
時間がたち、季節がかわっても溶岩樹型の森の制作は続いている。第四作目はF15 号の大きさで、描いている岩や木々は今までとほとんど同じ場所である。この溶岩樹型の森はかなりの広さがあり、もっと違った場所の構成も考えられるし、また明るさ、色彩感の違った表現も他の可能性があるのだろうが、四作目まではこの位置にした。
やはり慣れてきたせいもあってこの作品が一番スムースに手も動き、全体の構成が落ち着きながら描き続けることが出来た。口幅ったい言い方だが、自信をもって描くことが出来た油彩である。マンネリ化したり、感動の薄れたものになってはいけないが、一つの物を追求していくのは大切なことだと思うのである。
溶岩樹型の森が他の制作にも影響してきて、それらが互いに発展しながら、何か大きな目標に到達できれば本望である。