
竹林のパステルをまた描いてみた。今回が三回目のようになっているが若いころには数えきれないほど描いたものである。ちょうど大阪万博が千里で開かれ、そのころあれほど沢山あった竹林がドンドン切り倒され、開発に開発を重ねていた時代であった。自然破壊もいいとこで、竹林が真っ先に被害にあっていたようなものである。
時代がくだって現在日本に戻ってきたときに、関西から関東に住むところは変わったが再び竹林に巡り合って大いに喜んだものである。とにかくその姿を見ていると落ち着きを取り戻すことができる。そしてやはり描いてみたくなるのである。竹林のそよぎは制作にもってこいの題材だと思っている。
今回は少し小さめの画面で横に長いものを選んでみた。油彩で竹林を描いたこともあるが、どうもうまく表現できなかった。竹全体のふんわりとした柔らかさが油絵のネバッコイ感じと合わないような気がするので、どうしてもパステルを選んでしまうのである。おそらくこれはこれからも変わらないだろう、ただ新しく竹林の姿を追い求めていくだけである。