
我が家の庭に咲いている赤い椿の花と、隣人宅からもらってきた白に赤い絞りのある椿の花、この二つの花を主題にしてF0号の小さな油彩を描いてみた。赤い方の花は今までにも描いたことがあるが白い花は初めてで、ことにこの絞りの花を以前から描いてみたかった。あまり椿の葉っぱは固い感じが好きではなく、色として画面にとどめておくくらいに考えている、
若い頃、よく奈良の景色をスケッチして回ったものだが、その中でいつだったか偶然白毫寺の椿の花の満開に出くわしたことがある。見事な花の姿に大変うたれた。あとで調べると五弁の椿と言って有名なものだと知ったのである。あの時の白の花に赤い絞りが様々に入った美しさは今でも忘れられない。そんな思い出からこの小さな画面を思いついたのである。
花を主題に制作するのは難しい。あまりにそのモデルに頼りきると画面の強さにつながらないことが出てくるからである。