
久しぶりに見る忍野からの富士は美しい、長い時間を隔てても変わらない美しさで迎えてくれる。さっそくF30号の画面に描き始めたのだが、その場所から5分くらいの場所にまたいい位置を見つけた。今度の場所はもっと富士の姿が横に流れていくもので、P12の少し細長いキャンバスに描いてみた。
前のF30号のものは富士を含めて全体的な空間を狙ったものだが、今度のP12号は横に目線を引っ張っていくもので、柔らかさが表現されればいいと思っていた。
この二枚の油彩作品を午前の光の中でほぼ交互に制作していたのだが、P12号の方が先に完成した。これから先どのくらい迄制作出来るのか、何枚くらい富士が描けるのか、全く予想はつかないが、試行錯誤は覚悟のうえで絵画思考と技術に思いをはせているところである。