カテゴリ:静物画( 93 )

イチゴのある静物





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今年もイチゴの季節がやってきた。フランス産はなんといってもカルパントラが名産地であるが、そのフランスのものが出回る前にスペイン産のものが市場に並べられる。これは値段が比較的安いが、食べるのには少し酸っぱ過ぎて、我が家ではまずこれらを大量のジャムにしておいて、その後カルパントラのイチゴを味わうことにしている。毎年の旬のイチゴが楽しみである。

そしてこの時期には白アスパラが出回っていて、これも楽しみである。食卓にならぶアスパラの回数を毎年、子供の時のクラス委員の選挙みたいに〔正〕でチェックしているのだが、今年はすでに八回、昨年は二十三回だった。まだまだ白アスパラを味わえそうである。


イチゴをモチーフに入れて、グラスや小さなカップなどとを組み合わせたF3号の小さな静物画を描いてみた。少しうるさくなりそうな気がしたが複雑な模様の布を背景にして全体を構成してみた作品である。途中でイチゴは何度も取り替えて、そのたびに口に入れて味わった。二重の楽しみの静物画である。

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by papasanmazan | 2018-05-05 23:11 | 静物画 | Comments(2)

梨の静物










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フランスで買った額縁にあわせて一枚静物画を描いてみた。大きさは6号と8号の中間くらいである。洋梨三つと食器の組み合わせで、白地にに赤い線の模様の布を台の上に敷いてある、いってみれば極あたりまえの静物画である。


高校三年の時に新任の美術の先生に、大功は拙なるが如し、という言葉を習った。その時は他に武者小路実篤のことなどにも話が及んでいろいろ新鮮な感じがしたのを覚えている。しかし高校生くらいではなかなかその本来の意味はつかめなかった。


のちに大功は拙なるが如し、とか大賢は愚なるが如し、というのが老子の言葉だと知り、そしてこちらも年齢を加えるにつれそれらの内容が良く分かるようになってきた。最近は老子,荘子などを好んで読んでいる。


なるほど絵の作品の上でも大功は拙なるが如しというのはうなづける言葉だと思う。ちょっとした見た目には大変上手で、人目をひくような作品でも長く見ているとアキてくるものもある。また段々と嫌気が差してくるような作品もある。そういった小器用で、ちょっとした小才のきいた絵がシャレたギャラリーなどに並んでブームになったりしている。


極当たり前の,何の奇を衒ったようなものもない、一見拙に見えるような作品、そういったものを描いてみたいと思っている。

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by papasanmazan | 2018-04-16 19:33 | 静物画 | Comments(2)

ピッコロのある静物






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もうすぐ本格的な春というところだが外は天気が悪く、今年になってからも強風や雨の多いプロヴァンスである。せっかく咲いているアーモンドの花も風で吹き飛ばされそうである。この一週間ほど特に強風が続き、それも夜中の十二時頃が特にひどく、本を読んでいても何かこのまま家ごと、世界までがつぶれてしまうのではないかという位の音がして、落ち着いて集中できない時間をすごしている。


制作も戸外の風景がままならず、静物画を少しずつ描いている。約500×400ミリの特別寸法のキャンバスに久しぶりに楽器のピッコロを描いてみた。ローソクやパイプ、ふくれっつらの像、リンゴそれにオレンジなどを合わせて構成してみたものである。キャンバスは8号と10号の中間くらいの大きさで、フランスで買った額縁にあわせたものである。


描いていて随分抽象的な進め方になってきたのに気づく。あまり固有の色にこだわらずに、直感に頼った色の組み合わせが主になって、それらを使った画面の動きを考えていくのが今の制作方法である。これは以前から理想と思っていた方法であるのだから、一つ喜んでいいのではないだろうか。全てが嘘というわけではないが、現実の目の前のものだけに終わるのではない、もっと違った理想がある。すこしずつプラトンを読み返し、イデアの世界や、パイドンのなかの霊魂不滅の説などに納得している。

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by papasanmazan | 2018-03-15 19:08 | 静物画 | Comments(2)

彫刻と花


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F12 号のキャンバスにカルポーの彫刻、ふくれっつらと、アトリエに咲いている鉢植えのポインセチアを使って静物画を一枚考えてみた。ふくれっつらを置いてある机の面も利用することにし、上下の動きをつけるために机の前に小さな台を設置して、そこに植木鉢を布とともに構成し、布の模様も使っていくことにする。


それだけではまだ構成が不足しているので、ざくろやレモン、青い小さなビン、白い花瓶なども加えて、ようやく製作が始まった。自分なりに納得の出来る構成が出来るまでは制作に掛からないほうがいいと思う。


個々のもの、たとえばふくれっつらの表情や、ポインセチアの花のかわいさなども大切にはしているのだが、どうしても全体の中の部分として考えてしまうので、時によるとかなり細かく部分の説明に走ることもあるが、しばらく時間をおいて眺めていると、それらの説明部分が上手く表現出来ていても大きく消してしまう結果になることもある。


制作の途中などはそんな悪あがきの連続といっていいようなものである。特にこの作品では彫刻の顔の表情に描きすぎたり、消したりの過程が多くなった。






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by papasanmazan | 2018-01-22 21:15 | 静物画 | Comments(0)

五つのザクロ




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やはり大好きなザクロを五つ集めて、花瓶や花柄のカップ、それに布を合わせた静物画を描いてみた。F6号の大きさで、最初はかなりのペースで進みだし、この分だと比較的軽い仕上がりのものになるだろうと思っていた、ところが途中から筆はどんどん入っていくのだが肝心の画面がどうにも気に入らない。


こういったことは時としてあることだが、よほど気をつけないと駄目である。ただ上っ面の制作だけに走ってしまって、小手先でかわした様な空虚なものが残るだけになってしまうことになりかねない。どのような制作物であれやはり自分を納得させるものにならなければいけないはずである、


そのあたりを何度も繰り返し描きなおしながらようやく見えてきたのが背景の青の色である、これが冴えて全体に響いてこなければこの制作は無駄になると判断できた時にようやく筆のさばきも落ち着いたものになった。


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by papasanmazan | 2017-10-16 05:58 | 静物画 | Comments(3)

ザクロと梨



F3号のキャンバスに描いたザクロと梨の絵、白い布と金銀地の布を背景やテーブルにおいてみた。梨はその形が好きでよく静物画のモチーフに使うのだが、秋になるとザクロにとくに魅かれる。もちろん実の赤さや、はじけた姿もいいが、緑の葉っぱとの対照で木にたわわになっているところもいい。


自分の経験としては絵画の道を開いてくれたザクロの木である。おぼろげに画面を構成していくということをこのザクロの木が教えてくれた。若い頃は100号くらいまで大きなキャンバスにたくさんのザクロの木を描いたものである。赤や緑、青などの色を塗りたくって、それが今までどうにか続いてやってきて現在の画面になっている。


このF3号の出来上がった絵も、観たところはあまり苦労のあとも見えないかもしれないが、自分なりには何か口では言い表せないものが含まれているような気がしている。


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by papasanmazan | 2017-10-05 15:56 | 静物画 | Comments(2)

少女の像




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10号の静物、お気に入りの少女像を置いて、後は果物、ビンなどで、背景に金銀模様の布を配してみた。全体としていつもながらの静物の配置で変わり映えしないはずなのだが、どうも制作していて感じが違ったのである。


ひとつには背景の布から来ているのだと思う、軽いのだか重いのだかも分からないのだが、なぜか全体のつながりが以前とは違う。描くのが難しいというのではなく描けば描くほど全体がまったくの一枚の平面になってくる、そうかといって別に平板というわけではない。


とにかく良いのか悪いのか分からない判断がつきにくい作品だったが、以前よりか自分の絵画観に近づいているのは間違いがない作品である、同一平面上に、同時空間をつくりあげる、ということである。


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by papasanmazan | 2017-09-15 15:58 | 静物画 | Comments(2)

ぶどうと天使

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我が家の庭にぶどうの木が一本あって、大きな樽に植わっいて二階のヴェランダにまでとどいている。随分大きくなったもので、毎年小粒だがたくさんのぶどうが食べれるようになっている。濃い色の実はかなり甘くて食後に食べたり、庭の水撒きをしている合間にちょっとつまんだりする。

その樽に石の天使の像も飾りにおいてある。随分前にガーディニング用のものを買ったのだが、ちょっと古びてきて味わいが出てきた。ぶどうが実ってきた時にこの天使との取り合わせが面白くて水彩やパステルにしたことがある。

今回はそれを油彩にしてみた。F8号の縦型である。天使の像がぶどうに隠れすぎてよく見えなかったものを、もう一度ヴェランダにぶどうのつるを引っ張り上げたりして描いてみた。あまりぶどうの葉っぱの緑にとらわれすぎて途中で天使の像が少し弱くなった。もう一度その像に集中してみてようやく完成した。ぶどうの実の濃い紫にはあまりこだわらないほうがいいようである。



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by papasanmazan | 2017-08-23 11:28 | 静物画 | Comments(0)

メロンとアイユ(ニンニク)






先日水彩で描いたメロンとアイユ(ニンニク)のモチーフをそのままにして、背景の布だけを黒と灰色の縦じまのものに変えて今度は油彩で描いてみた。この布は日本にいたときから愛用しているものだが、黒色のようだがよく見ると濃い紫や、グレーにも少しずつ変化があってなかなか複雑なトーンをしていて面白い。モチ―フの取り合わせでは落ち着いた味を出せる布である。

3号のキャンバスに描いてみた。メロンの緑色の縞模様と布の模様とがあまりうるさくならないようにかなりおさえ気味にしてみた。黄色のプルーンもほとんど描かないようにしている。F3号の大きさにしてはモチーフを多く取り入れているので、個々のものの描写にも選択が必要だと思ったからである。


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by papasanmazan | 2017-08-11 18:02 | 静物画 | Comments(0)

メロンと果物

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今年の南フランスは六月末から猛暑が続き、先日少し落ち着いたかと思ったらまた毎日35℃位になっている。予報によるとまだまだこの暑さが続くようで、戸外での制作がなかなか思うようにならないこの頃である。この暑さに加えて南仏のあちこちで大規模な山火事がおこり、たいせつな森林が無残な姿になっているのを連日テレビのニュースで報道されていた。暑さと強風で手のつけられないような山火事だった。


昨年の九月にサン・トロッペで美しい笠松の林を描いたのだが、あの辺りも被害があったようである。これらの火事は付け火の疑いだそうで、要するに人災である。ハイカーのタバコの投げ捨てによるものといい、なんとも情けない話である。


暑さは暑さとしてそのおかげで名物のメロンが豊作で大変においしく、値段もばか安である。いままでは食べるばかりだったこのメロンを静物画のモチーフに使ってみた。F6号のキャンバスに梨と桃、これも初めての日本プラムという名前の真っ赤な果物、それに籠を加えたもので構成した静物画である。ただ制作している間メロンのにおいがアトリエに充満して、これには少しマイッタのである。



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by papasanmazan | 2017-07-31 10:24 | 静物画 | Comments(2)