
6Mという大きさの細長いキャンバスにルーレットやパイプ、トランプのカードなどを組み合わせて、黒という色を使いながら一つの雰囲気を出してみたいという意図で静物画を制作してみた。
普段の制作ではあまり雰囲気とか、感情とかを表現するというのには気が向かないで、もっと画面の構成的な要素に神経が集中することが多い。ロマンチックということは一つの考え方だと思うのだが、センチメンタルというのは画面に持ち込みたくないのである。なにか雰囲気のある絵というとセンチメンタルな、お涙ちょうだい、といったことを連想してあまり感心しないのである。
あくまでルーレットやカードを使っても画面の中での動きや、色彩の対比などを重要に考えながら制作しているつもりである。このような作品も時々は描いてみたいと思っている