、実はこけおどしであったりする。役者でも上手ぶってはいるが、すぐに鼻についてくるような演技もある。

絵画の技術でも同じことが言えると思う。見栄えは余りしないかもしれないが、長く見ているとだんだん良くなってくるような画面を目指したい。

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by papasanmazan | 2012-06-11 23:34 | 風景画 | Comments(0)