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ミカンの静物


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知人から葉っぱのついたミカンをたくさん送ってもらった。ミカンのオレンジがかった色と葉の緑が重なってくると、これはもうすでに静物画が予想されてくる。F4号のキャンバスを取り出して、赤い筋の入った白い布の上に五つのミカンを工夫しながら置いてみる。テーブルは八角形のものである。

ミカンの実と葉の色彩の対比だけではなく布の白と赤の色彩が加わってくるので、小さな画面ながら描いていても楽しい感じがするものである。制作する時には何か狙いをもって進めていくのが大切で、途中でアキアキするようなことだけはないように最初からこころしなければならない。

4号くらいの小さなものでも中に盛られた形と色彩によって豊かな表現が期待できるものである。このミカンの静物も上から下へ、右から左へと視線を誘っていくのにそれなりの苦労した画面である。

by papasanmazan | 2023-12-13 23:21 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2023-12-27 17:10
絵画と言う縛りから解放されたようなワクワクする作品。構成とかバルールとか作者の作意がより、布やみかん・テーブルが自分で居場所を決めたような人知の及ばない超越した画面に見えてきて驚いています。
Commented by papasanmazan at 2024-01-01 01:23
ono7919さん、まだまだ未解決な考えも多く、人知の及ばない超越した画面などとは程遠い現実の制作ですが、何とか少しづつながら進歩はしていると思っています。一つには水彩画の効用があると確信しています、これは以前から言ってきたことですが、とにかく水彩を日常生活そのものにするくらいの気持ちが必要だと思っています。
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