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カテゴリ:静物画( 113 )

花瓶のある静物





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以前F4号のキャンバスにシロップの瓶を中央に置いて、その背景にリンゴ三つ、皿、そしてワイングラスを組み合わせた静物画を描いたことがある。この構図が頭から離れなくて、いずれモチーフを選び直してもう一度この構図を試してみようと思っていた。

縦であれ横であれ中央で二分するのは避けた方がいい構図とされている。真っ二つに分かれてしまって動きがつかなくなるからである。また目の働きも止まってしまって退屈になってしまう恐れがある。

へそ曲がりなのかもしれないが、あえてこの禁じ手を使ってみたかったのである。今回は中央に白の花瓶、リンゴは赤が二つ、青いリンゴを一つにした。シロップの瓶は深い赤だったが花瓶は真っ白なので、リンゴで色を増やそうと思った。背景の布も今回は積極的に生かすようにしてみた。F6号の大きさである。

by papasanmazan | 2020-03-15 07:55 | 静物画 | Comments(2)

リンゴとオレンジ




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台所の片隅に置いてある果物からリンゴ三つとオレンジ二つをアトリエに持って来て、よく背景に使う黒とグレーの縞模様の布を後ろにあしらってF3号の比較的小さなキャンバスに描いてみた。

とくに物理的な力関係や引っ張り合いを目で追う訳ではないが、なんとなく五つの果物の力感の響きや、リンゴの赤、オレンジの橙色の面積などで、組み合わせて描き始めるまでかなりの時間がかかる。

これが大変大事なことなので、納得のいかない組み合わせで描き始めるとほとんど失敗に終わるということは経験上いたいほどわかっている。物の輪郭や接線,面への移行など事細かく考えておかないといけない。そうしておいても途中で詰まってくることがある。制作の実際で、何とか画面にもちこんでいこうとしている。

by papasanmazan | 2020-02-05 01:09 | 静物画 | Comments(0)

卓上の楽器





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あまりアトリエがモチーフなどで散らかって、どうにも制作しにくくなると、たとえば日本に一時帰国するときに片付けてみたりする。今までに使ったモチーフをそれぞれ元のところに置き直したりするのだが、小さなテーブルの上にトランペットやピッコロ、笛などをかためておいた。

フランスに戻ってアトリエの中をみていると、ただ雑然と置いただけの楽器やミルク差しがそのままうまく構成されているように見え、F12号の油彩で制作してみた。

構成自体は複雑なのだが、見ていて面白いと思われるところ、特に物と物の重なり部分と、アウトラインから面に移行するところを特に意識して描いたものである。ある程度の緊張感は出たように思う。

by papasanmazan | 2020-01-29 17:04 | 静物画 | Comments(2)

リンゴと果物鉢


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リンゴ五つと果物鉢を主なモチーフにしてF4号の静物画を描いてみた。背景には南仏模様の布をおき、テーブルには赤い筋模様の白いクロスを配してリンゴの赤と共通の色を、そして果物鉢とクロスの白も共通の色にしてみた。4号くらいの小さな画面では余り色とりどりに組み合わせると表現がチマチマして、見ていて落ち着きのないものになりがちである。

出来るだけ描き進めるにつれて上品なものに仕上がって行くような制作がしたいと思う。それでいて構成としても骨格の強いものを願いたい。たかだかそこいらにあるリンゴがモチーフでも画面の中では意味のある存在でありたい。

どういった意味なのであろうか、それは言葉ではなく、説明ではなく、装飾でもなく、存在そのもの、といったものである。どう扱ってもそこにしか存在しないもの、右にも左にも、上にも下にも動かせない、そこにだけ存在するもの、そこまで突き進んだ制作にたどり着けたらいいのだが。

by papasanmazan | 2020-01-08 02:00 | 静物画 | Comments(2)

卓上静物






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F6号のキャンバスにごくありふれたモチーフを集めて一枚の卓上静物を創ってみた。色々とモチーフをあさってみるのだが、どれももう一つといったような具合の時がある。そういう場合、私はとにかく手ごろで、ありふれたものをどれということはなしにアトリエに持ってきて、目についたものから机の上などに置いていく。

だんだんと自分の構成が出来上がってきて、その時点で何が足りないのか、どうすればいいのかをまた考え直す。そうしてまた一から布や背景の選択にかかったりして再構成していく。とにかく気に入るまで描き出さないようにしている。

静物画に限らず風景などでも特に大がかりなもの、奇なものは必要と思わない、ごくありふれたものでいいと思っている。このF6号の静物もそういった一つだが,描き始めから終わりまで終始一貫滞りのなかった制作だった。

by papasanmazan | 2019-10-08 18:14 | 静物画 | Comments(2)

ミルクポットと果物籠


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F10号のキャンバスに銅製のミルクポットと果物籠を組み合わせた静物画を描いてみた。二つとも最近手に入れたものである。ミルクポットは地味な色で、少し大きすぎるきらいがあるが、どっしりとした存在感が非常にいい。また果物籠は家内が蚤の市で掘り出してきたものだが、新しい工芸品の籠と違って、生活のにおいが残っているような重みのあるものである。

ともに渋くて地味な色合いながら、二つに共通したようなトーンが目を引き付けてくれて、静物画のモチーフとして有難い掘り出し物である。これにいつも使っている黒とグレーの縞模様の布、それに赤いソース差し、果物籠に盛ったリンゴと梨など、なにか大変に制作欲がわいた作品である。

あまり色としては目立たないモチーフにかこまれてソース差しと梨の赤、野生のリンゴの緑の対比が上手くはまってくれればそれいい。特にソース差しの赤はほとんど描き込まないようにして赤い色を存在させるようにした。描き込むのは他のもので充分である。

出来上がった作品に目を当てて、赤と緑にばかり視線がとどまらないようにと願った。

by papasanmazan | 2019-09-28 17:07 | 静物画 | Comments(2)

サントン人形と果物





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南フランスの郷土工芸のサントン人形と果物を組み合わせてF8号の静物画を描いてみた。プロヴァンスの名物であるサントン人形はクリスマスのクレッシュの飾りにする人形であるが。単体でも家庭の置物でよく見かけられる。サントン人形だけを扱った店もあるし、町の蚤の市などでもよく売られている。

我が家にも四つのサントンがあるが、いつも老婆の人形を静物画に使っている。蚤の市などで探してもなかなかいい人形が見つからず、また他のものでも絵のモチーフになるようなものがないかと見まわすが、たいていはガラクタばかりである。

画面の動きを第一に考えてモチーフを組んでみた。普通なら背の高い人形を左側に持ってくるところだが、少し心理的な動きを考えてあえて右側に置いてみた。人形の顔の傾きと両方の肩の高さの違いで人形自体がむかって右から左へ視線を送るようにして果物につなげていければ、という感じである。少し派手な色合いになったが、軽みのある画面を心掛けた。



by papasanmazan | 2019-09-18 08:08 | 静物画 | Comments(2)

梨とリンゴ





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F3号のキャンバスに梨とリンゴを組み合わせた静物を描いてみた。F3号で、少し小さい画面だが、梨二つ、リンゴ五つと、これは多すぎるかなと思いつつ収めてみた。黒とグレーの縞模様の布に白い布も置いて空間を作るようにした。

果物七つをピラミッド型に沿って置くように最初から意図した。それでもって全体がなんとかバロック的な感じにならないかなと思ったからである。このような小さな画面でも何か自分の感じや意図を大切にしていくと制作そのものが楽しくなってくる。

色数も限られたものになっているが、白や黒などの無彩色をうまくはめ込んでいくと、思ったよりも色のハーモニーが出て、落ち着いた調和が得られるようである。

by papasanmazan | 2019-09-07 23:33 | 静物画 | Comments(2)

カフェティエラと果物

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F4号のキャンバスにカフェティエラと小さなリンゴ、梨をモチーフにして描いてみた。静物画の典型みたいな画面だが、じつはこの背景の布の色を使ってみたかったのである。カルパントラの高級布地店で見つけたもので、いい色合いなのだが、下手に扱うと手前の肝心のモチーフがおされ気味になるような布である。

要するに脇役が主役を食ってしまいそうになる布なのだが、色そのものは上品で落ち着いたものである。それに負けないようにと考えて垂直にカフェティエラの強い金属感を使ってみたのである。後は白い布と果物を配して一枚の静物画にする。

いわゆる対比と同調、全体の調和を自分の持っている調子に持ち込んでいけるかどうかというのが絵として上手くいくかどうかということになると思う。




by papasanmazan | 2019-08-29 15:38 | 静物画 | Comments(2)

庭の天使

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風景画といっていいのか静物画ともいえるようなF10号の絵を一点制作した。以前ブドウの木の下においていた天使の像を、満開のバラの木のほうへ置きなおし、そのバラや松の小枝などもあしらって描いてみた。


最近キリスト像や少女の像を描いてきたが、いずれもF10号の縦型で、この天使の像も期せずして同じ縦型、同じ大きさになった。一つの理由はバロック的な画面を志したからである。動きを重視して、上から下への流れを意識したものの置き方を考えた結果、こういった作品が出来上がってきたのである。


そういえばこのごろは低い位置にイーゼルを据えて描く事が多い。以前には思いもかけなかったような動きのある画面が出来て、大変に面白い制作になっている。

by papasanmazan | 2019-06-05 20:07 | 静物画 | Comments(2)