
富士山を主題にして描いてきた油彩、水彩そしてパステル。合計すると何枚位になるだろうか。30歳代まではとにかく山梨県側、富士五湖中心で、そこから離れてようやく朝霧高原、田貫湖からの富士までがせいぜいの制作範囲だった。
フランスでの生活を切り上げ日本に本帰国することに決めた時にも富士山での制作を第一に考えた。山梨を離れて富士宮からの富士にも出会え、念願だった海をはさんだ富士をも制作に取り入れようと発展してきたのである。まずは三保からの富士、そしてとうとう日本平からの富士に行きついた。
昨年の12月に描き始めたM15号のキャンバスも、とちゅう脳梗塞の不慮の出来事があったりして中断を余儀なくされたが、ようやく完成にこぎつけつけられた。