
散歩をしたり、車であたりの景色を見ていても目に付くのは元気なアジサイの花、梅雨の季節をなぐさめてくれるような鮮やかさである。丸い形が重なりあったり、紫の色の変化に目をうばわれたりして、やはりパステル画のいいモチーフになる。
庭にもガクアジサイと白のアジサイが咲いていて、少し切り花にしてアトリエに飾っている。パステルを用意してさっそく描き始めてみた。花の丸さや、色の変化を狙うのではなく、部分の面白さを出してみるのがこの一枚のねらいである。
花を主題にした絵もいろいろあるが、色の美しさや。その姿の可憐さだけではなく、自分の目を生かした、様々な表現を試してみたいものだと思っている。今回のこのアジサイのパステルだけではなく、もっと大きな画面で、構成的なアジサイも考えていいようである。