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ツツジの花


ツツジの花_c0236929_13504039.jpg


まだまだツツジの花が盛りである。今度はF4号に描いてみた。赤とピンクの花で、キャンバスを縦型に使ってみた。ツツジの花の強さを見つけ出すのは難しく、また特に個性的なフォルムもつかみにくいものである。ただその花の重なり合いなどのなかに風情があるのかもしれない。

花の存在感が大切なのだろうか、花と花瓶の存在感なのだろうか、または花と花瓶、それに背景を合わせた存在感なのだろうか。これは花を主題にしたときに限らず常に考えさせられる問題である。油彩、水彩、またパステルなどの画材の違いによってもそれぞれの存在感に対する答えは違ってくるのだろうか。

いや存在するのは現実のモデルになっている花や花瓶であって、描かれた絵というものはウソに過ぎないものなのだろうか。これは絶えず制作していて考えさせられることがらである。

私の考えは決まっている、描かれた画面こそが存在しなければならない、と。



by papasanmazan | 2024-05-28 02:07 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2024-05-28 13:53 x
なるほど「紅白のツツジ」では まだツツジと言う花自体の存在感が前面に出ていたように思われるが、こうなるとツツジと言う固有名詞より画面の存在に魅せられますね。
Commented by papasanmazan at 2024-06-07 23:04
ono7919さん、絵を描くという言葉ではなく、一枚の平面の存在を証明する、これを絶えず頭に置いておかなければならないと思います。
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