
庭に椿の花が沢山咲いている。一歩外へ出て散歩していても椿の花がやたら目につくこの頃である。今までに椿の花を絵にしようと思ったことはなかったのだが、急に描く気になったのである。実は紅白の花をまずは考えてみたのだが、我が家の花は赤色ばかりである。それならば花は赤と決めて、画面として何と組み合わせようかと迷いに迷ったあげく、ごく単純にリンゴをもってくることにした。
そのリンゴも個数がなかなか決まらない。それとともにキャンバスの大きさも迷い続けたのである。ただ途中からどうしても赤いリンゴ、赤い椿、と赤の占める面積を考えると白い何かを加えることに考えがまとまって来た。答えは白の小さなコーヒーカップにたどりついた。そしてこれ位のモチーフの数からすると6号辺りが常識的なところだろうが、なんとか小さなキャンバスに構成してみようと思い立った。最終的に選んだのはF3の大きさである。
とにかく視覚的に窮屈にならないように、赤い色だけが目につかないように気を配りながらの制作であった。けっこうこうした小さな画面でも神経を使うものであるし、いい勉強にもなるのである。