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冬の富士(背戸山から)




冬の富士(背戸山から)_c0236929_15371604.jpg



雪をいだいた富士は美しい。どこから見てもいい姿である。正月を過ぎてから背戸山からの冬の富士の制作にかかった。P20号の油彩である。ここの展望は昨年の夏、ちょうど明見湖の蓮を制作しているときに見つけた場所である。

夏の富士と冬の富士、雪のあるのとないのとの違いだけではなく山肌の色の違いからくる味わいが同じモチーフだとは思えないくらいである。溶岩の赤い地肌が向き出たような荒い表情の夏のものもいいが、おだやかな冠雪の冬も典型的な日本の美である。

背戸山から見下ろす風景には富士だけではなく現代のマンションや建物が所狭しと立て込んでいるのも付随してくるが、最初は気になったものもこの頃は軽く扱っていこうと決めてからは随分楽になってきた。そんなことよりも画面全体としての動きの方がずっとのしかかってくるのである。全体としての表情である。

この作品もなんどもアトリエで見直し、また背戸山まで出かけるという嫌になるほどの繰り返しであった。最近の絵は以前よりも確かに描き込みが増えている。それほど表現自体が重く、何か鈍いものを感じる、というところには陥っていないと思う。





by papasanmazan | 2022-02-10 15:55 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ヤマセミ at 2022-02-16 14:08 x
いい富士山ですね~ 裾野に広がる人々の営みと一体化しながらとても自然で それでいて雪をいただいた山頂が味わい深く輝いている
Commented by papasanmazan at 2022-02-16 18:02
ヤマセミさん、どこから見ても美しい富士ですが、この背戸山から見ると、特に流れの美しさ、山を通して画面全体がムーヴマンに包まれているような感じがあります。自分自身が動きに沿って筆を重ねていく、といった具合です。
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