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カテゴリ:静物画( 120 )

五つのびわ


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今度は五つのびわである。F3号のキャンバスに描いてみた。これで四枚目のびわの作品になるが,びわの実や葉っぱ自体に慣れてきて、作品としてもこなれてきたように思う。

作品としてはこなれてきたが、一作ごとの制作する新鮮さには変わりはない、どのびわも面白かった。大指揮者のフルトヴェングラーも、同じ交響曲を新しく演奏する時に、全く初めて演奏するような気持ちを持つべきである、その新鮮な気持ちの大切さを強調している。

芸術作品の誕生は恋愛と同じようなものかもしれない、新鮮さやおどろき、ときめきがなければならないはずである、不倫騒動のニュースのようなものではない。






by papasanmazan | 2020-06-17 10:34 | 静物画 | Comments(0)

びわとサクランボ




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やはり庭に実をつけているびわとサクランボをいくつかもぎ取ってきて、皿や白い布に置いてみたものをF3号のキャンバスに描いてみた静物画である。

偶然見つけた布地見本のはぎれを背景に置いてみているのだが、これも静物画にうまく配置していくと効果があがるようである。

びわの黄色や少しオレンジがかった色とサクランボの赤の対比が単純にきれいだし、びわの葉っぱや背景の布の複雑さで、いわゆる絵のさまになっているようである。

by papasanmazan | 2020-06-10 15:08 | 静物画 | Comments(0)

白い容器(油彩)


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5月19日に投稿した水彩による白い容器と同時に油彩で描いていたF4号の静物が出来上がった。やはり油絵の方は描き込みが長くなって、仕上がった画面も水彩画の感覚とはかなり違ってくる。

フランスでは、たとえばドガなどをとってもオペラの舞台やバレリーナを主題にしたパステル画が油彩以上に人気があるし評価も高い。シャルダンの自画像などのパステルなどもしかりである。しかし日本ではいつも油彩が作品として扱われて、水彩などは習作的に見られがちである。価格でもパステルや水彩は油彩の下である。

しかし作品の価値は作品自体のものであって油彩や水彩といったジャンル別で決めるのは納得できない。特に私自身は水彩の重要さを感じている最近である。

もう一つ言い忘れたがドガは彫刻が一番だと私は思っている。






by papasanmazan | 2020-06-05 07:33 | 静物画 | Comments(0)

卓上静物



卓上静物_c0236929_19054769.jpg


静物を描こうとそこいらを見回してもなかなか気に入ったようなものに出会わない。結局はいつものありきたりの物を適当に組み合わせてゆくのだが、それでいいのだと思う。骨董屋が店先に珍しいものを並べて客をひくのとはわけが違う。私の父親は骨董商の集まりの会社で長年勤めていたので、私も小さい時からよくその会社に出入りしていた。だから骨董商の世界も少しは分かっているつもりである。それにつられた美術商のこともほぼ分っている。大きな美術商であれ、日曜日ごとの町の骨董商であれ根本は同じようなものだと思っている。テレビでやっているセリの見本市も小さい時から実物を見慣れているので、全く興味がないのである。

さてごく当たり前の果物や湯飲み、水指などを二つの布と組み合わせて卓上静物を描いてみた。P12号である。仕上がったものを見ていても、また途中の段階で考え込んでいてもずっと絵の表面は粗いままである。細かく描き込もうとしても粗いままである。

しかしこれでいいと気付いた、自分のマチエールなのだと。どう見ても粗いのだが、そこに描かれている実感がある。物の実感ではなく、描かれた画面が存在するという実感である。



by papasanmazan | 2020-05-26 07:41 | 静物画 | Comments(2)

ラディッシュと玉ねぎ





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ラディッシュ(仏、ラディ)と玉ねぎを選んでP10号の静物画を描いてみた。フランスではラディは葉っぱのついたまま売られていることが多く、赤と緑の対比がきれいで、かわいいモチーフになる。玉ねぎの色と合わせるとなかなかカラフルになっていい。

P10号のキャンバスはさほど複雑な構成にはむかないほどの大きさだが、今回の静物では二つの布をからませながら野菜や、青いビン、茶色のホーローの容器などでかなりの重さのある画面になったと思う。

この構成が最初からの意図で、白い布の角度とか、赤い線とラディの響き、その他全般に視線の配りに気をつけながらの制作になった。以前ならP10号位のキャンバスだと気楽に描き始めていたものだが、年齢とともに一枚、一枚の制作を大切にするようになってきた。

by papasanmazan | 2020-05-16 23:23 | 静物画 | Comments(2)

カードのある静物





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手持ちのトランプから適当に何枚かを選び出して、パイプやソース差し、新しく手に入った錫の小さな壺などと組み合わせてF4号の油彩を描いてみた。

選んだモチーフからいって趣味性の強い物に陥る危険性がある。下手をすると大正末期、昭和初期のエロ、グロ、ナンセンスにさかのぼりしそうな気もする。小出楢重の世界にもちょっと同じような趣味がある。

しかし画面として立派に成立していけばモチーフ云々という事は問題にならないはずである。谷崎潤一郎の初期の耽美主義的作品と中期以降の古典的作品とは同じ作家の文学履歴であって、決してモチーフ選びの問題ではないと思う。

by papasanmazan | 2020-05-07 16:15 | 静物画 | Comments(0)

少女像と果物籠(油彩)




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4月10日に投稿したパステルによる少女像と果物籠を描き終わって、組んだモチーフはそのままにして、そのまま後ろに下がって、もう少し低い位置から見上げてみた。これはもう一枚描こうとすぐに思った、しかも今度は油彩に、である。

F10号の大きさに決める。低い位置に座り込んで描き続けるのは少し疲れる。10号を何とか仕上げてみようと意志してかかった。

この像は低い位置から見ているのが美しいのは普段から気づいていたのだが描いてみて増々そう思う。背景に掛けた布とミルク差しとの溶け込みをうまく扱いながら少女の像を摑みこんでいくのが一つの狙い、そして果物籠との対比、果物はほとんど色彩の意味合いだけである。

久しぶりの長くかかった制作になった。

by papasanmazan | 2020-05-03 15:59 | 静物画 | Comments(2)

花瓶のある静物





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以前F4号のキャンバスにシロップの瓶を中央に置いて、その背景にリンゴ三つ、皿、そしてワイングラスを組み合わせた静物画を描いたことがある。この構図が頭から離れなくて、いずれモチーフを選び直してもう一度この構図を試してみようと思っていた。

縦であれ横であれ中央で二分するのは避けた方がいい構図とされている。真っ二つに分かれてしまって動きがつかなくなるからである。また目の働きも止まってしまって退屈になってしまう恐れがある。

へそ曲がりなのかもしれないが、あえてこの禁じ手を使ってみたかったのである。今回は中央に白の花瓶、リンゴは赤が二つ、青いリンゴを一つにした。シロップの瓶は深い赤だったが花瓶は真っ白なので、リンゴで色を増やそうと思った。背景の布も今回は積極的に生かすようにしてみた。F6号の大きさである。

by papasanmazan | 2020-03-15 07:55 | 静物画 | Comments(2)

リンゴとオレンジ




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台所の片隅に置いてある果物からリンゴ三つとオレンジ二つをアトリエに持って来て、よく背景に使う黒とグレーの縞模様の布を後ろにあしらってF3号の比較的小さなキャンバスに描いてみた。

とくに物理的な力関係や引っ張り合いを目で追う訳ではないが、なんとなく五つの果物の力感の響きや、リンゴの赤、オレンジの橙色の面積などで、組み合わせて描き始めるまでかなりの時間がかかる。

これが大変大事なことなので、納得のいかない組み合わせで描き始めるとほとんど失敗に終わるということは経験上いたいほどわかっている。物の輪郭や接線,面への移行など事細かく考えておかないといけない。そうしておいても途中で詰まってくることがある。制作の実際で、何とか画面にもちこんでいこうとしている。

by papasanmazan | 2020-02-05 01:09 | 静物画 | Comments(0)

卓上の楽器





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あまりアトリエがモチーフなどで散らかって、どうにも制作しにくくなると、たとえば日本に一時帰国するときに片付けてみたりする。今までに使ったモチーフをそれぞれ元のところに置き直したりするのだが、小さなテーブルの上にトランペットやピッコロ、笛などをかためておいた。

フランスに戻ってアトリエの中をみていると、ただ雑然と置いただけの楽器やミルク差しがそのままうまく構成されているように見え、F12号の油彩で制作してみた。

構成自体は複雑なのだが、見ていて面白いと思われるところ、特に物と物の重なり部分と、アウトラインから面に移行するところを特に意識して描いたものである。ある程度の緊張感は出たように思う。

by papasanmazan | 2020-01-29 17:04 | 静物画 | Comments(2)