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二十曲峠



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今年の正月に投稿した二十曲峠の富士に続いて、同じく細長い特別寸法のキャンバス(64×32㎝)に松と富士を配して描いてみた。前の作品が74×37㎝だったので少し小さくなった画面である。この二十曲峠の松を入れようと思うとどうしても細長いキャンバスが必要かなと思うのだが、表現されるモチーフが富士の山と松となるとよほど気をつけないと、いかにも俗っぽくなりそうである。加えて横長のワイドな画面だとますます低俗な売り絵におちいるかもしれない。


少し正月の時の場所から離れて松の扱いを変えてみた構図である。富士と松の距離や、色彩の構成などはほぼ同じ狙いであるが、図柄の違いはかなり出来上がりの効果に影響してきていると思う。それでなくては連作してゆく意味もないし、面白さもないことになる。二十曲がりの峠などは名所といっていい場所だろうし、写真家も土、日曜日などは押し寄せてきている。そういった制作場所だけに自分の中の表現に対する考えを強くしなければならない。


画面向かって左の冨士だけを扱った部分と、向かって右の前面の松を通しての富士と裾野、富士吉田の添景などとの総合が、できるだけスムースに流れるように考えながらの制作で、特に裾野のさりげない動きに気をつけたつもりである。松の幹などはあまり描き込まずに、葉の部分のほうに目線を集めるようにしてみた。その方が空間がよけいに出やすいと思ったからである。

by papasanmazan | 2022-03-22 07:20 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2022-03-26 14:23 x
松と富士山素晴らしいですね。松の動きと富士山 静と動のせめぎあいが画面に緊張をもたらしている感じで、河口湖の辺りの松と湖の扱いでほっと息抜きができます。
Commented by papasanmazan at 2022-04-01 13:13
ono7919さん、くどいようですが、こういった名所の図柄、しかも横長の画面となると俗っぽくなりがちで、それがやはり気になりながらの制作になってしまいます。
あまり気にせずに描いていこうと思ってはいますが、このような制作でも堂々としたものが出来ればと願っています。
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