
あちらこちらツツジが満開である。日本に帰国して山梨に住み始めたころ、見慣れない花に出くわして、聞いてみるとミツバツツジという事だった。たしかにツツジの感じである。そうして見慣れてくると今度はツツジの花自体に目が集中してきたのである。それまで気にも留めていなかった花である。
そのような小さな経験から毎年春になるとツツジを描くことがお決まりになってきている。今年はF3号の大きさのキャンバスである。家内のつくった花瓶に白やピンクの花を挿して複雑な模様の濃い布を背景に置いて描いてみた。
途中で三度、しぼんだ花を取り換えてみた。なかなか一気には描き上げられないものである。花を取り換えるたびにその初々しい姿に見とれるものである。あまりツツジを取り上げた絵は思い当たらなないが、光琳の作品だけは頭に浮かんでくる。