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愛鷹連山


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40年ほど前になるが富士山の周りを巡りながらかなりの数の油彩やパステル画を描いたことがある。富士の制作にとりつかれたのはそのとき以来である。ちょうど朝霧の大沢崩れの直後のことで、荒々しい地肌を見せつけられたり、忍野富士の雪の形に魅せられたり、本栖湖の深さを感じたりしながら最後に伊豆の方へ回っていった。

その伊豆の戸田や大瀬崎から海を挟んで遠くに見える富士の姿も油彩にした。かすんで見えにくい日もあったが満足できる制作だった。富士を背にして前に見えるのが愛鷹連山、その時初めてお目にかかったのである。

現在の青木平からは左にノッポの富士が位置して右に愛鷹の連山が視線を引っ張っていき、それが駿河湾の方まで続いていく。大きな、大きな美しい流れである。いくらでも画題が得られそうな場所に巡り合った。愛鷹連山 M15号で、初めての油彩である。



by papasanmazan | 2024-02-25 08:18 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2024-02-26 21:42
おお~ 素晴らしい!なだらかに連なる連山と裾野に広がる街並み。駿河湾に広がる中間層の家々のあしらいが絶品で、拝見していて心が明るくなってきます。
Commented by papasanmazan at 2024-03-04 18:46
ono7919さん、この愛鷹連山を見つけたのは儲けものだと思っています。非常に描くきもそそられるし、形自体も面白くなってきそうな気がしています。富士山と並行して制作出来ればいいと思います。とにかくモチーフの広がっていくのはありがたい限りですが、どこまで体力がついていけるのやら、少し不安になったりもします。
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