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河口湖遠望




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いつも制作に通う時の道、アカマツ通りの中ほどに緑の木でできた小さな展望台があって、偶然そこから見た景色がやはり風景画のモチーフになっている。まわりは赤松やシラカバで覆われた林で、その奥に河口湖が見えている。天気のいい日にはずっとその奥に雪をいただいた信州の連山も見えてなかなかの景色である。

さっそくF10号のキャンバスを持ち出して、縦型に使った構図で描き始めたのはいいが、途中雪に見舞われたり、かすんで遠くが見えなかったり、霧が出たりなど気象条件の悪さでなかなか制作が進まなかった。ほとんど出会う人もなく、この展望台に来る人を見かけたこともなかったが、たまに残った雪に足跡を見つけたこともある。

せっかくの好景色なのだが、なんだか独り占めして悪いような気もしたりする。この周りには他にも松や山桜の美しいのが多く,もっともっと制作範囲が広がりそうである。


by papasanmazan | 2021-04-05 12:12 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2021-04-13 18:48
絵を描く人と描かない人では同じ景色を見ていても、感じ方は全く違うのだろうな~。画伯などは目から入った景色が脳に届いた時点で、蓄積されたノウハウや感覚がすでに大まかな画面を構成し、眼前に広がる景色はすでに絵になっているのではないかと思ってしまいます。
Commented by papasanmazan at 2021-04-18 18:08
ono7919さん、たしかに物をただ見るのと、絵を描く、絵にする、という前提で物を見るのとではおのずと違った感覚に陥ります。一つは危険なことかもしれませんが、専門的にみる、という範疇にはオリジリナルなものの欠乏が伴う危険性はあると思います。
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