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カテゴリ:パステル( 80 )

春の庭




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毎年春になると植えたわけではないのにクロッカスやアネモネの花が決まったように咲く。場所も色も同じで、それを見ているだけで季節が分かってくるようだ。そしてこれも決まってエビネの一種なのだろうか、葉っぱがチューリップに似ていて花がヒヤシンスのように細長い花も咲く。今年はこの花があちこちの野原に大量に咲いていて人の目を引くのだが、フランス、日本のどちらの植物図鑑を探しても正式な名前が分からない。

そして足の踏み場もないくらいタンポポが咲き乱れている。アネモネとエビネの一種を加えて、パステルにしてみた。

花の絵を描く時にその美しさ、可憐さなどに目を奪われるのは当たり前の事だろうが、どんなに小さな花であろうとも全体感と造形性は表現として与えたいと思う。

by papasanmazan | 2020-04-06 00:24 | パステル | Comments(0)

サントン人形と果物籠




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時々静物画のモチーフにつかっているサントン人形と果物籠、その他果物を取り合わせてパステル画を描いてみた。サントン人形は南フランスの名物で、コレクションしている人も多いようだが、あちこちの骨董市で見かけてもなかなか気に入った人形に出会えない。

しかしこのモチーフにつかっている老婆は大変お気に入りである。手に柴をもって、少し腰をかがめた様子がなんとも絵にしやすい。新しく造られた人形は何か軽くて派手さだけが目立つものが多いが、この老婆のは落ち着いていて、どこかアンチームな雰囲気がある。

昨年家内が骨董市でみつけてきた、これもかなり時代を感じさせる籠と老婆の人形はよくマッチした取り合わせになって地味な味わいがあり、そこに果物の色彩を対比させながら楽しく制作できたパステル画である。

by papasanmazan | 2020-04-03 00:13 | パステル | Comments(0)

スミレの花





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先日投稿した庭のスミレはオイルパステルで描いたものだったが、今度はやはり庭でいわゆる普通のパステルを使ってもう一度スミレの花を描いてみた。現在フランスでは全国でコロナウイルス対策のための外出制限令がしかれて、できるだけ家から出ないようにとのことである。そのため室内で静物を描いたり、パステルの制作に切り替えざるを得ない状態で、途中でストップしている風景画が何点かあるが、それも現状を考えると仕方ないのだろう。

オイルパステルとは違ってパステルはかなり輪郭を明確にできる、それをふまえて小さい花ながらもスミレの花の形態を細かく追ってみた作品である。別に取り立てて意味はないのだが紙の地色も違えて違みた。

by papasanmazan | 2020-03-25 17:51 | パステル | Comments(0)

庭のスミレ

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春の庭には白と紫のスミレがいっぱい咲いている。小さな花だが足の踏み場もないくらい咲いているところもある。陽のあたったところ、風に吹かれてそよいでいるところ、なんともいえず可愛いい姿である。

いつもと違って今回はオイルパステルで描いてみた。普通のパステルよりももっと油こくって、ボッテリしたあじわいのパステルである。ひらったくいえばクレパスであるが、クレパスというのはサクラの商標である。

オイルパステルはあまり細かい描写にはむかないと思う。輪郭の強さや切れ味などをねらうのではなく、ふんわりとした柔らかさや、ぼかした味わいを出したい時にはよくマッチする画材である。春の庭ののどかな中のスミレの、どちらかというと雰囲気を出してみたかった。

by papasanmazan | 2020-03-12 03:49 | パステル | Comments(0)

アーモンドの花とヴァントゥー山


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アーモンドの花が咲いているうちにヴァントゥー山を取り入れてパステルを描こう、描こうと毎年思っているうちに、いつの間にか時の過ぎる方がはやくて時期を逸していた。

今年はコロナウィルスなどもあって家の近くで描くことが多く、パステルでアーモンドを描く機会でもあった。それでヴァントゥー山との取り合わせも実現したわけである。比較的大きなパステルにしてみた。

花と山というとなんだか桜と富士山といったような俗なものを連想して嫌なのだが、できるだけ自分の表現に持ち込めるような場所を選んで制作してみた。アーモンドの花といっても遠くからみると桜と区別はほとんどつかず、それだけに少し神経質な制作になったかなと思われるが、最初から最後まで気持ちのいい進み具合だった。


by papasanmazan | 2020-03-06 19:36 | パステル | Comments(0)

アーモンドの花




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日本画でよくみられる花をクローズアップした手法、例えば梅や桜の花の輪郭をはっきりと示し、その花の数を増やしながら幹やその他の要素を加えて装飾的な画面を創り出していく伝統的な絵画、春になってこういった花が咲きだすといつも日本画の世界を思い浮かべるのである。

もちろん洋画の世界でもスケッチしながら花の一つ一つの輪郭をおったりはするし、人体デッサンで全身像を描きながら部分的なスケッチをしてみたりもする。しかし日本画の世界とは全く違った存在感を現す世界である。

この日本画の装飾的なものに若いころ随分あこがれたものである。日本画の筆づかいも少し学んだことがあって、それは役に立つものだった。

アーモンドの花のスケッチをもとにパステル画を一枚描いてみた。日本画めいていたらおなぐさみである。

by papasanmazan | 2020-02-29 16:44 | パステル | Comments(2)

アーモンドの花とマザン





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マザンの村の周りはアーモンドの花が盛りである。うすいピンクや白の花があちこちで咲いている。いつもより早い春がやってきた。景色も明るくなって戸外の仕事も楽しくなってくる。

我が家から車でほんの五分程のところに、マザンの教会がクローズアップされて、村全体が見渡せる格好の場所がある。ちょうどアーモンドの花との組み合わせのできる時期なので、現場でパステル画に取り組んでみた。

パステル画といってもそれほど軽装ではない。かなりの本数のパステルとイーゼル、椅子なども用意していくので、油彩の時と変わらないくらいの重さである。

描き出しはパステル特有の柔らかくてかるいタッチであるが、時間が経つにつれ自分の気持ちも集中度が高まって,描き込みが強まってくる。時には下地の紙がもう持たないのではないかと思う事もある。

ここらが限界かと思われ、自分でも納得のいくところで完成である。

by papasanmazan | 2020-02-26 07:10 | パステル | Comments(2)

アーモンドの古木




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地球の温暖化が進んでいるせいか、もうアーモンドの花が咲いて春の訪れを告げている。花ではまずこのアーモンドが咲きだし、それから他の果樹の花が咲きだしてくる。

なかでも我が家の先にある野原に立っているアーモンドの古木は寒いうちから咲きだして、ひときわ目をひく木である。マザンのこの家に越してきてからいつも二月になるとこの花を見て心和んできたのであるが、毎年、毎年老齢化して、木の姿も段々と寂しいものになってきた。それでも少なくはなったがピンクの花を咲かせていて、それを見ていると何かいとしい気持ちになってくる。

引っ越してきた頃は珍しさにつられて、よくパステルでアーモンドの色々な姿を描いたものだったが、最近は全く鑑賞だけに終わっていた。しかしこの古木もいよいよ朽ち終わりそうなので気も新たに一枚パステルにしてみた。


by papasanmazan | 2020-02-17 19:28 | パステル | Comments(4)

ザクロ





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2020年になった。昨年10月に家内の実兄が永眠したので、喪中につき新年の挨拶はひかえております。

昨秋、一時帰国したあと、フランスに戻って最初に描いたのがパステルのザクロだったが、もう一枚今度は縦型にして、同じくパステルで描いてみた。前回の横型のものは戸外の実景であるが、今回のものは全くアトリエ内での制作である。

横型の出来上がったパステル画を参考にしながら印象と記憶を頼りに進めていった一枚である。このような現実のものから離れた仕事はほとんどしたことがなく、少し疑問を持ちながら完成させたのだが、ザクロに関しては油彩、水彩、パステル、スケッチなど数限りなくやってきているので、ザクロの固体については全く問題なく頭の中で考えたとおりに描ける自信はある。

ただ前回の横型のものがいわば静物的なザクロの木と実だったのを、もっと風景的な、風景の中のザクロとして表してみたかったのである。そのために縦型を選び、構成も考えてみたものである。

こういった記憶に頼ったようなもの、印象に残ったものを追っていくような仕事ももっと考えていっていいと思う。

by papasanmazan | 2020-01-01 07:19 | パステル | Comments(2)

野の花




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毎日、夕方になると犬の散歩に出掛ける。制作を終え、筆を洗って休憩し始めるとクリップ(愛犬の名)がこちらの顔をのぞきに来て散歩をねだってくる。朝には家内と、そして夕方と、日に二回の散歩を楽しみにしている。単純なものだが、そのつどかわいいものだと思う。

冬の時期になると、枯れたブドウ畑の下にダイコンの花が咲き乱れて、一面真っ白になっている。ひとつひとつの小さな花をよく見ているとどれも美しい形をしている、そしてそれが重なり合って、まるで白いカーペットのような野原である。

観賞用の色とりどりの花もきれいだが、自然の中に染まった野の花は格別に好きである、どの花を見てもすぐに描きたくなる。この夏には黒地の紙にパステルでエニシダを描いたが、同じ趣向でこんどはダイコンの花を描いてみた、黄色が白色になったのだが、どちらもクリップの散歩と同じような単純さである、しかしこの単純さに何か大切なものが隠されているのではないだろうか。

by papasanmazan | 2019-12-24 11:53 | パステル | Comments(2)