<   2012年 05月 ( 16 )   > この月の画像一覧

バルーの村とヴァントゥー山(第一段階)

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今年はバルーで描くことtが多い。毎年一カ所で制作し始めると。その辺りの場所で二、三カ所はいいところが見つかって,どうしても同じようなものが多くなってしまう。それはそれでかまわないと思うし制作欲をかきたててくれるのだからいい場所には違いない。

バルーは城もいいが村の家並みも美しい。たいして大きな村ではないのだが、高台になっていて眺望もひらけている。周りの松並木も緑が深くて魅力的である。

欲張り過ぎては主題が分散してしまうので,村と山と松を取りあげてP8号の横型におさめてみた。この角度からみるヴァントゥー山はいつもとは違ってフタコブラクダの背中のように見える。

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by papasanmazan | 2012-05-30 19:39 | 風景画 | Comments(0)

ポプラの道(完成)

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日本の天候も異常なようだが,フランスも温度が低かったり大雨が降ったり。またヒョウが降って農作物に被害が出たりして、これもかなりおかしな現象が続いている。おかげで戸外の制作がそのままになったりしている。

そんななかでこの春に描き始めたF3号、ポプラの道がやっと出来上がった。この二、三日はもう夏の日射しで,緑の色もはじめの頃とは全く変わってしまったが,最近はそういった外界の変化はあまり苦にならなくなってきた。

自分のトーンをもつこと,画面という考えに徹すること、自然やモチーフを充分に活かし,共存していきながら「もの」離れにも取り組んでいこうと思う。まだまだ考えなければならないことが多いようである。

このポプラの道は一応このあたりで完成ということにして、もっと大きなキャンバスの用意もしてみたい場所である。横にひろがった。もう少しダイナミックなものが狙えないかしらとも思っている。

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by papasanmazan | 2012-05-29 21:24 | 風景画 | Comments(0)

卓上のバラ(第二段階)

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この段階まで充分に楽しみながら描けてきた。これから最後のツメまでいっきにもっていきたいところである。花瓶の地色のクリームがかった色をもっと強調して垂直性をだす。それに対して花や葉っぱを一つの塊のように扱って、これは出来るだけ水平への動きとする。

こういう場合、全体を塊と感じていくことが大切である。勿論一つ一つの関係もあわせてみていくのだが,同時に塊としても表現したい。たとえば手のひらをにぎって出せば拳固になり,開いて出せばたなごころになる。にぎれば一つの塊だが、ひらけばそれぞれの関係になる。といえばちょっとこじつけたような比喩になるだろうか。私は気持ちの中で、その手のひらの比喩をよく使っている。禅の教科書、碧巌録の第五則にある話である。

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by papasanmazan | 2012-05-27 22:47 | 静物画 | Comments(0)

バルーの城と松(第一段階)

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昨年の末に埼玉県の入間で、プロヴァンスの建築と絵画というコラボ展を知人のK君と二人でした。会場はK君の住居兼アトリエで、かなりのお客さんの数だった。そのK君のところで私の作品を何点かを預かってもらっているが、そのなかにF15号のバルーの城と松というのがある。

そのコラボ展のときに久しぶりで自作を見直したのだが、このバルーの城と松はもう一度描いてみたいとその時に思った。ようやく晴れ間が出てきたのでF10号のキャンバスを用意して出かけた、いつでもこのバルーのあたりは眺望が開け、太陽はサンサンとふりそそがれていて気持ちまでが晴れやかになる。典型的な南仏の風景はこのあたりではここがおすすめである。

以前にもこの城と松は油絵に何度かしているが、感覚が新たになればまた画面に対する造形意欲も変わってくる。描き始めた筆の動きも快調である。

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by papasanmazan | 2012-05-26 15:31 | 風景画 | Comments(0)

ラナンキュラス(完成)

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進みつ、戻りつ、ようやくこの姿になった。時間の経過で最初の意図が崩れそうになったり、違った表現に触手をのばしたり、など色々な制作上の難しいことがある。そこのむつかしさがおもしろいところで、完成させることばかりが能ではないと思う。

ラナンキュラスの黄色の扱いにともすると偏りすぎたが、絶えず「もの」から離れたい気持ちを前面に出そうとして続けてみた絵である。

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by papasanmazan | 2012-05-25 18:50 | 静物画 | Comments(2)

イチゴ(完成)

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家の近くに花を卸売りしてくれる農家があって重宝しているが、道をはさんだ反対側の農家では季節の野菜や果物をこれも卸売りしてくれる。ちょうど今はイチゴやソラ豆、エンドウ豆などがおいしさの真っ盛りで、なるほどイチゴも中まで真っ赤である。

豆などもこんなにおいしいものかなと再認識しながら楽しんでいる。もちろんホワイトアスパラはずっと続いて食卓にのぼっている。我が家の庭のサクランボウも赤くなってきたが、人間様の以前に鳥達が食していて、これは仕方がない、

もうイチゴもそろそろ季節をおえようとしているので、その真っ赤な実をいくつか並べてF0号の油絵で描いてみた。イチゴは大きさが大きさだけにキャンバスも余り大きなものはどうかと思う。

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by papasanmazan | 2012-05-24 18:57 | 小さな絵 | Comments(0)

アイリス(第二段階)

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はじめアイリスとリラをモチーフにはじめた12号の油絵であるが、リラは切り花にするとすぐに散ってしまって長い制作には不向きであった。結局アイリスの紫の濃い花と薄い紫のものだけに切り替えて、いまだに制作を続けている。

失敗とも成功とも結果はほとんど分からないのであるが、制作の過程がたいへん大事になってくるような気がしている。これは最初からそうであったし、結果がどんなものなのかわからずに描き込んでいくのは苦痛でもある。しかし続けていくしかない。

いったい絵とは何なのかというような疑問すらおきてくる。自分のために描いているのか、他人のために描いているのか。美しいのか、なんでもないものなのか。

いずれにせよそのうちには何らかのものが出てくるであろう。

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by papasanmazan | 2012-05-22 21:28 | 静物画 | Comments(0)

卓上のバラ(第一段階)

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ミストラルが吹き荒れ、気温も五月とは思えないような低さで、気分もなかなか晴ればれとしないでいる。戸外での制作もままならず、既に何枚かをかかえこんでいる。室内での静物も一進一退、これも苦難の道である。庭のバラだけが咲き誇って、強い風に揺り動かされながらも赤やピンクの色を踊らせている。

そんな赤いバラを花瓶に挿してP8号の縦型に描いてみている。バラを油絵にするのはよく見かけるところだが、私はほとんど描いたことがない。記憶に残っているのは美大の受験直前に一度描いたことがあるくらいだ。パステルではよく描くが油絵では取り上げないことにしていた、何か通俗的な感じがして反発するような気持ちがあった。

現在F3号にラナンキュラスを、これも油絵で描いているが、この花の黄色に対して赤い花もやってみたいと思いはじめた。それで急遽庭のバラに登場してもらったのである。

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by papasanmazan | 2012-05-18 22:33 | Comments(2)

梨とリンゴ(第一段階)

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ものをあくまで大事にしながら、そのものから離れる、なんとか制作のうえでそれが実現出来ないものか。これからしばらくはこの辺りをウロウロしそうである。森鴎外の、歴史そのままと歴史は慣れにも一脈通じるものがあるだろうか。創作ということを考えると絶えずそういった問題にぶつかるだろうし、それの解決に個性というものがかかわってくるのだろう。

島崎藤村の随筆「浅草だより」のなかに「ミレエの言葉」というのがある。画家のミレーのことなのだが、「多く知り、多く忘れたる後にあらざれば、良き作は得難し」とはミレエの言葉である。実に至言だ。ミレエの絵画が示す素朴と、自然とは、決して偶然に達し得られたものではないのだと思う、とある。多く知り、多く忘れたる後、これである。これが自分の制作に表れればいいのであろう。

ゴッホは思想上で大変ミレーを尊敬していた人である。農民が土を耕す、そういった働くという意味を絵画の上でしっかりと確立させていくミレーの制作の一生は、ゴッホの波乱にとんだ悲劇の人生に比較もされ引用もされるだろう。もう何年か前になるが、パリのオルセー美術館で、ミレーとゴッホという特別展が開かれていた。なかなか充実した展覧会で、この時はいつも見慣れている両者の作品群もなにか際立ったものが感じられて、今でも印象は鮮明である。

あれこれ考えながらF4号に梨とリンゴの静物も試してみている。以前読んだ本などでも、今頃になってその大切さが分かったりすることもあるようだ。

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by papasanmazan | 2012-05-15 16:20 | 静物画 | Comments(0)

小川とプラタナス

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F3号の油絵、小川とプラタナスを描いている。まだ完成していないF8号のオーゾンのほとりと同じ場所で、二年前にもF12号で制作したところである。F8号の制作がもう一歩のところでつまっているので、このF3号を研究題材に取り上げてみた。

小さな絵だからといって必ずしもらくにし仕上がることもなく、また軽いものが出来上がるというわけでもない。いろんなエスキース、習作、実験的なものも必要である。そして時としてその習作のほうが自分のものになることすらある。

全体の調子を良く見極めなければとこのF3号を改めて始めたわけだが、今のところは大変いい経過ではあるし、自分の思ったとうりのものに近づきつつある。この絵の進み具合によってF8号も何とかなるのではないかと思っている。

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by papasanmazan | 2012-05-14 19:35 | 風景画 | Comments(0)