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ルーレットのある静物


ルーレットのある静物_c0236929_11514157.jpg


6Mという大きさの細長いキャンバスにルーレットやパイプ、トランプのカードなどを組み合わせて、黒という色を使いながら一つの雰囲気を出してみたいという意図で静物画を制作してみた。

普段の制作ではあまり雰囲気とか、感情とかを表現するというのには気が向かないで、もっと画面の構成的な要素に神経が集中することが多い。ロマンチックということは一つの考え方だと思うのだが、センチメンタルというのは画面に持ち込みたくないのである。なにか雰囲気のある絵というとセンチメンタルな、お涙ちょうだい、といったことを連想してあまり感心しないのである。

あくまでルーレットやカードを使っても画面の中での動きや、色彩の対比などを重要に考えながら制作しているつもりである。このような作品も時々は描いてみたいと思っている

by papasanmazan | 2024-01-12 01:56 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2024-01-16 15:51
シックで味わいのある作品ですね。横長の画面にレモンがオシャレ!それぞれが滑らかにつながって、黒を主張としながら軽快でとても紳士的?…素敵です。
Commented by papasanmazan at 2024-01-19 02:05
ono7919さん、やはり黒という色にはこだわりを持ちます。かつてはティントレットの絵画をよくルーブルで見るようにしていましたが、今となっては日本の墨の色に落ち着きを感じます.大雅の瀟湘八景の扇面の黒は忘れられないところですが、なんといっても雪舟がいつも眼前にうかびます。
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