
先日投稿した油彩画に続いて水彩でも夏の赤い富士を描いてみた。まったく同じ場所にイーゼルを立てて描いたものである。水彩画でもいつもイーゼルを使って自然の中で描く。記憶に頼ってアトリエで製作したり、写真を使ったりは決してしない、いつもモチーフを目の前にしての制作である。
水彩を描いているといつも筆の運びに気持ちが集中する。いわゆる筆のリズムといった感じで、それが鈍くなってくると自然と画面も精彩のない、重苦しくなった表現になりがちである。特に透明水彩の軽やかさはそのみずみずしさとリズム感をもとにしているようである。
M15号の油彩作品と比較すると随分抜けたような、何かが足りないのではないかと思われるような出来上がりであるが、ここで筆をおいてもよいとはっきり判断したつもりである。