カテゴリ:小さな絵( 47 )

リンゴとアーモンドの実

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春、三月に花をいっぱい咲かせたアーモンドの木に六月を過ぎると薄い緑色の実がすずなりになっている。この辺りはアーモンドの産地で、そこいらの道ばたにでもアーモンドの木はざらに見られる。アーモンドを使ったお菓子や化粧品なども豊富である。

そんなアーモンドの実を三つばかりをとって来て白い皿に並べ、リンゴを二つも合わせてF0号の小さなキャンバスに描いた静物画である。以前はどうも気が向かなかった小さな絵であるが、最近ではこうしたもののコツが分かって来た。感覚をやはり細かく持つことが大切なようである。

絵の全体性を大切にすることと感覚の細かさというのは両立するものである、否、そうしなければどのような芸術も完成されていかないものではないだろうか。



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by papasanmazan | 2015-07-12 23:22 | 小さな絵 | Comments(2)

モデーヌの村

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サン・ピエール・ヴァッソルのすぐ隣にモデーヌという小さな村がある。本当に小さな村で,人口も500人未満、村の周囲の面積も5キロメートル平米位である。村の中心は壁で囲まれているが中に入ってみると田舎家が多いが、みんなきれいに整備された道にかわいらしく並んでいる。

南フランスの村や町にはどこにでも教会のクローシェ(金属製の鐘楼)があって,それがこの地方の一つの特色になっているが、このモデーヌのクローシェは特別に目立っている。先日ここの風景を描いていると,ちょうどその時にお葬式の鐘が鳴っていて、いつも時を知らせる鐘の音とはひと味違った雰囲気だった。

村の横を少しすぎてぶどう畑が続いている中から村全体を見晴らすとこじんまりとはしているが,なかなか構成的な画面の感じが予想でき、サムホール(22・7×15・8㎝)の,これも小さなキャンバスに描いてみた。



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by papasanmazan | 2015-06-23 19:12 | 小さな絵 | Comments(2)

リンゴとレモン

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喉頭癌の治療を受けてから五年が経って、毎年の検査も無事にパスして一応は安心な健康状態、この年齢でも制作には意欲がわいてくる。アヴィニオンの癌センターで抗がん剤と放射線の治療を受けたのも過去のこととして今では記憶の一つとなってきた。治してもらった医学やお医者様には感謝しているが、その治療とは別に我が家では癌再発防止のために毎朝野菜ジュ-スを欠かさないで飲んでいる。私一人ではなく家内も健康のために飲んでいるし、大阪にいる独身の息子ですら飲んでいる。また友人たちに勧めたこともある。

私が癌ということが分かった時点で家内が何かのサイトでいち早くその野菜ジュースの効能を知り、早速試してみたのがこの五年間欠かさず飲むことになり、このサイトを立ち上げて多くの癌患者に希望を与えてくれた方とも個人的に知り合えるようになった次第である。本当に感謝している。

野菜ジュースといっても何も難しいものではなく、ニンジンをベースにリンゴとレモンを加えてジューサーにかけるだけである。ただ毎日続けることが肝心で、フランスはもちろん、日本でもどこに行くのにもジューサーを持参して365日飲んでいる。自然治癒力が高まって癌細胞が再発するのをやっつけてくれるようである。

だから我が家にはニンジン、レモン、リンゴが常にたくわえてある。その中からちょっとリンゴを二つとレモン一つを失敬して静物画のモチーフにしてみた。サムホールの小さな画面である。



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by papasanmazan | 2015-05-14 15:38 | 小さな絵 | Comments(4)

バルーの城(完成)

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小さな絵で、正方形の0(ゼロ)号という少し変わった形である。バルーの城を正面からとらえたもので、村の家やその間からオリーブなどが見えている。主題としては今までと変わりはないが、何か自分の中でなりを潜めていた線というものがここにきてまた目覚ましく躍動し始め、それにつられたように色も復活してきたようにおもわれる。

長い間なにかに押さえつけられていたものがようやく解放されたような気分である。大変な損失をしていたのかもしれないという後悔の念もないではないが、そんなことは言ってはおられない、もっと制作を突き詰めていこうという気力も新たに起こってくる、有り難いことではないか、そういったことで自分としては非常に眼からウロコがとれたような一枚の作品になった。とても小さな絵というような気がしない



=個展のご案内=


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by papasanmazan | 2014-10-16 18:53 | 小さな絵 | Comments(2)

モルモワロン遠望(完成)

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小さなサムホール(22,7×15,8)のキャンバスにいつもよりは少し離れた位置からモルモワロンの村を描いてみた。教会を中心とした風景だが、ここの教会の傾きがなかなかいいと思う。垂直から少し傾き加減で、その屋根の形と相まって一つの魅力になっている。集落もよくまとまっていて構成的な絵画にもなりそうである、

周りの緑の多いのも有り難い風景だが、その緑の所々に岩山が見えている。かつては石切場として使っていたのだろう,切り出された岩の後が荒々しく残っている。白い岩のモチーフとしてこの辺りの風景を昨年からほとんど毎日のように通って描いているのである。

小さな画面も以前ほどには苦ではなくなってきた。要するに神経を使うと言っても余りに神経質に、ただ細かく描き込むだけが能ではないことに気づいたのである。


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by papasanmazan | 2014-08-15 17:33 | 小さな絵 | Comments(2)

果物(完成)

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F0号(ハガキより少し大きい)の小さなキャンバスに出来るだけ数多く果物を置いてみた静物画である。洋梨にネクタリン、それに二つのアブリコで,背景にも複雑でカラフルな南仏風の布を配して、うるさいほどの色彩を感じさせるような画面を創ってみた。

しかし完成してみると思っていたよりは落ち着いた仕上がりになっている。私の考えでは、割に小さな画面ではかえって細部などを強調して,少し神経質なほど描き込むほうがいいようである。画面のヌケル部分でも描き込んでヌカスように見せたほうが見た目には安定してみえるようである。

これも場合、場合によって一概にはいえないが、ようは制作を重ねていきながら自分の目と感性をよく使いこなしていくだけの話である。



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by papasanmazan | 2014-07-29 21:24 | 小さな絵 | Comments(2)

いちご(完成)

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新鮮ないちごが出回り始めた。カルパントラはフランスの中でも有数のいちごの産地で、この時期にはよくテレビのニュースでも取りあげられている。我が家のちかくにも直売の農家があり、そこのいちごはまた格別に美味である。またその農家ではエンドウ豆(プチポワ)も売っていて、これがまたまた天上のおいしさである。

贅沢だがそんな新鮮ないちごを並べてF0号の小さなキャンバスに描いてみた。なんといっても赤の美しさだが、それを補うのに白い布と白い皿を使ってみた。描いている間中いいにおいもして大変に楽しく軽やかな進み具合であった。




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by papasanmazan | 2014-05-04 18:47 | 小さな絵 | Comments(2)

モルモワロンからのヴァントゥー山(完成)

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今年の春から夏にかけてモルモワロンでよく制作したが、その終わりとしてこのサムホールの小さな油彩が出来上がった。山自体も横に伸びている平坦な形、手前の糸杉なども並列しているだけなので,いわゆる奥行きもつけにくく、空間の出し方にも困ったのだが,その前に水彩などで習作を重ねて,何か一つの発見がありそうなのでで油彩にしてみた。小さな絵にもかかわらずかなり描き込みもしたし,日にちも掛かったものである。

この絵はこの絵としてこれで充分だと思うし,これ以降この場所でもっと大きな作品にもいずれ取り組めるようである。



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by papasanmazan | 2013-09-01 19:03 | 小さな絵 | Comments(0)

崖と村(完成)

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大きな岩が突き出て、その崖の下に人々の住む家が群がって一つの村になっている。なん世代にも渡って自然と人間が共存してきている姿である。外壁は新しく塗り直されてきれいにはなっているが,その家々の骨組みは変わっていない。石造りの家の強さ、そして単純ではあるが垂直と水平を組み合わせた構成は魅力に富んでいる。

そしてそれを覆うような岩盤がまた荒々しい。このあたりは石灰岩のこうした白っぽい岩盤があちこちに見られる。ヴァントゥー山の頂上の、雪に見まがうような白色もこの石灰岩の小石の集まりである。

こうした人の生活と,自然との共同体を小さなF0号(18×14㎝)に描いてみた。




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by papasanmazan | 2013-08-20 22:45 | 小さな絵 | Comments(2)

クリヨンの村(完成)

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ヴァントゥー山の裾野に近づいた村、クリヨンの姿を,教会を中心にして下から見上げた角度でとらえたサムホールの小さな絵である。この村は取りたてて特色のあるようなものはないのだが,村の高台に四つ星の高級ホテルがあり,そこからの見晴らしは絶景である。偶然の機会があっていちどそのホテルの中に入ったことがあるのだが,ヴァントゥー山を前面に控えた空間はすばらしかった。

このクリヨンからベドワンにかけて,その辺り一帯は松の並木も美しく,絵心を誘ってくれる場所である。実はまだこの他にも描いてみたい場所が見つかっているのだが,途中になっている制作も多く,いずれそのうちにと、機会を待っている。

小さなキャンバスではあるが、かなり入念に描き込んでみた。角度,高さはかなり出たのではないかと思っている。




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by papasanmazan | 2013-08-05 22:12 | 小さな絵 | Comments(2)