2018年 01月 30日 ( 1 )

冬の木々


c0236929_21041345.jpg



冬になると葉を落とした木々の姿が美しく空間に映えてくる。毎年のようにそんな姿を制作しているが、今年もF20号の大きさで油絵にしてみた。今までは木々を通して遠景に家やその他の道具立てになるようなものを取り入れて絵にしていたのだが、今回はまったくそういった飾り立てはなく、まったくの木々の姿だけである。


つまり絵にするという意図ではなく、ほとんどが自由な生成にしたがって、自分の意志というよりももっと違った、何か遠いところを見据えたような気持ちで終始制作してみたのである。説明的な要素もあまりないので、どういう具合に制作が進むのか自分でも不安はあったが、思っていた以上の成果が出てきたようである。


最近よく読んでいるもので、特に老子に魅かれている。若いときから禅の本はよく読んできたが、それが老子を読むのに大変に役立っている。自分というものを立てない、終始一貫その自分のないところを求める、そこに道がある。その道、それを良く掴み取れば全てが上手く行く、何の不安もない道である。


その第二十二章の最後の句、〔誠に全うして之を帰す〕、よく道をわきまえて最後は自然の中にそのまま帰る、といったような解釈でいいと思うが、そのような自然な自分というものを絵にすることが出来れば、といったような意志でこの作品を描いてみた。




[PR]
by papasanmazan | 2018-01-30 01:43 | 風景画 | Comments(4)