
カンナの花のパステルを以前投稿したことがあるが、フランスでこの花を描くことができずに長い間機会を待っていた、そしてようやく日本に戻ってからこの花に出会えた、ということを文章にしたのを覚えている。実は自分の中ではカンナの花といえば葉っぱがほとんど黒色に近く、紫やこげ茶の色が主になるカンナの種類だった。
ようやく今度こそその花を見つけて描く事ができた。小学生の頃の夏休み,日がな遊び惚けて家に帰るときにいつも見つるけるのがこの花だった。なんだか子供の目には一種不気味なものに見えたものである。
それを何とか年老いた今パステルで描いている。時のたつのを痛感しながらの仕事であるが、やはり描いているとその面白さに出くわすのである。