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熔岩樹型の森(2)

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溶岩樹型の森をずっと描き続けているが、その第二作目、F10号を縦型に使ったものである。岩と木々の要素に変わりはないが第一作目よりは少し軽くなった感じがする。木々の組み合わせに気持ちが魅かれ、それと岩との構成は思ったよりもスッキした画面になったようである。

制作の進行もやはり一作目よりは二作目、その次の三作目なり四作目とスムースな筆さばきは期待できると思う。油絵は塗り重ねが出来るし、また重ねることによってその油彩らしさがでる、というのは悪い日本の常識だと思う。元来油彩は透明感を主とするものだし、そのための解き油やワニスを改良、発展させてきたものである。西洋文化の特色である奥へ,奥へと引き込んでゆく心理が油彩を重視したのである。

この溶岩樹型の森で制作していると何故かそうした透明性に突き当たる思いがする。これからも続けていくであろうこの制作に自分の納得できるような一つの、今は名づけようもないような真理が存在してくれることを祈っている。





by papasanmazan | 2021-07-15 08:40 | 風景画 | Comments(4)
Commented by 絵の初心者 at 2021-07-16 16:08 x
フランスの赤土系の岩肌よりも日本の青黄緑系の岩肌の色味の方が、私には木々の緑色との関係がシックリし、気持ち的に優しく感じられるように思います。年若い折には、フランスの赤土系の画面の強さに魅かれていました。後期高齢者と成った今は、日本的光景の青系の画面の方がやすらぎが感じられ、より魅かれるように思います。

Commented by ono7919 at 2021-07-16 21:47 x
「溶岩樹型の森1」では自然への畏敬とピュアな感動が画面からあふれ出て見る側にもそれが直に伝わってきた。そしてこの「溶岩樹型の森2」では、森全体を見渡し樹々の重なりの美しさや木漏れ日のやさしさが心を癒してくれる。この二つの作品を拝見しているとまるでベートーヴェンのシンフォニーを聞いているような気がしてきた。
Commented by papasanmazan at 2021-07-24 00:22
絵の初心者さん、やはり絵の鑑賞には時間や場所によって違ったとらえ方が出てくるのでしょうね。描いていても、以前とは考え方や感じ方に自分の変化に気づきます、それが進歩していればいいのでしょうが、老いを感ずるとなると、やはり寂しい限りだろうと思います。
Commented by papasanmazan at 2021-07-24 00:29
ono7919さん、ベートーヴェンの交響曲と来られると、舞い上がりそうになるほど嬉しいです。構成的といった感じがピッタリと自分の気持ちに繋がってきます。この溶岩樹型の作品は岩といい、樹木といいそのような画面構成にはもってこいの主題だといえそうです。
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