海岸の岩

家内と二人で南伊豆方面に五日間の制作旅行に出かけた。最近の天気予報は以前と違って予報確率が高く、特にこの予定の期間は強風注意と出ていた。まさに的中で、海岸沿いはとてもイーゼルを立てることは出来ず、ヒリゾ浜やアイアイ岬での油彩の制作は後二日だけで精一杯だった。ただし次回予定している五月での制作計画が確かなものになったのが大きな収穫である。
とにかく家内の運転であちらこちら見て回り、制作場所を探すのはフランスに居た時からの習慣だが、今回も一つ探し当てた。田牛（とうじ）海水浴場方面の碁石ガ浜近くの岩である。岩の間から見える海が決め手で、ここは風も何とか避けられ水彩を二日かかって一枚仕上げられた。P10号の大きさである。ここもこの次の五月には油彩を予定している。
伊豆はいたるところ温泉に恵まれている。今回も毎晩湯につかりに行ったが、とくに南伊豆の沸いているお湯は熱く、慣れるまでに少々時間がかかった。しかしとてもいい温泉である。我が家に帰って風呂に入ったらなにか物足りない感じだった。