
小さな画面、SMのキャンバスに季節の果物をたくさん集めて静物画を描いてみた。少ない面積に多くのものを取り入れていくのも一つの構成方法だと思う。ただし出来上がった画面が重苦しく、息の詰まるような結果になるのだけは避けたいものである。
柿の橙色、柚の黄色、カラスウリの赤、それに枯葉の渋い色などで、色彩の構成としては問題はない、形態としてどのようにそれぞれの物を置いていけばよいのか、そのヒントは輪郭線にあると思う。
輪郭線の繋がってゆくところ、またとぎれて奥の面積が見えてくるところなどを総合して色面で考えていくのが制作の方法になってくる。