
家内と二人で伊豆に一泊の小旅行に出かけてきた。海と海岸沿いの島や岩を楽しみにしての車の旅である。特に絵の題材として岩場を探してみたかったのである。南フランスに居る頃は地中海のキャランクによく一週間単位のバンガローを借りて絵を描きに行ったものである。特にシオタとカシイの海は忘れられない思い出である。
それに匹敵するような景色に西伊豆、南伊豆で出会えることが出来た。海の色、気候、植物など,南仏を彷彿させるものがあった。南は弓ヶ浜、石廊崎までくだり、西伊豆の松崎あたりで色々な場所を見て回った。最初に走った西伊豆スカイラインは偶然の出会いがったが、おもわずカシイのシルク(円状の谷)をおもわせる快適な道だった。
初日の午後、最初に見つけた浮島(ふとう)海岸の岩を水彩で描いてみた。F8号の大きさである。目の前に重なっている大きな岩のつながりで、他にどうしても構図のとりようがなかった。