
家の近くに赤松と白樺が並んだとても美しい場所があるのを見つけた。車で10分もかからないところである。この辺り一帯、赤松のきれいなのは引越してきて以来すぐに気づいていたのだが、白樺との対比にハットしたのは最近のことである。
さっそくF12号のキャンバスに描き始めてみた。何度も言うように、この冬の雪の多さで制作は中断されてばかりで、思うようにはかどらない、しかし少し長くなった制作もようやく初春の雪解けとともに終わりになった。それほど複雑な構図でもなく、見た目にはごく当たり前な作品に思われるのだが、自分ではかなり中身はあると感じられる。
赤と白の幹の対比など単純な狙いではあるし、松の緑もただただ広がりを見せているだけなのだが、ヴァルール自体の重みが以前よりも加わってきたように感じるのである。わざとらしく深みを狙っていくのではなく、表面にこだわらない奥行きが自然に表現できるようになったと思う。