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梅の咲く頃の富士





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2月に描き始めたF15号の富士の絵、高く伸びた松の姿がが美しく、ちょうどイーゼルを立てるのにいい場所も見つかって、順調に制作を重ねていたのだが、だんだんと季節が進んできて、気がつくと梅の花が咲きだしてきたのである。画面の中にまで梅が満開になってきた。

まるではかったかのように富士と松と梅の取り合わせの絵になっている、それはそれでいいのではないかと思い返して制作を続けた。構図、動き、変化、色彩など、いつもの意識が働いているのだが、先日来どうも触覚ということが頭にもたげられてくるのである。

鈴木大拙の禅で学んだ即非の論理ということ、肯定が即、否定になる。否定が即肯定になる。その即というところには同時という時間の観念もない、その理屈で触覚を考えたり感じたりしているのである。

絵画の制作だから当然まずは視覚から入っていくのだろうが,その視覚即触覚、触覚即視覚、その感じが作品に出てこなければならない、というのが今の私の命題なのである。どうも過去のことを振り返っても、セザンヌがタンペラマンとよく言っていたということ、そのタンペラマンというのは性格という意味のキャラクテールや、個性といったペルソナリテとは全く違った意味で使っているのではないだろうか、今いっている触覚の問題に近いところの意味がふくまれているような気がしてならないのである。


by papasanmazan | 2023-03-21 07:58 | 風景画 | Comments(0)
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