
久しぶりに忍野富士を描いた。山梨にいる時は忍野で描くことが多かったが、静岡に移ってからはしばらくご無沙汰になっていた。忍野といえば冬の山頂の雪にその美しさが代表されるが、夏の赤紫の濃い山肌も魅力がある。
今までにも油彩では何度かその夏の姿を描いたことがあるが、今回は水彩で描くことにした。水彩を多用しているこの頃だが、富士の色々な角度からの姿も水彩を応用することによってもっと表現が広がるのではないかと期待している。
やはりできるだけ透明感を大切にしたいとは思いつつ、山肌の複雑な色の展開を追っているうちに少し重くなったかもしれないが、一枚の画面としてみればこのくらいの描き込みもあっていいのではないかと思う。P8号の大きさである。