松と富士、いかにも日本的で、祝い事でも連想しそうだが、水彩や油彩の洋画にももってこいのモチーフである。色と形の組み合わせの妙といっていいのだろうが、非常に動きもダイナミックにつかめることも出来るし、色彩の対比も特に赤松があるので期待できる。
富士と言えば崇高な、日本的な、とかいろいろ形容されるが、そういった言葉や感情、感覚だけではなく、もっと自分の純粋な視覚で持って制作にあたってみたい。そうすると観光スポットを探し当てていくだけではなく、思わぬ身近なところに美の存在があると思う。
現在の住まいにはまだ半年にも達していないが、周りにはびっくりするほどの制作場所があるような気がしてならない。とにかくそういった嗅覚を頼りに毎日が新鮮である。