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赤松



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この富士山麓に移ってきてから赤松に目を引かれ、かなりの作品にしてきている。赤松や他の木々の樹間などを今までは扱ってきたが、描こうとする場所ももっと限定することが出来てきて、これからは赤松を主題とした一つのシリーズが考えられそうになってきた。

富士山を主題にする、赤松を主題にする、日本に戻ってきたのだから主題も日本的になるのは当然かもしれないが、自分の中ではそういった日本的なものを特に意識するわけではない、もっと絵画自体を考えているつもりである。画面としての存在、絵らしさというものではなく、もっと一枚の画面の独立した世界を目指したいのである。

といいながらも実は日本に戻って以来、特に今まで単に美術史の一環としてだけしか見ていなかった浮世絵や水墨画などを重点的に見るようになった。やはり富士山ということもあって北斎や広重の版画をかなり見たのである。そして浮世絵よりは以前から重要視していた水墨画ももっと多く見込んでみた。

まだまとまっては言えないが,周文については再認識したところがある。また長谷川等伯についてもよく分かった点がある。とにかくもっと深く見極めてみたいところがでてきている。このブログでなんとか自分なりの考えをまとめてみたいと今は思っているが、一つだけ明言できること、それは自分にとっては雪舟しかないということである。

by papasanmazan | 2022-05-12 16:18 | 風景画 | Comments(0)
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